フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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閃光のハサウェイ見に行ってきました!

もうね、レーン君、君だけが癒しだよ


第十九話

アーモリーワンコロニーで大きな爆発音と共に地面が大きく揺れる。

 

「おわっ!?なんでやがりますか!さっきの振動は!?」

 

大きく揺れる車体の中でトリトマは驚いた声を上げる。

 

「相変わらず通信は聞こえんがさっきの爆発音は港内の方からだな。奇襲にでもあったか」

 

冷静に今の状況を把握するフロンタルにトリトマは怪訝そうな表情をした。

 

「奇襲でやがりますか?内通者といい、さっきの爆発の件といい・・・今のザフト軍って怠慢してねーですか?」

 

「今のザフトはマトモに前線に立った事があるのは全体の約四割程度だ。その一部の精鋭に関しては袖付きに所属している。そうなると残りはあの大戦を体験した事のない新兵や安全圏で世渡り第一の人間だけだ。機体スペックだけ良いモビルスーツに乗せて自称精鋭を名乗っている奴等にマトモな動きが出来るものか」

 

この進水式も最初は"袖付き"の警護無しの状態で計画が進められていた。なんせこの進水式がうまくいけばザフトのエリートがいたからこそ、襲撃やテロを防いだという肩書きが持てる。

最も、デュランダルは袖付きがいてくれた方が安心出来ると真っ先に推薦してくれたからこそ、今この程度で済んでいるのだ。

もし、トリトマ達がいなかったら原作のようにシン君達が来るまでに壊滅的な被害を受けることになっていただろう。

 

「・・・うぅ・・・終わったら報告書の山を書かないといけないじゃねーですか・・・」

 

まー・・・隊長の仕事だしな・・・。

旧フロンタル隊ってマトモに士官学校を卒業したのトリトマ、整備長や一部整備士くらいしかいないし。

キャプテンに関しては元々学者だし。

そうなるとほぼ消去方でトリトマが隊長にならざるを得なかった状況だったと言う訳である。

 

「そう言えば・・・私、気になった事があるんですけれど」

 

さっきまでの落ち込みをを余所にトリトマはフロンタルに言う。

 

「なんだ?」

 

軍用車の運転席でハンドルを握るフロンタルは短くそう答えると、トリトマは言った。

 

「どうして内通者を捕まえるのに対人戦で私よりも強いエムさんを連れて行かなかったんです?エムさんの方がそのあたり適正だと思っていたんですけれど?」

 

「ああ、そのことか」

 

彼女の率直な質問にフロンタルは言った。

 

「確かにエムは強い。だが彼女の場合、私と同じで"敵を殺すこと"に長けすぎている。捕縛が苦手なんだ。エムは」

 

「エムさん・・・」

 

二年前にプラントにアスランと忍びこんだ時には彼女のうっかりとはいえ、敵の金的に散弾をぶち込んだからな。

あのインパクトは今でも忘れん。

 

「とはいえ、だ。今回の件については我々にも非がある。半年先にロールアウト予定だった新型のモビルスーツの納期を早めなければならんな」

 

「新型!どんな機体なんです!隊長!」

 

新型のモビルスーツと聞いて目を輝かせるトリトマにフロンタルは落ち着かせるように口を開く。

 

「君のモビルスーツではないぞ?エムに渡すモビルスーツだ。まあ、どのみちトリトマの隊に配属する予定だがな」

 

「・・・まあ、そうですよね。エムさんもずっと頑張ってますから新型くらい用意してあげないとですもんね」

 

おい。拗ねんな拗ねんな。俺が悪いみたいだろうが。

 

「その話はまた今度だ。今は内通者を探すのが私達の仕事だ。しっかりしろ」

 

「内通者を探すって言いますけど見つかるんです?」

 

「アテはある。それに私やデュランダルの権力という名の力を舐めないでもらおうか」

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