フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第二十話 

「お二人で地球にお出かけですか?いいですねー。良かったらご同行しても?」

 

ニコニコとキャプテンの優しい笑みが怖い。

よくある目が笑ってないとか、声のトーンが低いとかではなく、ただ純粋な笑みが恐ろしい。

 

「同行は構わない。だが・・・私は君の隊長では───」

 

「“今は”クワトロ・バジーナでよろしいのでしょう?なら、それはそれで構いませんよ」

 

「・・・・・」

 

絶対分かってやがる。この艦長、私が他の部下に負担をかけたくないことを知っていて自分達が地球に降りるこの輸送艦に乗るまでわざと泳がせてやがったな?

 

「ど、どうして分かったんです?艦長さん?」

 

トリトマは困惑しているが、キャプテンはニコニコとした笑みを浮かべたまま、彼女に説明する。

 

「クワトロさんは貴女が入る数ヶ月前にも一度同じことをしているんですよ。私のような艦のクルーになるとパイロットの貴女達とは違って大きなお休みはありませんから。そのタイミングを狙ってクルーに隊長をつけてもらいました」

 

「「・・・・・」」

 

何をやっているんですか貴方は・・・と訴えてくるトリトマの視線が痛い。

止めて、ヤメテ。

ただクルーの皆さんには休んで欲しくて・・・だからそんなつもりはないの。

そんな二人に対し、キャプテンはふと思い出したようにフロンタルに言う。

 

「あ、そうそう。それからクワトロ隊長には連合の新型艦を監視させていた部下から定期連絡が来ていましたよ」

 

クワトロ隊長で通すんかい。案外ノリがいいぞ?コイツ。

 

「ああ、そうか。あれからもう三日か」

 

念の為、部下にアークエンジェルの監視をさせて原作改変でなにか変化はないかと確認していたのだが、ここまで特に何もなかった。もうそろそろアークエンジェルは地上についている頃合いかな?

 

「ええ。少し驚きの内容でしたのでこの件は早急にと思い、隊長を探していました」

 

「・・・隊長」

 

「・・・・すまない」

 

ゴメンネ!!私が無能で皆に迷惑かけてさぁ!!

 

「それで?その内容は?」

 

まあどうせ避難シャトルの撃墜だろうけど

 

「ええ。連合の民間人を乗せた避難シャトルが撃墜されたと」

 

だろうな。

イザークのあのアホめ。DESTINYや劇場版では活躍したけど、アイツもアイツで結構やばいことをやってんだよな。

はぁ・・・ホントに頭が痛くなってきた。

 

「それで?その民間シャトルを撃墜した機体は」

 

後で問い合わせねえと。なんで撃墜したってな。

 

「いや、それが・・・・」

 

キャプテンが言いにくそうな表情を作る。

どうした?想定外のことでもあったのか?

 

「どうしたんです?何か言いにくいことでも・・・」

 

首を傾げる彼女にキャプテンは首を横に振る。

 

「いえ、いいにくいのではありません。ただ、そのシャトルの乗客にはブルーコスモス関係者であるアルスターの名前があるという情報がありまして・・・」

 

 

 

 

 

 

「は?」

 

 

 

 

 

 

 は?

 

 

 

お前、せっかく助けた親父さんと同じ船に乗ってねえの!?フレイ・アルスター!?




悲報

フレイ・アルスター 撃墜される


どうなるフロンタル!余計な原作改変をしたせいでキラ君のメンタルが悪化の一途を辿ることになってしまうわ!デュエル!スタンバイ!
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