フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第五十八話 ラッキースケベ?

───夜。

 

フロンタルは廊下の端に設けられた休憩スペースの椅子に腰をかけながらパソコンの画面を見る。

 

「最近、トリトマとエ厶は休みを取らせてやれていないな。明日の護衛はウェンとフロストに任せて二人を休ませるか」

 

オーブなら娯楽施設も多い。彼女達のストレス発散にもなることだろう。

と、その時───

 

「あれ?隊長じゃん?こんなとこでどうかしたのかにゃー?」

 

フロンタルの後ろから声がかけられた。

 

「エルか。今、明日の予定を組んでいた所だ。エルは・・・・酒か」

 

「んー、まあーねー」

 

彼女の手には酒とお菓子が入った袋が握られている。どこからか買ってきたのだろう。

エルはズイッと顔をパソコンに寄せる。その内容を見て、エルは言った。

 

「うわっ、トリトマちゃんとエム、最近ほとんど休んでないじゃん」

 

「ああ。前の彼女達の休みだった日はあの襲撃の日だ。丁度あの時は、彼女達の希望で私の護衛につかせていた」

 

「あー、あの日かー」

 

エルもアーモリーワンでの出来事は記憶に新しい。

 

「なので明日、二人に休みを取らせようと思うのだが・・・そういえば、トリトマとエムはどうした?もう寝たのかね?」

 

「えっと・・・確か、私が出ていく時は二人とも隊長と一緒の部屋じゃなくて不貞腐れて寝てたけど、今は・・・どうだろ?一緒に見に行く?」

 

「全くあの二人は・・・まあいい。丁度明日は休みだと二人に直接言って来よう」

 

「ういー。じゃあさっさと行きましょー!」

 

「・・・元気なことだ」

 

そう言うエルにフロンタルは小さく苦笑するのだった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「全く・・・せっかく隊長と一緒の部屋になれるチャンスだったのに隊長は・・・」

 

風呂場───。

湯船に肩まで浸かっているトリトマは先の部屋割りの件についてまだ引きずっていた。

 

「心外。どちらか片方だけでも考えていましたが、どちらも選ばれなかったのは不服です」

 

「エムさんは私を出し抜こうとしねーでくださいよ!」

 

お互いギスギスとした関係になるのがイヤだから二人で分け合おうと話をしたのに、エムはすぐに自分を出し抜こうとする。

 

「疑問。何のことでしょうか」

 

「あ!すっとぼけるつもりでやがりますか!」

 

そう叫ぶトリトマにエムは言った。

 

「申告。最近、隊長はトリトマばかり構っている気がします。たまには私に譲ってくれてもバチは当たらないのでは?」

 

「ぐ、ぬ・・・それは、そう思わなくもねーですけど・・・」

 

確かに、最近は私が隊長に構ってとばかりに行動している所があり、エムさんがそのついでという状態になっていたような気がしなくもない。身に覚えがあるトリトマは言い返す事が出来ない。

ぐぬぬと、唸るトリトマはどう言い返そうかと考えていると、ガチャリと扉が開く音が浴槽にまで聞こえてきた。

 

「たっだいまー!」

 

どうやら出かけていたエルが帰ってきたらしい。

 

「エムさん。エルさんが帰ってきたみてーですので私、先に上がりますね」

 

「首肯。分かりました」

 

頷くエムにトリトマは浴槽から立ち上がり、身体についた水滴を払って外に出る。そしてタオルで軽く身体を拭いた後、下着を穿いてそのまま扉を開けた。

 

「おかえりなさい、エルさ───」

 

そのままリビングに向かったトリトマの身体がある人物の姿を視界にいれた瞬間、ピシッと硬直する。

それはなぜか?何故なら部屋の中には───

 

「ああ、トリトマ。明日の・・・こと、に・・・」

 

憧れにして異性としても気になる隊長がいたからである。




ゼ・ズール

ギラ・ズールを水中用に改修、武装を変換したモビルスーツ。
地上、陸上でも安定したビーム兵器を使用でき、クローもウィンダムやアストレイの装甲を容易に切裂く事が出来る
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