フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

32 / 190
第ニ十七話

フロンタルはトリトマと共に砂漠の地平を眺めていると、唐突に彼女が持っていたレシーバーからキャプテンの声が聞こえてきた。

 

『トリトマさん。そちらにクワトロ隊長はいますか?』

 

その問いにトリトマはフロンタルを見る。

どうしますか?と言いたげな彼女にフロンタルは言った。

 

「無線を借りるがいいかね?」

 

「わかりました」

 

フロンタルのその言葉にトリトマはすぐに頷き、レシーバーを渡してくる。

彼女からレシーバーを受け取ったフロンタルはそのまま無線を開局し、返事を待っているキャプテンに言った。

 

「クワトロだ。どうしたキャプテン。何かあったか?」

 

フロンタルのその返答にキャプテンは言った。

 

『クワトロ隊長。例のストライクのパイロットが目を覚ました。今は様子を見ていますがどうします?面会しますか?』

 

「ああ、面会するとしよう」

 

『ではまたのちほど。後、面会する時は正装でしてくださいよ?貴方の威厳に関わりますので』

 

「分かっている」

 

流石にその辺りは弁えるよ?この姿はとてもではないがキラ君には見せられん。

しかし結構早い復帰だな?これは少々予想外だ。だがまあ、キラ君が目を覚ましたのであれば是非面会はしておきたい。友人達を自分が落としたとなればその責任感でメンタル面も相当やられている筈。

しっかしまあこの時点で原作とかけ離れてしまった以上、なるべくは修復するように心がけるけど、それでもかなりのズレが発生するだろうなぁ。

そうなればプラン二だ。そうするとニュータイプが必要不可欠になるけど生憎俺は論外だし。

彼等を現地確保しなきゃいけないのは面倒だが、一応候補はいる。

一人目はキラ君・・・なのだが、これはこの先次第。

 

二人目はシン君。確か、君もそれっぽいことを原作でもしていたよね?

 

三人目は既に確保しているトリトマ・・・なんだが、正直な話、彼女が一番微妙な存在なのよ。

確かに戦い方はアムロそのものなんだけれども、問題は彼女の対話能力。

確か、ニュータイプって誰もが誤解なく分かり合えるって言っていた筈なんだけども、彼女の場合はそれらを全否定するくらいにコミュニケーション能力が無い。

親しい人にはすっごい喋るけどそれ以外だと素っ気ないし、めっちゃ冷たいらしいし。

まさかとは思うが自分みたいな存在じゃないだろうな?

シャアがフロンタルという器に宿ったように彼女にもフロンタルと同様、器の資格があったとかじゃないよな?

いや、流石にそれはないか・・・。

自分の中にいるシャアの亡霊と一緒にアムロがついて来れる訳がない。

つか、アムロだったらそう言うことか!って言うし。

そこまで考えたがまずあり得ないと結論を出し、隣にいるトリトマに言う。

 

「トリトマ。今から私はキラ君と話をする。何かあればすぐに連絡をくれ」

 

「りょーかいでふ」

 

ボトルを口に咥えたままそう答える彼女にフロンタルはすぐに踵を返し、輸送艦へと向かった。

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

輸送艦に戻ったフロンタルを見送った彼女は更に数十分監視をしていると、砂しかない地平の先で何かを見つけた。

 

「ん?」

 

彼女はソレに対し、目を凝らす。

 

「ジン?」

 

数機のジンとバクゥの混成部隊。

恐らく遭難した自分達の救援だろう。

だが、様子が可怪しい。

何かと戦っている。ゲリラだろうか?だが、ゲリラ部隊にあんな艦はあったか?

砂漠の熱気で揺らめく視界に彼女は苛立ちを感じながらも、数分待つ。

そしてジンとバクゥが戦闘している相手を見て彼女は思い出した。そう確か、あの艦はストライクを乗せていた・・・名前は確か───

 

「ハイロゥ・エンジェルでしたっけ?」

 

 

違うそれじゃない おバカ




トリトマに誰か取り憑いてるの?

取り憑いてると言うより混ざっているが正しい

誰が混ざっているの?

予想のわかりやすい一名とあと四人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。