フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
次からはDESTINY編に入ります
ここ最近意識が無くなることが多くなった。
どうやら俺の意識が無い間、内にいるオリジナルと亡霊が表に出ているらしい。
俺の意識がまだ明瞭なうちにできるだけ手短に現状を報告しよう。
今はSEED DESTINY本編が始まる二ヶ月前といった所だ。
一ヶ月ほど前に俺はデュランダルに議長の座を譲り、今は前職だった議会の外交及び軍事関係の執政官を務めている。
軍事関係とは言ってもザフト全体の総司令官としての立場ではなく、派生した分隊 ”袖付き”の司令官という立場だが。
この世界での我々の扱いは更に二年先の世界平和監視機構コンパスに近い物だと思ってもらって構わない。
参加国はプラント、大西洋連邦、赤道連合の三カ国で現状は成り立っており、オーブに関しては中立の現状維持としてこちら三カ国とユーラシア連邦の動きを観察しているといった状態だ。
基本的な活動方針は救難、復興支援がメインだが、大半は別の要件・・・ブルーコスモスや旧ザラ派のテロ鎮圧が殆どで上記に説明した二つは我々以外の部隊メインに取り仕切っている。
とはいえ、だ。ブルーコスモスの方に関しては現状、アズラエルがロゴスの売り上げ資金を無駄使いするジブリールをあまり良く思っていないらしい。
あちらも一枚岩で無いと言うことだ。
だが、それは此方もそうだと言える。
旧ザラ派。彼等に関してはこの先に起こすであろうユニウスセブン落とし・・・出た芽から摘んでいっているものの、中々本体が芽を出さない。
プラント内に潜む裏切り者から絞め上げれば情報は上がるだろうが、それも何処まで当てに出来るか分からない以上、無闇矢鱈に動けないのが此方の現状だ。
だが、此処で大西洋連邦と赤道連合と手を組む事が出来たのはこちらとしてはかなり大きい。
最初期の頃は互いに復興がメインで連絡を取る事が出来なかったが、最近になって大西洋連邦は大戦時、ザフトに占拠されていた大洋州を地球防衛、復興目的の為ならそのままでも構わないと提案してくれたのは嬉しい想定外もあった。
それに対して我々は了承。地球で活動する際は、大洋州を活動拠点に赤道連合を中継拠点に救難、復興支援に向かうという方針を取る事が可能となった。
それによって今、大西洋連邦とは良い関係を築いている。
これに関しては良い方向へと舵を切ることが出来たといっても過言ではないだろう。
さてこれからは俺とオリジナルのフル・フロンタルとシャアの亡霊について語っていこう。
奴は私の意識が無い間、隠れて”ネオ・ジオング”の開発を進めていたらしい。
俺が気づいた時にはもう建造を始めていたようだ。
いくつかの生産ラインは中止させたが、奴の事だ。いずれは俺の意識を乗っ取り、建造を再開させることだろう。
ならばどうするか?
止めるのが無理だと分かっているなら此方は対抗策を作るまでのことだ。
RXー0
データは彼女が乗り回したシナンジュから充分に取れている。
ネオ・ジオングの対抗策としては申し分ない。
だが問題もある。ソレを扱うパイロットは彼女以外にいないということだ。
彼女が俺の事をどう思っているのかはこの数年で理解している。それを承知の上で彼女には俺の元から離れてもらわねばならない。
そしてオリジナルと亡霊ごと俺を───
俺が考えられる最善の手段がこれしか無い以上、答えは現状限られている。
後、キャプテンとクルーゼには俺が俺であるというメッセージは既に伝えてある。
それが続く間は問題ない。たが、そのメッセージがなくなった場合はその二人に渡してあるキーを使ってある座標へと向かえ。
そこに機体を安置してある。その時が来たらトリトマ。自身で確認して見るといい。
味方に関してはイザークかオーブに雲隠れしているであろうラクス・クラインを頼れ。彼等なら味方になってくれる筈だ。お前の中にいるであろうあの男もな。
だが、ラクス・クラインに関してはオルフェ・ラム・タオという男が近くにいるのなら絶対に頼るな。
奴はきっとお前も利用する。
俺の意識はまだ明瞭だ。引き続き行動する。
・・・・・
航路は既に繋がった。だが、お前達が俺が切り拓いた別の航路を切り開く事が出来たのなら・・・俺はお前達の選んだ結末を尊重する。
プロフィール オリジナル フロンタル
フル・フロンタル 本人
憎悪と虚無の二種類をうちに秘めた怪物。
ある意味ではフロンタルさんと同じくらいの化け物である。