フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第十八話

「そういえば、隊長」

 

「どうした?」

 

忘れかけていた事実から立ち直ったフロンタルはふと、トリトマに声をかけられ我に返り返事をする。

イカンイカン。逃避している暇はねえ。

 

「さっきも聞いたんですけれど、どうしてここに?」

 

「ああ。その話だがここに来る前に面倒事が発生した連絡を受け取った」

 

「面倒事、ですか?」

 

首を傾げる彼女にフロンタルはその面倒事を説明する。

 

「前にクルーゼ隊がヘリオポリスから四機の新型モビルスーツを奪取したのを覚えているかね?」

 

「流石に頭の悪い私でも覚えていますよ」

 

「ええ。あの四機の機体データのおかげでフェイズシフト装甲やビーム兵器の小型化に成功しましたから。良いデータが取れました」

 

途中で話に割り込んでくるハインライン。

まあ、この人にとってはいいデータが取れただろうな。そうでなかったらフリーダムやジャスティスの開発が出来ていないだろうし。

 

「その際、連合と与しているとザラ派から抗議が出た。私は今からオーブへ連絡しこの機体テストが終わり次第、オーブへと赴くが、その護衛を頼めないかね?」

 

「それは問題ねーですが・・・艦はどうするんです?皆さん、休暇で誰もいないですよ?」

 

「オーブ行きの船も暫くありませんからね」

 

「それについては問題ない」

 

船には誰もいないのにどうするんですかと言う彼女に、フロンタルは言った。

 

「明日、北アフリカ駐留軍に補給物資を運ぶ船がある。それに私達も乗り、地球に降りるぞ」

 

「えっ?」

 

「はい?」

 

フロンタルのその言葉にトリトマとハインラインは此方に目を向ける。

目が語っている。この人、マジで言ってんの?

 

「オーブ連合首長国はオセアニアより北東方面ですよ?降りたとしても、北アフリカからだとかなりの距離がありますし、何より貴方は地球でも顔を知られています。ブルーコスモスや地球連合の索敵網に引っかかるのでは?」

 

確かに顔は知られているな。“仮面をつけたままの顔“は。

 

「ハインライン技術長。確かに私の顔は連合やブルーコスモスに知られている。だが、それは“仮面をつけた私“だ」

 

「ま、まさか・・・」

 

仮面つけたまま行ったら間違いなくバレる。ならば───

 

「“仮面をつけていない私“ならどうかな?」

 

「「なっ───」」

 

何の為に素顔を晒さなかったと思っている?そりゃあ、自分がフロンタルを止めた時は素顔を晒して生きて行こうと思ってもいたが、他にも理由はあるんだよなぁ!

 

仮面を外し、トリトマとハインラインの前で素顔を晒すフロンタルに二人は唖然とする。

そして何処から取り出したのか、仮面の代わりにサングラスをかけ、髪型をある程度整えたら───

 

 

クワトロ・バジーナ(フル・フロンタル)の完成である。

 

 

 

なお、フロンタルが此処でフレイパパを救ったことでこの後、キラ君が地球に降りる直前、彼のメンタルがやばいことになる事件が起こる数日前である。




フル・フロンタル プロフィール8

実はフロンタル、オーブ会談の時、暗殺を警戒して密航を何度かしたことがある。
その際の変装が後のクワトロ・バジーナ(笑)であった
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