フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

205 / 205
投稿!

もうすぐ仕事が忙しくなるピークになるので投稿頻度は落ちるかと思いますがよろしくです。


第六十一話

「お久しぶりです、オーブ閣僚の方々。こうして面と向かって話し合うのは、一年半前に起きたあの件(・・・)以来となりますかな」

 

オーブ領国内にある館でフロンタルは自分の前に揃ったオーブの閣僚達の前でそんな挨拶をする。

その場にいる面々があの件と言われ、気まずそうにする中、首長の一人、タツキ・マシマが代表するように口を開いた。

 

「え、ええ。あの件については本当に申し訳ない事をしたと思っております。モルゲンレーテ社もあの件を通して技術者の大半を解雇し、新たなモビルスーツ開発や兵器開発が出来なくなり、国家防衛の予算を大幅に削ることになりまして・・・」

 

「ましては今の状況、最近動きが活発になっているユーラシア連邦に潜伏したブルーコスモスの過激派から守る為の技術を我々に売って欲しい。もしくは以前壊した同盟関係をもとに戻したい・・・と、そう仰りたいと?」

 

「・・・ええ」

 

タツキ・マシマは一拍置いてからそう答えた。

 

「・・・ふむ」

 

フロンタルはその場で少し考えるような仕草をしながらこの話の内容のメリットとデメリットを頭の中で分析する。

正直な話、この案に関しては受けても断っても利益が多少変わるだけでメリットというメリットがあまりない。

オーブは確かに技術国であり、恐らく地球にある国の中では最も技術がある。そもそも、その技術力で発展国にまで登り詰めたと言っても良い。

だが、それはあくまでモルゲンレーテ社という原作でも馬鹿みたいな技術がありますよという会社があったお蔭で、軍事関係が強くなっただけであり、今のモルゲンレーテ社は原作の時とは違い、技術者も資金も削られ大部分が弱体化している。

フリーダムはコチラで回収済み、例えキラ君がオーブにいた時にデータを解析したとしてもかなり短い期間だ。そこまで多くは取れていない筈。

デルタカイのデータを勝手に解析しようとした時は、多額の賠償金とそのデータを盗み出そうとした技術関係者を全員引き渡しで手を打った。

その技術者はどうしたのかって?全員殺したよ?

軍事機密の盗難とか普通、銃殺刑もんだからね。仕方ないね。

メリットのない対談にフロンタルはタツキ・マシマに対して質問をする。

 

「あまり、こちら側にメリットが無い内容だ。もし、その案件を受けるとして貴方方は何を私達に差し出してくれるのか、教えていただきたい」

 

正直これの返答次第に限る。

 

これで技術ですって言われても、今のオーブに欲しい技術なんてヤタノカガミぐらいなんだよな。

モビルスーツ技術なんて俺が宇宙世紀から知識を持ち越しているから、ぶっちゃけ要らないまである。

デルタカイの件でアカツキ島の譲渡を含めたのは、そのままの勢いでアカツキ島にある島の施設やそのデータを取れるかも?くらいに思っていただけで、正直領土もいらないまである。

 

どっちもいらないんだよなぁと考えるフロンタルに、マシマはフロンタルが予想もしていなかった事を口にした。

 

「コチラで保有しているマスドライバー(・・・・・・・)を無期限で使用出来ると言うのはどうでしょう?」

 

「!」

 

「なっ!?」

 

おい、マジか。その札を切ってくるのか。

周りの一部閣僚達もその言葉を聞いてどよめいている。

この反応は・・・上の奴等しか知らねえな?サハク家がいないのもそう言うことか。

 

マスドライバー。

 

地球から宇宙へと人員や物資を定期的に送り込むメインルートとして機能する補給路だ。戦略的にも地上から宇宙への唯一の補給路で戦争時には真っ先に奪い合いの標的となり、一度は破壊されたが、もう一度修復し、今も使用されているオーブの唯一の強みを出してきやがった。

だが、それを出すということはオーブは中立国を辞めると言うのと同義だ。

要はこっち側の勢力に加勢する事となり、そうなればユーラシア連邦内の過激派連中に真っ先に標的にされる事となる。

それは一部の閣僚や貴族───特にオーブの民の平和を重んじるサハク家やアスハ家は絶対に良しとはしない筈。

つまりこれは、アスハ家が弱体化した事でこの案を通す事になったのか、それともなりふり構っていられない状態なのか・・・。

 

これは俺の一存じゃ無理だ。デュランダルや大西洋連邦の閣僚達とも話をつけなくちゃならん。

それほどまでに出してきた札が重い。

フロンタルはそのことに内心で大きなため息をつくのだった。




久しぶりのトリトマちゃん


【挿絵表示】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

フラガとか聞いてない(作者:もう何も辛くない)(原作:ガンダム)

「フラガとか聞いてない!」▼SEEDの世界に転生した主人公がこんな事を言いながら色々と頑張るお話。▼~現在DESTINY編を投稿中~


総合評価:10405/評価:8.04/連載:185話/更新日時:2026年07月05日(日) 19:59 小説情報

ガンダムSEEDが始まらない。(作者:捻れ骨子)(原作:ガンダムSEED)

なんかガンダムSEEDにあり得ない立場で転生した男が悪戦苦闘してる話。▼連載、始めました。▼そして劇場版とは無関係です(ここ重要)▼阿井 上夫様から主人公リョウガのイラストを戴きました! ありがとうございます。▼【挿絵表示】▼「そういう与太話は彼らが目からビームのひとつも出してから言いたまえ」▼2021/09/05追記▼またしても阿井 上夫様から素晴らしいイ…


総合評価:23996/評価:8.34/連載:60話/更新日時:2026年02月04日(水) 21:36 小説情報

νシン・アスカは伊達じゃない!(作者:DestinyImpulse)(原作:ガンダム)

▼ 気づけばシン・アスカになっていた!?▼ SEEDは詳しくない!世界は色々と終わってる!頭が偶にキュピーンってなる!先輩は可愛い!アスランとかいう奴がしつこい!▼ そんな思いを胸に抱き、少年は立ち向かう。▼ これは、不遇主人公になってしまった男が運命を切り開く話。▼ ▼ 映画の興奮で気づけば書いてました。アスランやキラに憑依があってもシンに憑依がないなーと…


総合評価:9302/評価:8.37/連載:41話/更新日時:2026年02月25日(水) 20:00 小説情報

ガンダムSEED 白き流星の軌跡(作者:紅乃 晴@小説アカ)(原作:機動戦士ガンダムSEED)

目覚めたら、ガンダムSEEDの世界でした。▼ガンダムSEEDの変革が始まる!!▼次回作▼‪機動戦士ガンダムSEED Destiny 白き流星の双子〝ジェミニ〟‬▼‪ https://syosetu.org/novel/208711/ ‬


総合評価:25791/評価:8.82/完結:213話/更新日時:2021年03月22日(月) 16:36 小説情報

転生タイガのオーブ改革録 〜崩れゆく世界で未来を選び直す〜(作者:台風200号)(原作:ガンダム)

気がつけば、そこは『機動戦士ガンダムSEED』の世界だった。▼だが――転生したのはコーディネーターでも、英雄でも、パイロットでもない。▼よりによって「オーブのアスハ家三男」という、政治と陰謀の渦中に放り込まれる地雷原のド真ん中の最悪のポジションだった。▼未来を知る者として、タイガ・ウラ・アスハは決意する。▼――オーブを守る。▼――プラントの滅びを見届ける。▼…


総合評価:2235/評価:6.89/連載:214話/更新日時:2026年07月14日(火) 07:13 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>