フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

38 / 192
投稿です

バトオペ2でナイチンゲールが出てどうするんだよ・・・とぼやいた作者です

デカブツは別にいいのよ。ゼク・ツヴァイだけでお腹いっぱいなのよ


第三十三話

「物資を降ろせ!ゆっくり降ろせよ!中は弾薬なんだからな!」

 

砂漠の街の中、アークエンジェルとレセップス級が並んで停泊するという異様としか言えないその光景を後ろにフロンタルが自分の前に立つ彼等に言った。

 

「停戦に感謝する。ラミアス艦長。そしてサイーブ・アシュマン。君達があの場で停戦をしてくれなければ余計な犠牲を出す所だった」

 

「・・・いえ、此方も感謝します」

 

フロンタルのその言葉に返す言葉が見つからないマリュー。

そして椅子に座ろうとしない彼らにフロンタルは言った。

 

「どうした?座りたまえ」

 

そう言うフロンタルに対し、彼らは警戒しているのか椅子に座ろうとしない。

 

「殺し合いをした相手と茶は飲めないか。ラミアス艦長」

 

そう言ってフロンタルは彼らを見る。

アークエンジェルの艦長であるマリュー・ラミアスとストライクのパイロットであるキラ・ヤマト。そして明けの砂漠のリーダーであるサイーブ・アシュマンとオーブの獅子の娘であるカガリ・ユラ・アスハがフロンタルと同室していた。

そしてその部屋にはバルトフェルドも同席している。

どうしてこのような状況になっているのか?

それは少し前に遡る───

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

「撃墜───だと?」

 

脚部が崩れ落ちるモビルスーツを前に彼等は顔を顰める。

足がないモビルスーツなどただの案山子だ。

そんな彼等はフロンタルのその要求を最初拒否しようとした。

モビルスーツはフロンタルが全て潰した。

だからこそ今、多少有利な状況である此方が引く理由がない。

 

「そんなのハッタリだ!半壊状態のモビルスーツで何が出来る!今、我々が有利なこの状況を逃せば更に大きな被害に合うことになるんだ!そうなる前に始末して───」

 

フロンタルのその行動を見るまでは。

 

『始末して───か。では君達にはその対価を先に支払っていただく』

 

黒い影が一部のレジスタンスの部隊に覆い被さる。急に暗くなった視界に彼等は空を見上げた。

 

「・・・・・は?」

 

空には脚が破損したストライクが彼等の上空を飛翔していた。そして何時の間にか手にしていたビーム・サーベルで───

 

ジュッ───

 

 

「─────────」

 

 

肉が焼ける嫌な臭いと共に反発していた彼等の姿が消え失せた。

いや、正確には違う。

ビーム・サーベルで彼等を消し飛ばしたのだ。文字通り。跡形もなく───

そんな容赦ないフル・フロンタルのその行動に誰しもが一瞬呆然とした。

そして理解する。

この男は本気だと。

確かにフロンタルはプラントの中では穏便だ。だがそれと同時に別側面も持ち合わせている。

それは冷酷無慈悲で効率的な現実主義者。

その相反するような二面性を持つ赤い彗星を相手にする?

それにフロンタルには複数の噂もある。

アフリカからオーストラリア、そしてオーブ近海周辺の海洋で連合の艦隊を次々と襲っているシーゴースト。

戦闘行為をする連合だけを襲うその怪物にフル・フロンタルが関わっていると言う噂だ。

そしてその噂よりも恐ろしいもの。

それは血のバレンタインが起こる前───フル・フロンタルがナチュラルにも赤い彗星と知れ渡る事件があった。

それは一部の過激派ブルーコスモスが連合と対談するフロンタルを暗殺しようと複数の艦隊とモビルアーマーをフロンタルに差し向けるという事件だ。

ネルソン級一隻とドレイク級二隻。

そして三十を越えるメビウスという過剰戦力に対し、当時のフロンタルはジンのプロトタイプ一機でその艦隊を返り討ちにし、全滅させた。

その一件があり、連合はフル・フロンタル相手に強く出ることが出来ないという話もある。

そんな化物を相手にする?

冗談じゃない。

ビームサーベルで人を消し飛ばすという容赦無い怪物を相手にするくらいならまだ従った方がいい。

それが彼等が生き残る為の選択だった。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

そして今に至る───

 

敵同士が会談するという重苦しい雰囲気の中、フロンタルは口を開いた。

 

「そう固くならなくていい。私が此処にいるのも、もともとオーブに秘密裏で向かう最中だったからだ」

 

「・・・オーブに?」

 

フロンタルのその言葉にカガリが反応する。

それもそうだ。カガリにとってオーブとは自分の守る国なのだから。

 

「ああ。我々、プラント最高評議会でオーブがヘリオポリスで連合と共にモビルスーツを開発していたということが問題になっていてな。その件についての会談をしに私はオーブに向かっていたと言う訳だ」

 

「それは言っても良いことなのかい?フル・フロンタルさんよ?」

 

そう言うバルトフェルドにフロンタルは言う。

 

「問題ない。この件については明けの砂漠の彼以外は知っている。漏らして困る話ではない」

 

そう言ってフロンタルは椅子に座る。

 

「さて、色々と積もる話はあるだろうが、まずは今後の君達について話をしよう」

 

フロンタルはそう言ってカップに注がれた紅茶を口にする。

そして彼等は知ることになる。

 

フル・フロンタルの恐ろしさを───




フル・フロンタル プロフィール

この男は基本、冷酷な現実主義者である。が、それはあくまでもオリ主がフル・フロンタルを完璧に演じている場合である。
普段はもっとマイルドでどちらかといえばフロンタルよりもシャアに近い。
そのせいで面倒事が向こうからやってくるわ、面倒な女しか引っかからないわで碌なバフがかかっていない。
因みにこのバフはオリ主のセルフバフである。演じてこのバフが乗るわけではない。
完コピ能力もチートというわけではなく、その真似をした人格に自分も引っ張られるので頭バエルになったり、俺がガンダムだと変なことを言ったりする。

Gガン勢?やたらと熱血なフロンタルが見れるし、あのGガン特有の動きもしてくる───が、オリ主がそれをするかは不明。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。