フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
ガンブレ4が楽し過ぎる!!
ネオジオング プロフィール
ネオジオングに搭載されているヤバイ武装その二。
有線式ファンネルビット
三十基あるファンネルビットにはモビルスーツに取り付かせることで制御を奪う事が出来る。
フロンタル曰く、理論上ではデストロイ三十機をネオジオング一機でジャックは可能らしい。
動かせるかどうかは別ではあるが。
「お疲れさまですキャプテンさん。パソコンの画面とにらめっこして何を見ているんですか?」
フロンタル隊の赤い《ナスカ級高速戦艦》───〘ムサカ〙の食堂でフロンタルが留守の間、溜まりに溜まる報告書にキャプテンは目を通していると、突然後ろから声をかけられた。
「おや?エルさん、お昼ですか?」
「まあ、そんなところです」
そう言って苦笑いをする彼女の名はエル・エーデルワイス。問題児が集まるフロンタル隊のオペレーターだ。
「随分と暇そうですがどうしました?」
「いや、部隊の皆さんがラクス様の護衛に行ってからやる事が本当になくて・・・」
「まあ、プラント内で事件や報告することなんて殆どありませんから。仕方ないと思いますよ?」
「いやそうなんですけれど・・・護衛任務している皆に申し訳ないというかなんというか・・・」
気まずそうにする彼女にキャプテンは言う。
「やる事が無いのは良いことです。その分、平和だということですから。フロンタル隊長は何時も忙しそうにしていますが」
フロンタルが聞いたら内心で好きでこんな忙しい仕事をやってるわけじゃないやい!と叫んでいたことだろう。
「そう言えば隊長は?最近、姿が見えませんけれど?」
「フロンタル隊長は今、ハインライン社で自身のモビルスーツの開発を三日前から出張という形で行っていますよ。明日はそのまま議会に向かわれるそうです」
キーを押す指を止めることなく、キャプテンはそう坦々と話すとエルはフロンタルのスケジュールを聞いて顔を引き攣らせる。
「あれ?あの人、二週間くらい前にも議会に出ていませんでしたっけ?それにその前の日もいませんでしたし・・・」
「ええ。シーゲル・クラインが穏健派の座を隊長に譲ったのでその社交と彼が残していった仕事に文句を言いながら処理をしていましたよ」
笑いながらそう言うキャプテンにエーデルワイスは更に顔を引き攣らせた。
そして彼女は言う。
「あの人は死にたがりなんですか?流石にそこまでやるのは異常ですって!?」
人類滅亡RTA真っ最中のコズミック・イラでどう休めと?
フロンタルがその場にいたら絶対にそう答えるだろう。
「ええ。ですからラクスさんの護衛任務を担当しているトリトマさんの時間を調整して隊長の元に行ってもらいました。彼女ならフロンタル隊長も強く出れないでしょうし」
「確かに。トリトマちゃんなら実力行使くらいならしそう」
実力行使くらいならというかもうぶん殴ってフロンタルは気絶してるけどな。
「でも隊長さんも罪な人ですよね。あんな可愛い子があんなにアプローチしているのに気づかないなんて」
「あの人は理性が強い人ですから。自分から絶対に手を出すことはないでしょう。それにプラントには婚姻統制の問題があります」
「ああ・・・あの理不尽なヤツ」
遺伝子調査結果が不適合である男女は婚姻が認められない。
元々は人口の少子化を抑えるための政策であったが人権侵害じみたそのやり方に納得出来ず、プラントから出ていった人も少なくはない。
デュランダルもその件でタリアとの子が産めない事で別れたという話がフロンタルの身近にあった話だ。
「あれのせいで自由に恋愛が出来ないんですよね。しかも私達コーディネイターって、基本的に実力主義の人達が多いですから、自分と同じか、それよりも能力が上の人と結婚するっていうのが当たり前になってきて嫌になるんですよ……」
「確かに。隊長も恋愛は自由だ。彼等も同じ人間なのだから恋愛ぐらい自由にさせた方がいいと議会で言って頑張っているんですよ。まあ、結果はよろしくないみたいですが」
フロンタルには敵が多い。
そのせいか議会でもあまりフロンタルの意見を聞き入れる事は少ないのだ。
もっとも今は議会の過激派が覇権をとっているので更に聞き入れてもらえなくなったが。
「それで?キャプテンさんは何を見ているんです?」
「そこまで大したものではありませんよ。隊長がいない間に自分でも出来る内容の物を片付けておこうと思いまして」
そう言ってキャプテンは彼女にパソコンの画面を見せる。
その内容はコーディネイターの保護施設についてだった。
その内容に彼女は目を細める。
遺伝子操作の失敗や親に捨てられたコーディネイターを兵士や実験体にする機関についてだった。
「まだこんなことやっている所あるんだ」
「ええ。フロンタル隊長が議会に入ってから随分と減ったようですが、それでも巧妙に隠されている所もあると言っていまして。現在は虱潰しで捜索はしています」
「そう」
低い声でそう呟く彼女の様子からしてみるにあまり良い思い出ではないらしい。
船員の過去を粗方知り得ているのは隊長だけ。
何かしらのタブーを抱えた船員がこの船に多いのは、フロンタルなりの配慮もあるのだろう。
その結果、やらかした人の左遷先にもなってしまっているが。
「プラントも一件平和そうに見えて、裏は真っ黒です。フロンタル隊長も何もかも一人で抱え込まず、我々を頼っていただけると良いんですが」
本人にもそう言ってはいるが、気持ちだけ受け取っておくと言ってこういった軽い仕事しか渡してくれない。
「隊長は何を抱えているんでしょう?私達にも言えないことなんて相当ですよね?」
「もしかしたら人類の危機を救う為かもしれませんね」
「隊長ならありえるかも」
割りと核心ついている。ついてるから。