フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED   作:鉄血

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第七十九話

「アスラン───」

 

キラが控え室に入っていくと、手すりに身を寄せ、ガラス越しに格納庫を見ていたアスランが、呼びかけに応えて振り向いた。

 

「こっちも落ち着いたみたいだから“アークエンジェル“に戻ろう。どっちにいても同じだけど、こっちはM1で一杯みたいだし・・・」

 

アークエンジェルとクサナギはL4へ針路を取り、航行していた。クサナギのドッキング作業を補助して以来、カガリの様子が気になって着艦したキラ達だが、格納庫には収容制限ギリギリまでM1アストレイが詰め込まれ、フリーダムとジャスティスが入るメンテナンスベッドさえない状態である。

一方でアークエンジェルにはストライクとバスターしかないのだから、スペースの点でも、もしも不測の事態で別れ別れになった場合を考えても、あちらに移った方が無難だ。

だがアスランはキラの言葉を聞きながらも、何か別のことに気を取られているようにみえた。

 

「・・・・アスラン?」

 

キラは不審に感じて首を傾げる。するとアスランは、なにやら思い切ったように彼に向き直り、切り出した。

 

「キラ・・・本当に何が正しいんだろうな」

 

「・・・・えっ?」

 

アスランの口から出た言葉にキラは首を傾げる。

そしてそんなキラにアスランは続けて言った。

 

「ラクスと会った時、俺はフル・フロンタルとも出会った」

 

「あの人とも?」

 

「知っているのか?」

 

「うん。砂漠に落ちた時に助けて貰ったんだ。助けて貰えなかったら、多分死んでいたと思う」

 

「そう・・・・だったのか」

 

その言葉にアスランはそう呟く。

そんな様子のアスランにキラは言った。

 

「それで・・・アスランはラクスに会いに言った時、あの人とも会ったんだよね?あの人はなんて言っていたの?」

 

あの人の事だ。この戦争を止める為にもう動いている筈。

そしてアスランがフロンタルではなく、ラクスを選んだ理由。

それをキラは聞きたかった。

 

「あの人は俺達に言った。“人の歴史は争いの歴史だ。平和というものは次の戦争の準備期間でしかない“って。俺はどうしても受け入れられなかった。確かにあの人が言っている事は俺にも分かる。ラクスのように真の平和を目指さずに何処かで妥協するべきだって事は。でもそれじゃあ何時まで経っても戦争は終わらない。そもそもこの戦争をここまで悪化させたのは───」

 

「アスラン」

 

自分を責めようとするアスランにキラは止めに入る。

そして口を閉じたアスランに言った。

 

「君がまだ決める道を迷っているのは十分分かった。確かにあの人がいうように何処かで妥協した方がこの場では最適解なのかもしれない。けど、僕はアスランと同じ道を選ぶよ。これ以上・・・誰かが悲しむような顔を見たくないから」

 

そう言うキラにアスランはずっと前から考えていた事を口にした。

 

「キラ・・・シャトルを借りられるか?」

 

唐突に切り出されたアスランの話題にキラは首を傾げる。

そしてそんなキラにアスランは言った。

 

「俺は一度、プラントに戻る。父と・・・ちゃんと話がしたい」

 

危険だと分かっている。だが、このままには出来ない。

 

───父を、止める。

言葉を尽くして無理ならば、どんな手段を取ってでも。

 




SEED DESTINYに入る前のフロンタルとデュランダルの会話

デュランダル「フロンタル、唐突だが話を聞いてくれるかな」

フロンタル「デュランダルから話を切り出してくるとは珍しい。どうかしたかね?」

デュランダル「袖付きからレオントッツォ君をミネルバに移動させたいのだが、構わないかね?」

フロンタル「トリトマを?それは構わないがそうなると袖付きの人員が足りないのだが 」

他の部隊を知らない彼女を育てるには良い経験だ。だが、問題はクセモノ揃いの袖付きに誰がくるか、だ。

デュランダル「問題ない。今年卒業した赤服を君の袖付きに組み込ませる」

フロンタル「赤服を?それは誰かね?」

デュランダル「アグネス・ギーベンラートというのだが」

フロンタル「デュランダル。悪いがこの話は無しだ」

アグネスは袖付きにいれとうない

エムちゃんの私服

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