フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第五十五話

「先日のオーブとの会談で彼の国は自国の防衛の為、我々プラントとの友好関係が悪化するデメリットを承知の上で連合と協力し、モビルスーツの開発に踏み切ったとおっしゃっておりました」

 

フロンタルは他の議員達の前でオーブとの会談の内容を最初から丁寧に説明をしていた。

 

オーブとの会談からはや半月。

私がプラントにいない間にパトリック・ザラが議長に就任。あの男は議長の座についた瞬間、邪魔者でしかない私の議員の座の剥奪を宣っていたらしいが、シーゲル・クラインが全力で死守してくれたらしい。

やるじゃんシーゲル。でもお前が裏でロールアウトしたフリーダムを持っていったの知っているからな?

まあ、あの男のおかげで私はまだ議員の座についているわけだ。

しかし問題はこの後の事。

ブリッツがストライクに撃破されるあの有名な?ニコルゥゥゥゥゥッ!!が起こり、ニコル・アマルフィは戦死。

ディアッカ・エルスマンも相手に投降し、そして間も空けずにイージスの自爆によってストライクと相討ち、パイロットのアスラン・ザラは行方不明ときた。

まあ、俺は何処にいるのか知ってるけど。

それを知ったニコルの父、ユーリ・アマルフィは穏健から過激派になっちまったんだよなぁ・・・。

数少ない穏健派が消えていく・・・・。

つか、息子がそんなに大事なら戦場に送るなや!!こちとら遊びでやっている訳じゃないんだぞ! 

その辺を考えて戦場に送れや!

まあ、そんなこんなでオーブとの会談内容は後回しにされ続け、今に至ると。

 

「それではオーブは実質連合と同盟をしているのと同じではないか!やはりオーブは中立と言っておきながら実は───」

 

「話は最後まで聞いた方がいい。マクスウェル議員。アマルフィ議員と同じように息子が殺された恨みもあるだろうが、個人的な動機をこの場に持ち込むべきではない」

 

マクスウェルと聞いてデュオを思い出した人、手を挙げて。因みに私はデュオを思い出しちゃった。

因みにこの人の名前はジェレミー・マクスウェル。

名前は奥さんと離婚して今は違うけれども、ストライク強奪に失敗したラスティのお父さんである。

でもラスティって言われるとあっちしか出て来んのよね・・・

誰かって? 

 

やあ、せんゆ──

 

 

「さて、話を戻そう。確かにオーブは我々プラントとの友好関係を悪化させる事実を作ったのは変わりない。だが、我々プラントと今まで通りの関係を保つ為、一部オーブ側のモビルスーツの情報提供及び、連合の我々コーディネイターが不利になる要請には一切応答せず、なお、此方側に被害が起きた場合、必要最低限の後ろ盾にもなるという条件をあちらから提案してきたのだ。”国民”を守るならこれ以上ない条件だろう」

 

つまりはオーブの機密情報であるアストレイの情報公開、プラス、連合側のコーディネイター引き渡し要求や、プラントに不利になるような事は一切しませんよということである。

しかも万が一、プラントが壊滅的な被害が起きた場合は補助もしてくれるときた。

最悪の場合、避難民をオーブに連れてきても良いよと言ってくれたのである。

それは此方としてはとてもありがたいことであった。

だって最低限とはいえ、後ろ盾になってくれるんだぜ?コレは嬉しい誤算といっても良い。

その内容を聞いて本当なのか?と疑問を持つ声や出鱈目だろうという声も上がる。

そしてその駄弁を抑えるかのようにパトリック・ザラが口を開いた。

 

「静粛に。フロンタル、それは間違いではないのだな?」

 

「ええ。嘘は言っておりません」

 

その言葉の後しばらくの間、静寂が訪れる。

 

「なら良い。我々も無用な争いは避けたいものだ」

 

どうやら信用してくれたらしい。

一応、実績あるしな。

 

「さて次だ。我々ザフトはこれよりオペレーション・スピットブレイクを発動する!」

 

それきた。

オペレーション・スピットブレイク。

表向きはパナマ基地のマスドライバーを制圧するというものなんだが・・・実際は連合の本拠点であるアラスカ基地を強襲するというものである。

 

もっともサイクロプスを使われて第一陣が全滅して宇宙に逃げ帰る事になるんだけどね?

 

「ザフト軍の指揮は”私自らが取る”」

 

その言葉につい、私は声を出してしまった。

 

「待て。ザフトの指揮は今まで私が取っていた筈だが?何故急に貴方が取ることになる?」

 

嫌な予感がする。そんな予感を肌に感じながらもフロンタルはパトリックの言葉を待った。

そしてそんなフロンタルにパトリックは言った。

 

「貴様は今まで此方の被害を抑える為に消極的に動いてきた。だが、それでは駄目なのだよ。敵は徹底的に滅ぼさなければならん。なら、多少の被害が出てもここで連合を叩かねばならんのだ!」

 

「だが、貴方は軍を指揮したことがないでしょう?それでは無用な被害が出るだけだと私は考えているが?」

 

「それはお前が判断することではない、フロンタル」

 

あっ・・・これ不味いやつだ。なんかスイッチが入っちゃってるー!?

 

アスラァァァン!!はよ帰って来てええええ!?




ギルバート・デュランダルが議長に就任した際のパーティでフロンタルとクルーゼが出席したのだが、問題が発生した。

それは何か?フロンタル及びデュランダルが後ろから声をかけると間違えられるのである。
しかも長い付き合いであるレイやクルーゼですら間違えられる始末。
しかし、トリトマだけは間違えなかった。
なんせ、隊長の声を聞き間違える筈がありませんのこと。
それを聞いたフロンタルは首を傾げる羽目になったが。
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