フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第四十九話

「お久しぶりですアスハ首長。二年前の地球圏との和平会議以来になるか」

 

「ああ。君には会うのはあの時の仲介役以来だ」

 

オーブ領国内にある館でフロンタルは自分の前に立つオーブ首長───ウズミ・ナラ・アスハと対面する。

 

「事前に連絡は受けてはいたが、まさか一般人に成りすましてくるとは思ってもみなかった」

 

「何分私には敵が多い。それらの監視を避けて通るにはこうしなければならなかったというだけです」

 

そう言いながらもフロンタルは本題へと入る。

 

「今回、私がこうしてオーブに訪れたのは事前にお伝えした地球連合とのモビルスーツ共同開発についてです。今、プラントの最高議員内ではこの件についてオーブは中立の立場ではなく、連合側へ加担しているのではないかという話になっている。その事について何故、我々プラントに不信感を抱かせるような行動をとったのか聞かせてもらいたい」

 

そう言うフロンタルに対しウズミは一度息をついた後、目の前の椅子に腰を下ろすフロンタルに言った。

 

「我々オーブは連合やプラントどちらの肩入れをするつもりはない。これからもナチュラル、コーディネイターどちらも差別無く受け入れていくつもりだ。だが、そんな彼等やオーブに住む人々を守る為には力が必要になってくる。その為に───」

 

「コーディネイターでしか扱いが難しい我々プラントのモビルスーツ技術に頼むのではなく、一般のナチュラルでも扱えるように設計された連合のモビルスーツ開発に協力をするしかなかったと?」

 

その討論にウズミは無言で頷いた。

 

そんなところじゃないかと大体は予想していたけどさ。

 

ザフトのモビルスーツは少々特殊なOSを採用している。

それが神経接合を利用したOSだ。

鹵獲対策も兼ねてだが、コーディネイターの高い能力と神経接合を前提とした一種の専用調整な上、開発時期によってMSごとに仕様が若干異なるため、よっぽどな例外を除けばナチュラルでは作業用としてしか扱えないらしい。

しかも適合率が低いとコーディネイターであっても扱えないとかいう仕様だ。

 

そりゃナチュラルでも乗れる奴はごく少数というのも当たり前だわ。

 

つまりオーブからしてみれば、モビルスーツ開発の機体についてはどちらでも良い。

だが、OSはナチュラルの軍人が多いオーブにとっては連合が開発しようとしていたものを採用したかったと。

 

ならデータ提供も考えるべきか?一般兵でも扱える宇宙世紀用のOSのデータ持ってるし、戦闘データもあるしな。

でもそれだとあのアホは納得しないだろうしなぁ・・・モルゲンレーテ社で隠しているアストレイのデータでも要求してみるか。

 

「では、今貴方方オーブが求めているのはモビルスーツという機体ではなく、その中身、OSとその戦闘データが欲しいといったところか」

 

「それを知ってどうするつもりだ?」

 

フロンタルの意図に察したのかどうかは分からない。が、そんなウズミにフロンタルは言う。

 

「なに。オーブがアークエンジェルを領海から追い返したという名の保護の意味が分かった。つまり貴方方オーブはアークエンジェルとストライクを修復、保護する代わりにモビルスーツの戦闘データとOSのデータを渡せといった所か。ストライクの位置情報がモルゲンレーテから離れた場所にあるのはそこに隠してあるのではないかね?例えば・・・連合と開発したモビルスーツを元に作られた新型モビルスーツとか」

 

「・・・・・」

 

沈黙で返すウズミに対しフロンタルは更に追い詰める。

 

「沈黙は肯定と受け取る。もしこれが事実なら君達オーブは我々の脅威と成り得る。これまでは君達オーブが大した武力を持っていないという理由でシー・ゴーストを領海ギリギリのところで巡回させていたが、最早必要ないとお見受けした」

 

今までは中立国家に地球連合が強く干渉しないようにシャンブロを親プラント国家であるオーストラリアからオーブ領海ギリギリを巡回させていたが、モビルスーツという武力を持ったオーブにその必要はもうない。

 

 

「さてウズミ・ナラ・アスハ代表。今回の件、アークエンジェルをオーブが匿った事について、プラントにはオーブに不満をもたらすものは多くなるだろう。それどころか私個人もカガリ嬢の件で今のオーブは信用していいものかと考えている」

 

「なに?」

 

今の今まで沈黙していたウズミがカガリの名を聞いて声音を変えた。

 

「アフリカの砂漠で明けの砂漠というレジスタンスと交戦した時、一度彼女を捕虜としたことがある。そして二度目の襲撃の際、彼女は我々ザフトと交戦して逃亡した。我々はオーブ代表の娘として丁重に扱っていたが、この件と先ほどの件以来、私はオーブは中立国ではなく連合側ではないのかと疑いを持ち始めている」

 

そう言いながらフロンタルはウズミを見る。

表情からは察することは出来ない。が、それでもあのバカ娘はと思っていることだろう。

 

「さて、アスハ代表。もし、ここで貴方方オーブの信頼を取り戻したいというのなら…ここで取引といこう」

 

「取り引きだと?」

 

「ああ。私から提示するのは二つ。まず一つは現在、オーブが隠しているモビルスーツのデータをこちらへの提示。そしてもう一つは───」

 

フロンタルは自分の目的を提示した。

 

「この戦いの終戦後。連合、プラント、赤道連合を含めた三連合同盟にオーブ連合首長国も参加していただきたい」




フル・フロンタルのやりたい事 

地球連合をブルーコスモスを含む過激派と殲滅はやり過ぎじゃね?の穏便派を宇宙世紀のティターンズとエゥーゴのように分割させ、ブルーコスモスとロゴスを潰すのが目的。

フロンタルがこの世界で作ろうとしている袖付きは海賊ではなく、いわば宇宙や海などの監視を行う国際警察のようなものである


FREEDOM編までに


その後、オーブや赤道連合の中立国家と穏便派の連合とプラント一願になって可能性に溢れる未来を作っていく。
そんな未来をフロンタルは目指している。




それと同時、このコズミック・イラで不確定要素の塊である自分とシャアの亡霊の排除も計画に───
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