フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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み、短いですが投稿です


第三十二話

「これはまたフロンタル隊長、随分とストレスを溜めていたようで。コクピットは外していますがメインカメラを潰すのは酷いですね」

 

キャプテンが双眼鏡でフロンタル対ザフト軍とかいう事情を知っている人物からすれば味方同士でナニやってんの?と言いたい所だが、あの人は突拍子も無いことをするのはいつものこと。もう慣れた。

 

「・・・まあ、彼は内心複雑そうですが」

 

そう呟きながらキャプテンは少し離れた場所で休んでいるキラを見る。

フロンタルが初めて乗るストライクの動きに呆然としている彼にキャプテンはまあ、そうなりますよねと内心で溜息をついた。

ある意味で自分のコンプレックスである機体を一応は赤の他人であるフロンタルが化け物じみた動きで動かしているのだ。

彼の内心がどんな風になっているのか想像し難い。

そんな中、一人だけ面白くなさそうな人物がいた。

 

「・・・・・」

 

そんな彼女はブスッとした様子で水が入ったボトルを咥えて、フロンタルが駆るストライクをつまらなさそうに見ている。

 

「・・・こちらも随分と不機嫌そうで」

 

そんな彼女にキャプテンは苦笑する。

どうやら連合のモビルスーツに乗せてもらえなかったのがよほど不満だったらしい。

そんな不満げな顔を隠さない彼女にキャプテンが言った。

 

「随分と不満そうですね?」

 

「そりゃそーですよ。私のお仕事は隊長の護衛なのに肝心な隊長が戦場に出ているんでやがるんですから護衛の意味がねーです。───それに今の隊長は見てられねーです」

 

「それはそれは・・・」

 

IQが低下したあのフロンタルを見ていられないと言う彼女にキャプテンは小さく苦笑を溢す。

確かにストライクに乗った後の隊長は妙な高笑いをしていたが、どうやら彼女にとってアレだったらしい。

 

「だからと言って貴女が馴れないモビルスーツに乗ってコクピットのOSやシステム面を壊されるのも隊長は考えての事でしょう」

 

「私はクラッシャーかなにかでやがりますか。流石に隊長のようにモビルスーツ自体をスクラップなんてそうそうしねーですよ」

 

「整備班が言っていましたよ?貴女が乗った後のモビルスーツは隊長と同じように関節の摩耗がかなり早いと。それに貴女は武装を使い潰したり、投げたりしますから滅多に出撃しない隊長より予算を食い潰しているんですよ?」

 

「うっ・・・!?」

 

心当たりしかないキャプテンの正論にトリトマは喉を詰まらせる。

 

「い、いや、ほら、アレですよ?盾は守るよりも投げた方が牽制になりますし・・・」

 

「本来盾は身を守るものです。破損して捨てるならまだしも、殆ど被弾しない貴女がこうも盾をポイポイ投げられては予算がいくらあっても足りませんよ?隊長が権力者でなかったら貴女は満足に戦闘も出来ませんよ?」

 

「うぐっ・・・・」

 

隊長に迷惑をかけていたのは自分も分かっている。

だからなるべく迷惑にならないように動いていたつもりだったのだが、どうやら自分が把握していた物事よりもあったらしい。

 

「隊長には迷惑をかけてばかりですよね・・・私」

 

「まあ、隊長自ら戦闘に出ることが少なくなりましたから悪くはありませんよ?」

 

「そうですか?」

 

「ええ。それはもちろん。───と、もうすぐ終わりそうですね」

 

キャプテンがそう言うのと同時───ストライクのオープンチャンネル及び、外部に装備されたスピーカーからフロンタルの声が響き渡った。

 

『私はプラント最高評議会のフル・フロンタルだ。ザフト及び連合、レジスタンスは戦闘を直ちに停止しろ。この要求を飲めないのであれば───貴官らは撃墜させてもらう』

 

「撃墜!?」

 

キラはフロンタルのその停戦要求に驚愕の声を上げる。

何故ならフロンタルのその停戦要求は味方───ザフトも含まれているのだ。無理はない。

だが、そんなキラにトリトマは言った。

 

「ハッタリですよ。アレ」

 

その言葉と同時、砂漠に足をつけたストライクの脚部が崩れ落ちた。

 

「あ」

 

キャプテンが崩れ落ちるストライクを見てそう声を上げる。

どうやらストライクの方は限界だったらしい。

そして脚部が使い物にならなくなったストライクの中で───

 

 

「ええい!!少し本気で扱っただけでこれか!!やはりフェイズシフト頼りのモビルスーツのフレームは脆すぎる!」

 

 

お前に扱われるストライクの身になってやれ




ストライク 『キャクブガー!!』





それはそれとしてパーフェクトガンダム弱体化しても十分に強いよね!
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