フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
「随分と手酷くやられたようだな。グラディス艦長」
先の戦闘で満身創痍となったミネルバの中でフロンタルはそう声をかける。
そんなフロンタルにタリアは内心で緊張しながらも答える。
「・・・はい。今回の件につきましては言い訳のしようもありません。いかなる処分も受け取るつもりです」
タリアは悔しさに唇を噛む。最新鋭の戦艦、最新鋭のモビルスーツを与えられておきながら、艦長としての初任務に自分は無惨にも失敗したのだ。
そんな彼女をなだめるように、デュランダルは言葉を重ねる。
「今回の件に関しては私も不手際だった。最新鋭の強奪に焦ってアスハ代表を乗せたまま追撃したのは流石に不味かった。これ以上、彼女達を振り回すわけにもいかん」
そういう表現でタリアの立場を救おうという議長の心遣いが、かえって彼女の胸を刺す。
自国と交友国の元首を、さっきは撃沈の危険にさらしてしまったのだ。しかも、その危機を救ったのは自国の元議長であり、今は“袖付き“の長であるフル・フロンタルだったのだ。
そんな自分の不甲斐なさが口惜しい。
「・・・申し訳ありません」
彼女は忸怩たる表情で頭を下げた。
「前にも言ったが、過ちを気に病むことはない。ただ認めて次の糧にすればいいとな。とはいえ、こちらもこちらで任務の終わり際の救援だったのであまり戦力を送れなかったのは許してほしい」
「いえ・・・わざわざ“赤い彗星"と名高い貴方が出てきた時点で相手はあからさまに動揺していましたので効果はあったかと」
「そうか」
そんな会話をしていると、デュランダルが会話に割り込んでくる。
「そう言えば・・・そちらも任務中だと言っていたな。レオントッツォ隊長からはザラ派の残党狩りと聞いていたが、どんな任務だったのかね?」
そう聞いてくるデュランダルにフロンタルは悩んだ。
んー・・・どうしようかね?一応、連合も絡んだ極秘任務なんだけどどこまで話そうか。まあ、核については伏せればいいかと思いながらフロンタルは言う。
「旧ザラ派の過激派連中が今は廃棄されているユニウスセブンを地球に向けて落とそうと計略していたのでその阻止が我々の任務だ。この件に関してはあまり深く関わらない方がいい。連合も絡んでいる件なのでな」
「なんだって!?」
その話を聞いていたカガリが会話に割って入ってきた。
「何故そんな重要な事を我々に隠していた!?」
憤慨する表情を隠さない彼女にフロンタルは答える。
「この件は我々、プラントに住む人々の問題だった。地球連合の方も地球にあんなものを落とされては堪らないということで地球の防衛という正当な理由で絡んでいたが、君達オーブが絡む必要はない」
「・・・だが!それは我々も同じだ!!」
「なら言わせてもらおうか、アスハ代表。君が思う"中立"とは一体何だ?」
「えっ?」
突然そう問われて戸惑うカガリにフロンタルは言った。
「中立とはどちらにも味方をせず、敵対もしない第三者の立場だ。今回のこの件に関しては地球連合とザフトの軍事同盟が事件を事前に防ぐという事で部隊を動かしている。そこに君達オーブが動くのは軍事同盟を結んでいない我々と協力するということだ。言い方を変えればつまり、ダブルスタンダードな立場だ。そのあり方は最早中立国家ではない。アスハ代表、君は"自分の立場"を分かっていない。感情に任せての発言はいつか国を滅ぼすぞ」
冷徹にカガリに反論を言わせる余地もなく、言い負かしたフロンタルはタリアに言った。
「此方の任務はもう終わっている。本国の救援、調査隊が到着するまでは我々、袖付きが君達の護衛をしよう。合流までまだ時間もある。それまで私はこの艦の中を見学でもしようか」
「ならレイをつけよう。今は待機室にいる筈だ」
「すまない。ではな、カガリ嬢。私はこれで失礼させてもらう。私の言った事に関して聞かなかったことにしても構わないが、その姿勢を変わらず続けるのなら・・・周りは君の足元しか見なくなるという事だけ言っておく」
フロンタルのその言葉は同じ場にいたタリアに向けられた言葉よりも何十倍と重かった。
皆さんの一番嫌いなものは?
トリトマ「うーん・・・そうですねぇ・・・自分が常に優れてるって考えてる人ですかね。あとストーカーしてくる妹くらいでしょうか?」
エム「返答。弾詰まりは嫌いです」
エル「・・・胸が大きい人は嫌いかなー」
トリトマ「え?」 ばいーん
エム「質問。私もその中に入ってますか?」 ばいーん
エル「二人は別に違うよ? 妬ましいとは思うけど」
トリトマ「隊長は?何が嫌いなんです?」
フロンタルさん「シーボーン」
トリトマ「へっ?」
フロンタルさん「シーボーンは一匹残らず根絶する。それに関わっていた深海教徒共もな」
寝起きでボーッとするトリトマちゃん
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