フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
ザフト軍駐屯地にて───
「明けの砂漠の動きが気になるな」
フロンタルはトリトマが入れた紅茶を飲みながらバルトフェルドにそう言った。
そのフロンタルの言葉にバルトフェルドも同意する。
「ああ。街中で不審な動きをする連中を何人も見た。アレは近い内に何かするつもりだろう。しかも規模からしてかなりデカイ」
フロンタル達が街で昼食を終えこの駐屯地に戻るまでの間、何人ものナチュラルが不審な動きをしていたのを何度か見たのである。
建物の裏手に何グループか入って行く者。挙動不審な者。荷物を落とさないよう抱きかかえる者。
もうちょっと上手く隠せよと思いたくなるが、これらの大半はもう明けの砂漠かブルーコスモスの刺客かのどちらかだろう。
「動きからして今晩か深夜あたりが怪しいな。警戒しておけ。最悪この街で戦闘になるかもしれん」
「この街の住民の避難はどうする?」
「やりたいのは山々だが、下手に避難をさせると勘付かれる可能性がある。もしくは避難民に紛れ込み───」
「まとめてドカン・・・彼奴等のことだ。その可能性もなくはないな」
実際にやってたからな。映画やDESTINYで避難民にまぎれて爆弾を敵陣でドカン。改めて思い出すとクソだわ。あのやり方。
「もし、アンタの予想通りならアークエンジェルやストライクも混乱に乗じて逃げるんじゃないか?フル・フロンタル。お前、あのストライクと言う機体を直したらしいな?」
その言葉にフロンタルは何も答えない。
そしてバルトフェルドはフロンタルに続けて言った。
「何を考えている?フル・フロンタル。アンタは聡明だ。賢いアンタなら自分のメリット、デメリットの判別はすぐに分かるだろう?クルーゼ隊から送られてきたデュエルのパーツを使ってまで直す理由はなんだ?」
そんなバルトフェルドのその質問に対し───
「・・・君はオーブが連合とモビルスーツを開発した件は覚えているかね?」
「ああ。ヘリオポリスの一件だな。アンタが此処にくる理由になった件だろう?」
「なら話は早い。単刀直入で言おう。彼等にはオーブの裏を暴く為の餌になってもらう」
「なに?」
その言葉にバルトフェルドは思わず眉を顰めた。だが、そんなバルトフェルドを気にすることなく、フロンタルは言い続ける。
「彼らオーブは中立国だと言っても民や国を守る軍人の大半はナチュラルだ。そんな彼らがモビルスーツの制作技術を持った所でOSがしっかりと組み立てられていないのなら、モビルスーツの存在は無用の長物でしかない」
「おい、まさか───」
何かに察したようだ。なら答え合わせといこうか。
「オーブが何故、中立である協定を破ってまで連合とモビルスーツを開発したのか・・・簡単だ。我々のモビルスーツはナチュラルの軍人が多いオーブでは採用出来ない。なら、ナチュラルでも使用出来るモビルスーツを開発し、戦力にしてしまえばいい。そしてそのOSをナチュラル用に書き換えられる人物がアークエンジェルにいる」
「それがあの少年か」
「ああ。そしてストライクには発信機を設置しておいた。彼等にはこのままオーブへ行ってもらい、あの国の裏を我々に暴いてもらう。卑怯な手にはなるがオーブを今のままにしておくと確実に周りから狙われる羽目になるのでな」
「それはどう言うことだ?」
「時がくれば分かる」
バルトフェルドのその問いには答えず、フロンタルは言った。
「トリトマに連絡しろ。いつでも戦闘に出られるように待機しろとな」
フル・フロンタルの噂
フロンタル隊である噂がある。
それはフロンタルがロリコンではないのかという噂だ。
何故かって?
今はアスラン・ザラの婚約者だがラクス・クラインとかなり仲が良いと言う話も上がっていたが、今は実動隊の副隊長という精鋭の少女を連れ回しているという話が良く上がるからだ。なんでも彼女はまだ15歳らしい。
このプラントでは大人扱いになる歳だが、それでもまだ大人になったばかりの子供。
そんな彼女を連れ回していればそんな噂も出てくる。
そしてそんな彼女に怒られている姿も何度か確認されており───
ここから先は赤くなっていて読めなくなっているので写真を貼って隠しておく
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