フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第十九話

「いや、すまないね。わざわざ手伝ってもらって。でもいいのかい?わざわざこの輸送船に乗るなんてアンタ達も変わっているな」

 

「気にすることはない。私達も目的地は同じ場所だ。それに友人もその戦地にいるとなると、私もここで立ち止まっている訳にはいかんのでな」

 

「そうか。アンタの友人も地上で・・・わかった。ならアンタ達の為に一早く届けよう!」

 

「すまない、感謝する」

 

「・・・・・・」

 

何故か仲良くなっている男二人。艦橋の端から、ありもしない作り話を良くそんな風に言えますね?という顔したトリトマの呆れたような視線がフロンタルに突き刺さる。

だが、彼女の視線の理由はそれだけではない。

鍛え上げられた腕を晒し、赤いノースリーブの改造されたザフト制服を着こなす黒いサングラスを身につけた悪目立ちしかしないその男。

プラント最高評議会の一人にしてザフトでも赤い彗星と呼ばれ、精鋭部隊フロンタル隊の部隊長、フル・フロンタル本人である。

敬愛する上官の猛烈に悪目立ちしているそのファッションスタイルを見た時は、流石の彼女も顔を引き攣らせた。

 

「目的地にはいつ到着するか分かるか?」

 

「早くても二日はかかる。何事もなければだが」

 

そういう艦長にフロンタル──いや、クワトロ・バジーナは一瞬考えるような仕草をしてから口を開いた。

 

「そうか。唐突に聞いてすまない」

 

「気にするな。アンタの友人、生きているといいな」

 

「ああ」

 

そう返事をしながらフロンタルがトリトマのもとへと戻ると、彼女はそんなフロンタルを見て大きく溜息をついた。

 

「隊長・・・凄い悪目立ちしてます」

 

「今の私は隊長ではない。クワトロ・バジーナと呼びたまえ。トリトマ君」

 

「いや私、女ですけれど?」

 

思わず突っ込んでしまう。

 

「ていうかそんな悪目立ちする変装はどうなんです?」

 

「バレていないから問題ないだろう」

 

「バレるバレない以前の問題です。いい歳した大人の貴方がその服装は私でもちょっとどうかと思います」

 

「そうですねえ。流石の私でも赤いノースリーブの男が女の子を連れて歩いているだなんて耳にしたら疑いますよ?」

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

その声にクワトロとトリトマは無言になる。そして二人は互いに目を合わせ、自分達の右側に視線を向けるとそこにいたのは───

 

「どうも、隊長さんにレオントッツォさんも。お二人で休暇ですか?」

 

フレンドリーに接して来ているがオイ、ちょっとまて。

 

ナンデ家のキャプテンがココニイルノ?




フル・フロンタルとトリトマ・レオントッツォのプロフィール表

フロンタルの中身にシャアの亡霊はいるの?

A.います

トリトマはどうしてザフトに入ったの?

A.自分でも分からない。ただ、なんとなく入らないといけない気がした

トリトマは士官学校に入るまで何をしていたの?

A.一年近く、植物状態だった
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