フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
プロフィール ネオ・ジオング
ネオジオングの隠し腕、実はアレ、スタンディング用でありネオジオングは地上戦も一応出来るらしい。
深夜二時。
執務室で書類の整理をしていたフロンタル宛に一件の連絡があった。
「誰だ?こんな時間に」
誰だよ全く・・・と内心で愚痴りながらフロンタルはその連絡先を確認してみると、その相手に納得した。
「ハインライン?シナンジュの開発に何かあったのか?」
アルバート・ハインラインから直々の連絡である。
シナンジュの三ヶ月納期とかいう無茶振りを押しつけたが、まさか問題でも発生した?
そんな不安に駆られながらも、フロンタルは受話を取った。
「私だ」
『夜遅くすみませんフロンタル隊長。今、お時間はよろしいでしょうか』
「問題ない。もうそろそろ就寝しようかと考えていたくらいだ」
『そうでしたか。疲れで倒れる前に休息や睡眠は取るべきです。私もその大切さは身にしみています』
妙に説得力のある言葉に内心でフロンタルは苦笑いするしかない。
不眠不休で何度私はぶっ倒れたことか。
そう思うと碌な休息なんぞ対談での行き帰りくらいしかしていないような気がしないでもないような・・・
そこまで考えたところでフロンタルは考えるのを止めた。
これ以上考えたら多分、あまりのブラックさで多分気が滅入る。
「それで?どうかしたのか?ハインライン。シナンジュの開発に何か問題でもあったのかね?」
『その件については問題ありません。貴方の無駄のない完璧な設計図のおかげで本体はほぼ完成しています』
えっ?もう完成させたの?ムーバブル・フレームやインテンション・オートマチック・システムにフレキシブルスラスターも?
マジかよ・・・リニアシートや全天周囲モニターは無理だったとはいえ、早すぎだろ・・・。
「随分と早いな?納期まで後、半月はある筈だが?」
『あくまでもモビルスーツだけです。コクピット周りはこれから本格的な調整を行いますがこれが少々問題がありまして』
「問題?」
『はい。”インテンション・オートマチック・システム”の設定がこの場にいる技術員ではどうしようも出来ない状態でして。かくいう私も今は全天周囲モニターやリニアシートの開発で手が離せない状態なので使えない技術者の代わりにシナンジュのOSの作成者である貴方に手伝っていただこうかと考えた次第です』
やっぱりお前か。
思考操縦をするというあまりに未知過ぎる技術は流石にコズミック・イラの技術者でもお手上げだったらしい。
まあ、あの技術って元を辿るとバイオセンサーだしなぁ・・・流石宇宙世紀のオカルト代表の一角。
「了解した。今日の朝、そちらへ伺わせてもらう」
『お忙しい中すみません。では私は作業に戻りますのでまた』
そう言ってハインラインからの通話が切れた。
あの人も忙しそうだなぁ・・・いや、俺の方も大概か。
フロンタルは机に置かれた小さなサボテンをジッと見つめた後、フロンタルは机の棚から眠気覚まし用の飴が入った箱を取り出し、一粒口に含んだ。
わざわざフィンランドから取り寄せた飴なのだが、これが中々に癖になる味だ。
「さて、一区切りまで書類整理でもしよう」
そう言いながら結局、朝まで書類整理をしていたのは言うまでも無い。
フロンタルが食べていたもの
世界一不味い飴、サルミアッキ
実際に作者も食べてみたのだが、やけに塩辛いし強烈なアンモニア臭がハッカのスーッとした感覚と一緒に鼻や口の中を吹き抜けて気分が悪くなった。
因みにフロンタルが執務室の机の中に隠していた飴(お菓子)なのでそれを見つけたトリトマが一つ食べたのだが・・・その彼女が泣くほど後味が悪く、その不快感で若干闇堕ち(笑)しかけていた