フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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フロンタルさんのことオリ主の適正転生先はユニコーンやSEED以外に三つあった。
ソレがエンドフィールド(タロII)とゼンゼロ、そしてサンダーボルトである

エンドフィールドは実質、里帰りで管理人と関わる事に。だが、基本単独行動。

ゼンゼロはホロウとはエーテルとは何かという探求の道を進む事になる。その際にサンブリンガー含む初代虚ろ狩りと絡むが、基本単独行動。

サンボルは言わずもがな

読者の皆様が気になるなら書こうと思ってる程度。

ただ、その場合はフロンタルさんではないのでデュランダルやクルーゼ、トリトマ達とも合わないif√になります

つまりはウルピッピに近いオリ主


第六十八話

「・・・・トリトマ、大丈夫かね?」

 

「・・・・・・」

 

フロンタルは中華料理屋の近くにあった公園で、ぐったりとベンチに腰掛けるトリトマに声を掛けるが、反応がない。

どうやら虚勢を張る気力も尽きたらしく、ただの屍と化しているようだ。

暫くそうしていると、トリトマはゆるゆると顔を上げると、虚ろな目でフロンタルを見て口を開いた。

 

「・・・口の中がヒリヒリしてまだいてーです・・・」

 

どうやらまだ口の中が痛いらしい。まあ、あの場にいたほぼ全員が気絶したあの劇物を気絶せずに意地で完食したのは凄いとは思う。

 

「アイスでも食べるかね?」

 

「たべます」

 

公園に止まっているアイスのワゴンを発見したフロンタルが問い掛けると、トリトマは即答だった。

そうして、アイスを買ってベンチに戻ってきたのだが・・・

 

「・・・・・・」

 

フロンタルはトリトマが買ったアイスを見る。

カップの中には、バニラ、チョコ、イチゴ、クッキーアンドクリーム、ガナッシュショコラにラムレーズンとクソ甘いもの尽くし。ソレを見ているだけで口の中が甘ったるくなってきた。

六つもクソ甘いのを頼んだトリトマにアイスワゴンの店員も驚いていたくらいである。

 

「甘くておいひぃですねぇ」

 

あの劇物を前にしていた時と打って変わって幸せそうな顔をするトリトマを見て、フロンタルはフッと笑った後、トリトマに言う。

 

「トリトマ、この後行っておきたいところが二つほどある。いいかね?」

 

「・・・?いいですよ?」

 

トリトマは目を丸くして頷いた。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

最初に隊長が向かった先は、意外にも花屋だった。

 

「すまない、店主。花を何本か頼む。種類は・・・そうだな。ユリや胡蝶蘭といった白色の物を多めに」

 

そう注文する隊長に私は尋ねてみる。

 

「誰かに渡す花でやがりますか?」

 

「そうだ。だが、誰か個人という訳ではない。名前も知らない不特定多数の人達にだが」

 

「・・・・どう言うことです?」

 

名前も知らない不特定多数に渡す花。訳が分からない。そう首を傾げる私に隊長は言った。

 

「次の行き先で分かる」

 

その言葉の意味をその時の私はまだ分からなかった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

港へと向かう道をフロンタルとトリトマは二人で公園の遊歩道を歩いていた。海から吹きつけてくる潮風は何処か心地よい。

 

「軍港近くにこんな公園があるんですね・・・」

 

「一年半前の時に通った時はここまで整地されていなかった。随分と綺麗になったものだ」

 

そんな話をしながら歩くこと数分。海辺に近いところに小さな石碑があった。

フロンタルはそこで足を止めると、先ほど花屋で買った花束をそこに置く。

 

「・・・慰霊碑ですよね?」

 

トリトマはそう問い掛けると、フロンタルは後ろを振り返らずに答えた。

 

「ああ。二年前に起こったオーブ開放作戦の犠牲者の物だ」

 

 

オーブ開放作戦。

 

 

それは地球連合がそう命名しただけのオーブ侵攻作戦のことである。そしてこの事件に関して私達は関わっていない。

何故ならこの時、私達はパトリック・ザラの手によって監禁されてプラントから出られなくなっていた時期だからだ。

 

「あの件に関しては私も関わっていないが・・・事前に防げていたかも知れない事件だった。もっとも、あの時は何か出来るような状況ではなかったがね」

 

「・・・そう、ですね」

 

トリトマはそう答えるしかない。

 

「まあ、過ぎ去ってしまったことだ。今を生きる我々は彼等の犠牲を忘れず、どのように世界を良くしていくかを考えていかねばならない。道先はまだ長いがお前達にも頑張ってもらわなければな」

 

「はい!・・・あれ?お前達(・・・)?」

 

フロンタルの言葉に疑問を浮かべたトリトマにフロンタルは後ろに隠れている彼等に言った。

 

「人のプライベートを隠れて見るのは感心しないな。いい加減、出てきたらどうだ。お前達」

 

「ちぇーっ。隊長さん、勘が良すぎない?」

 

その言葉を皮切りに近くの樹木や草むらに隠れていたエル達が顔を出す。

 

「エルさんにエムさん!?それに皆さんも!?」

 

驚くトリトマに対し、エムが言った。

 

「質問。隊長はどのあたりで私達が付いてきていると分かっていましたか?」

 

「気づいたのはショッピングモールを出た辺りだ。そこで視線による気配を探っていた。もっとも、あの中華料理屋で君達が気絶している所を遠目で見ていたが」

 

戦闘経験六十年ちょいの実力舐めんじゃあねえ!

 

「不覚。もう少し気をつけるべきでした」

 

「いや、気をつけるどうこうじゃないと思うっすよ・・・」

 

そんなやり取りをしていると、空から何かが飛んできた。

 

『トリィ!』

 

「ん?これは・・・」

 

フロンタルの肩に止まるメタリックグリーンのソレは鳥型のロボットだった。

ソレを見てトリトマは目を丸くする。

 

「・・・あれ?それって・・・・」

 

何処かで見たような?とそんな反応をする彼女の疑問はすぐに晴れた。

 

「あ、すみません・・・!」

 

トリトマとエムと同い年がそれくらいの東洋風の青年が謝りながら駆け寄ってくる。

そしてその奥からはピンク色の髪(・・・・・・)という特徴しかない髪の人物が彼を追いかけるようにこちらへと駆け足気味で歩いてくる。

 

「待ってください、キラ(・・)!」

 

彼女が発した彼の名前にフロンタルを除く、皆が警戒の体制へと入った。なぜならその名前は───

そしてピンク色の髪の彼女は、フロンタルの姿を視界に捉えると、驚いたように足を止め、そして一歩、足を引いた。

 

そんな彼女にフロンタルは一礼する。

 

「元気そうでなによりだクライン嬢(・・・・・)、それにキラ君も。あの事件から一年と少しと言ったところか」

 




アームドアーマーVN

ユニコーンシリーズに装備される特殊兵装。
コンセプトは街中でモビルスーツを誘爆させないように仕留めるというのが元のコンセプト。
今となっては対サイコシャード兵器となっているが、実はこの武装、フェイズシフト殺しである。

何故かって?この武装は超振動兵器である為、一度でも本体に直撃するとフェイズシフト装甲の電力をあっという間に使い切らせる事が出来るんだそう。
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