フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
フロンタルさんは自分が主人公だと思ってる?
どっちかっていうと、主人公補正を持ったラスボスじゃない?俺って
「デュランダル・・・このM041という被験体だが、私は知っている」
「・・・なんだと?」
フロンタルの口から出たその言葉にデュランダルは思わず目を見開いた。
「それどころか今は"袖付き"に所属している。それにお前も何度か会っている。思い当たらないか?名前にМの名がある人物を」
その言葉にデュランダルはフロンタルが誰のことを言っているのかを瞬時に理解し、その人物の名を口にする。
「まさか・・・エム君か?」
「ああ。彼女だ」
驚きを隠せないデュランダルにフロンタルは頷いた。
「だが、彼女は五年前に君が潰し回っていた非合法の兵士育成機関で保護をした子だと君から聞いている。彼女がアコードの失敗作なのだとしたらどうしてそんな施設にいたというのだ?」
デュランダルのそんな疑問にフロンタルは答えた。
「これはエルから聞いた話ではあったが、元々エムは私が施設を壊滅させた一年前ほど前からいつの間にかいたらしい。メンデルが崩壊したのは68年、今から五年前のことだ。丁度私が違法施設を潰し回っていた時期と被る。エルの情報からエムがメンデルから脱走したのが私達がメンデルで学者をやっていた65年から66年頃だと仮定すると、エムが十歳から十二歳の時に脱走した事になる。私が彼女を保護した時と同じ年齢だ。それに、エムはほぼ後半の実験体だろう?以降の成功例が一件もないのが証明している」
「確かに。その年なら彼女が最終試験の段階であと一人の空席を埋める段階に入っていた。最年少のリデラード・トラドールが出るまで候補にいたあたり、相当優秀だった筈」
そう言うデュランダルにふとフロンタルは疑問になっていた事を口にした。
「待て。リデラードだと?資料を見たが、彼女の生まれは59年だろう?エムの今の推定年齢は17歳・・・2つか3つほど歳の差がある。それなのに最終候補まで彼女は現存したのか?」
単純な疑問にデュランダルは口を開く。
「アコードは能力が開花するまで個人差がある。それにエム君の場合は協調性や融和性こそなかったが、それ以外の項目は全て合格点の数字を出している事からリデラードが選ばれる最後の最後まで検討されていたのだろう」
シュラとグリフィンが大体トリトマと同い年か一つ歳下と考えると、エムもその辺りで生まれた。そして最終段階まで彼女が残存していたと考えると・・・
「最初期に選ばれたアコードは纏めて選ばれたのか?」
無意識に口から出た疑問にデュランダルは答える。
「ああ。だが、最後の一人の枠が先も見たように五人、リデラードを含めたら六人いたが、中々埋まらなかった。最終的に二人まで絞ったらしいが、当時その場に私は居合わせていくてな。アウラが選定していた筈だ」
「なるほど。それならエムが処分されなかったのも頷ける」
つまりそれだけエムは優秀な点が多かったと言う訳だ。だからこそ、自分が落ちた時、最後がどうなるのか想像出来たのだろう。だから彼女は廃棄される前日に脱走した。そしてその道中でエルがいた非合法の兵士育成機関へと入り込み、その施設を私が潰して今に至ると。
ハッハッハ・・・ホントクソしかいねえな。この世界。
俺自身、死んでも善人ではないと言い切れるが、そこまでの人体実験は・・・いや、ナイトロ作った時点で俺もそっち側だわ。
「この事についてはまた話そう。今日の本題は別にある」
「・・・そうだな。それで?本題はなんだ?」
そう聞いてくるデュランダルにフロンタルは言った。
「オーブがこちら側に加盟したいと話に上がった。そのことについてデュランダル。君はどう思う?」
プロフィール エム
年齢 推定17 歳 SEEDDESTINY時点
リデラード・トラドールと最後の空席を争っていたであろうとフロンタルやデュランダルから推測されている子。
アコードとしての能力も持ち合わせてはいるようだが、あくまでその能力は戦闘面の方向でしか使用していないようで、洗脳やテレパシーなど使ったことはない。
フロンタルと出会ってから表情は変らないものの、かなり楽しんでいるみたいで特にフロンタルの悪い所(キチゲ発散部分)の影響をかなり受けている。
デュランダル談 実はアコードの女性陣は大体同じ人物から遺伝子情報を掛け合わせているそうで、イングリット・トラドール、リデラード・トラドールとは姉妹関係なんだとか。
つまりこの二人の次女のようなものらしい。