フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第四十七話

「大丈夫ですか?フロンタル隊長?」

 

「ああ。ただ、シーゲル・クラインの突然な引退宣言に少々困惑している」

 

全然大丈夫じゃねえよー!あのひげオヤジ!どれだけ俺に迷惑かければ気がすむんだ!?

もしこの先原作通りに事が進んだらひっじょーうに不味い。というかあのひげオヤジがやらかさないように見張らないといけねえじゃねえか!!

フリーダム強奪という名のフリーダムの譲渡。

それがシーゲル・クラインが原作で暗殺されることになったきっかけだ。

もしそれと同じような事が起きたら俺が主導犯としてパトリックに叩き出される可能性が高い。そうなったら俺が暗殺される。

それどころかプラントの俺自身の信頼も無くなる。

特大の地雷と化したシーゲルを駒にしているフロンタルにとって避けなくてはならない最悪の展開だ。

シーゲルやラクスが事をやらかす前に少しでも手を打たなければならない。

 

クソッ!あっちは善意で渡したつもりでいるんだろうがこっちはそれ以上のデメリットしかねえ。

トリトマには戻ってすぐにラクスの護衛と言う名の監視をしてもらわなきゃならねえ。

つか、今日は何日だ?

 

「キャプテン。今日は何日か覚えているか?」

 

「三月一日ですね」

 

キャプテンの返答を元にフロンタルは頭の中で常人ではできない速度でSEEDの年表を組み上げる。

原作ではアークエンジェルは紅海への脱出が三月の三日。アスランとカガリがインド洋の無人島で遭難したのが同月の八日。

アークエンジェルがオーブ近海に到達するのが二十三日だろ?

で、四月一日に議長選挙でパトリックが就任すると。

後は・・・確か一日にフリーダムとジャスティスがロールアウトするってハインラインが言っていたな?

で、有名なニコルの一刀両断が四月十五日。

同月の十七日にアスラン自爆事件とディアッカが捕虜になってキラが行方不明になる。

で、二十一日にキラがロウやマルキオ導師によってプラント・アプリリウス市のクライン邸に運び込まれて・・・五月五日にラクスからフリーダムを託されると。 

で、八日に舞い降りた剣のアレで・・・

そんでフリーダムの強奪及び情報漏洩でクライン派の粛正は確かの五月十日だから・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・ほぼ二ヶ月?

 

 

えっ?このまま原作通りに進むと後二ヶ月もしない内にフリーダム、キラ君の手に渡っちゃうの?

う、ウソだ・・・これ今すぐオーブに行って話つけてプラントに戻ってするとあっという間に一ヶ月たっちゃうよ?俺、休む暇ないよ?

しかもこれ、情報を偽装して俺関係ないですってしないと間違いなくここで俺詰むよ?この五年間コツコツやってきたこと全部水の泡になるんだけど?

 

「・・・・・・・」

 

フロンタルとキャプテンがいる部屋が静寂につつまれる。カチカチと規則的に動く時計の針は十時を過ぎようとしていた。

静寂に包まれた部屋の中でガチャリとドアノブが回される。

 

「失礼しまー・・・って、隊長?どうしたんです?そんな真剣そうな顔をして?」

 

トリトマが仮面越しでも分かるくらい真剣な雰囲気を出すフロンタルにそう答えると、フロンタルは言った。

 

「キャプテン」

 

「はい、なんでしょう?」

 

「至急、オーブへ向かう定期船か航空機を確認しろ。資金に関しては気にするな。最短でオーブにいける便を確保しろ」

 

「了解です。どうやら隊長の中で何かマズイことでもあったみたいですね」

 

「早くしろ。猶予はないぞ」

 

久しぶりの切羽詰まる状態になったフロンタルを見てキャプテンはすぐに部屋を出ていく。

 

「ど、どうしたんです?隊長?」

 

そんなフロンタルを見てかトリトマは動揺しているが、そんな彼女にフロンタルは言う。

 

「トリトマ。君に四月までにプラントへと戻ってもらう。そしてその後、シーゲル・クライン及びラクス・クラインの護衛という名の監視を頼めるかね?」

 

「クラインを監視って・・・な、何が何でです?」

 

「理由は後に説明する。シーゲル・クラインには私から話はつけておこう。“ザラ派から身を守る為に護衛を付ける“とな。君の目的はクラインご家族を守りつつ、彼等が余計な事をしないように見張っていて欲しい」

 

「ど、どうしてでやがりますか?」

 

息を呑む彼女にフロンタルは口を開く。

 

「私達穏便派がザラ派に粛正される口実を作りかねない立場に彼等がいるからだ。最悪の場合、クラインを切り捨てる可能性も十分にある」

 

その言葉を聞いたトリトマは一瞬絶句した後、すぐに顔を元に戻しフロンタルに言った。

 

「了解です隊長!隊長からの任務、必ず成功させてみせます!」

 

「期待している」

 

まずはオーブ。お前から先に片付けてやろう。

 

カガリ嬢。君があの時逃げてくれて助かった。

悪いが私も余裕がないのでな。容赦なくオーブを追い詰めさせてもらおう。




作者「今回の機体紹介はー!こちら!ローゼンズール!」

フロンタル「アンジェロの機体だな。開発コンセプトはハンマ・ハンマでサイコフレームと準サイコミュを両方を搭載したハイブリッド機だ」

作者「ハイブリッドにしたらなにか良いことでもあるの?」

フロンタル「良いことでもないが、ハンマ・ハンマの開発コンセプトである一般兵でもサイコミュ兵器を使えるようにするという題名をクリアしたのがローゼンズールだ。因みにだが、サイコ・ジャマーの無線兵器は機械制御で動いている。機械の力でサイコ・フィールドを発生させることが出来た唯一の機体だ」

作者(サラッとヤベェこと言ってやがる)

作者「と、ところでトリトマちゃんは?」

フロンタル「・・・・・」(後ろに視線を向ける)

作者「?」


アンジェロ「貴様のせいで大佐が変わってしまわれた!貴様は染みだ!一変も残らず消してやる!」

トリトマ「そりゃ隊長も人ですから変わりますよ。それに今の隊長は“貴方“のではなく“私“の隊長です!貴方もいい加減隊長離れしたらどうですか!」

アンジェロ「貴様ァ!!」


フロンタル「・・・・・」

作者「・・・面倒くせぇ奴に好かれんのな。・・・もし、本編がキラちゃんだったらこの面倒くせぇ奴等の中に」

フロンタル「止めろ作者。これ以上私の胃を殺すんじゃない」

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