フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

220 / 228
投稿!


第七十四話

「ああ。クライン嬢(・・・・・)も元気そうでなによりだ」

 

「ええ。それにトリトマさんの可愛らしい姿を見れて満足ですし」

 

にっこりとした笑顔で誰にも聞こえないような小声でそう呟いていた。

 

聞こえてんぞ、おい。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

ミーア・キャンベルについて少し話をしよう。

元々、原作の彼女は第一次連合・プラント大戦の後に姿をくらましたラクス・クラインの替え玉として、ギルバート・デュランダル議長により用意されたラクスの影武者だった。

だが、この世界のミーア・キャンベルは私がラクスが誘拐され、最高評議会の座から信用を無くしかけた際、デュランダルが自分の為に用意したものだ。

そして私は彼女を使い、議会からの信用を取り戻したものの、後ろめたいところはある。

が、本人はトリトマに恩があるからと直属の上司である私に申し出て・・・いや、デュランダルに申し出て私の知らぬ所でこの役割を引き受けていた。

そう思うとこの原因を作り出したのはラクスやデュランダルもそうだが、トリトマも間接的に入ってくる。

 

トリトマはアホの子ではあるが、馬鹿ではない。

命令には忠実、努力家で仕事は真面目にこなす・・・いや、ときどきサボってはいるが、悪い娘ではない。

真面目に任務をこなしている時は、凛々しいところもあり、男性は無論、女性からの人気もある・・・

 

・・・アレ?もしかしてトリトマってかなり人たらし?

 

妹のクラディア ストーカー

 

ミーア トリトマの追っかけ

 

おい!なんで二人ともトリトマに脳焼かれてんだよ!つかなんでアイドルが追っかけしてんだよ!

 

知らん!しかもこっちのミーア、なんか百合っ気あるし!

 

前に食事会に誘われた時に嫌な予感がしたからって理由で断ってたようだし、そっちの気あるんだろ。まあ、トリトマはそんな趣味は持ち合わせていないみたいだけどさ。

 

どっちかと言うとトリトマのギャップ差に惚れ込んでるのは俺の気のせい?

 

気のせい・・・だといいなぁ。

 

まあそんなことがあり、トリトマも彼女の対応はかなり雑だ。しかも、ミーアの方はトリトマに自身の生い立ちを話しておらず、彼女もまたミーアの本当の顔を知らないというか思い出せないそうなので、ミーアは今の状況を楽しんでいるそうだ。

 

「何度かトリトマさんにお食事のお誘いをしているのですけれど、断られてしまって。フロンタル司令官さんも少し説得してくれませんか?」

 

「ぜってーに断ってくださいよ?ぜってーですよ?」

 

トリトマから圧を感じる。

 

「悪いがクライン嬢。トリトマはしばらく長期任務があるのでね。諦めてくれたまえ」

 

「・・・そうですか。それは残念です」

 

残念がる彼女にフロンタルは言った。

 

「だが彼女の任務が終わり次第、君に連絡はしておこう」

 

「たいちょおおおおおおッ!?」

 

トリトマの悲鳴がモビルスーツデッキに響き渡った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。