フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
フロンタルのその言葉を皮切りにトリトマを除いた皆が隠し持っていた銃を二人へと突きつける。
トリトマもまたフロンタルの前に立ち、二人を睨みつけた。
そんな部下たちにフロンタルは口を開く。
「止めろ。ここはオーブ領だ。下手に事を荒げて面倒事を増やしたくない」
「質問。では、この二人を捕縛しますか?」
銃口と視線をラクス達に向けつつ、そう聞いてくるエムのその問いにフロンタルは首を振る。
「いや、それもしなくていい。今回、彼女達と出会ったのはただの偶然だ。それに彼女達を今捕縛し、拘束したとしても今の私に彼等は必要ない」
そう言ってフロンタルは目の前で硬直する二人を見る。
最後に出会ったのは一年前。
誘拐され、あれ以降彼女達は消息を絶っていたが、ここにいるのはある程度予測していた。
とはいえ、こうして会うとは思っていなかったが。
未だ硬直する二人にとトリトマ達にフロンタルは言った。
「トリトマ、私を彼と彼女と三人きりにしてくれないかね?この場に皆が居ては少々困る話の内容をするのでね」
「でも、それだと隊長が!」
「危険はない。それに彼等の程度、取るに及ばない」
そう言うフロンタルにトリトマは渋々頷いた。
「・・・・何かあったらすぐに呼んでください。皆さん、隊長が良いと言うまで話が聞こえない場所まで退避を」
彼等も直属のリーダーであるトリトマの言葉に渋々ながら退いていく。そんな彼等を見送ったフロンタルはラクス達の方へ目を向けた。
「さて、こうして出会ったのだ。少し話をしよう」
「・・・話、ですか」
そう答える彼女にフロンタルは言う。
「一年前、君達がマルキオの手によって連れ去られた後、私はこの事に対する失態を私をよく思わない人物達から酷く詰められたことがあってね。アスラン君からもう聞いているだろうが、私はその失態を埋めるべく
何も答えないラクスにフロンタルは相手に罪悪感を抱かせるよう話を続ける。
「あの瞬間、私が企画していた計画は全て破綻したよ。君には私の跡を継いでもらうつもりだったのだがね」
「・・・・それは」
ラクスはフロンタルのその言葉になにも言い返せなかった。
そんな彼女にフロンタルは口を開く。
「とはいえ、クライン嬢。私は
「・・・それは、何故?」
「今、君が戻ったところで
そう言い切ってフロンタルはキラを見た。
「キラ君。君に関して私は特に問い詰めることはない。寧ろ巻き込まれた側である君に私からは何も言わんよ」
フリーダムの事に関してはアレだけど。
「でも、僕は・・・」
何か言おうとする彼にフロンタルは腕組む。
「何かすぐに理由をつけて謝ろうとするのは君の悪い癖だ。物事に関して受け身過ぎるのも良くない。もう少し気を強く持ちたまえ」
「あ、は、はい」
キラはラクスと違って自分にアドバイスを送るフロンタルに困惑しつつも、頷く。
そんな彼にフロンタルは顔を少し綻ばせる。だが、すぐに真剣な顔に戻り、彼等に言った。
「さて、過去の話はここまでにして一つ、私から君達に頼みたいことがある」
「頼みたいこと・・・ですか?」
そうキラにフロンタルは───
「ああ。別に断ってくれても構わないが、その場合、君達を捕縛させてオーブに突きだす事になる。それは君達も望まないだろう?」
オーブに対し、合法的に攻め込む理由を振りかざすフロンタルに二人は飲まざるをえない。
それでこの場から見逃して貰えるのなら願ってもない最高の条件だろう。
「それで・・・頼みたいこと、とは?」
ラクスの問いにフロンタルは────
風が靡く。
そしてキラとラクスはフロンタルの言葉に大きく目を見開くのだった。
転生前のフロンタルさんってどう言った人物?
普通の人ではなかった。なんせ、他人を完コピ出来るから
でも、精神面は割と普通。
ただ、転生の繰り返し+他人としての振る舞いを続け、上位者と接触したこともあってか可笑しくなってはいる。
死んだ幼馴染ちゃんが好きだったらしい。
交友関係もオリ主よりも先に死亡したゆるふわ真面目ちゃんの幼馴染と面倒臭がりのツンヤンダウナーちゃんがいたらしい。
割と人誑かしと幼馴染ちゃんに言われたこともあるそう
因みにそんな彼女達より後に入ってきて搔っ攫うのがエムとトリトマちゃんである。