フロンタルに憑依した苦労人転生者のガンダムSEED 作:鉄血
この二週間、何していたのかって?
インフルかかった挙句、会社に復帰したら即出張で書く暇がありませんした!!
すみません!
〈ラクス・クラインやフル・フロンタルは利用されているだけなのです!その平和を願う心を無駄にしてはなりません!〉
艦のモニターやTVから民衆に向けて訴えかけているのは、エザリア・ジュールだった。
フロンタル含め、袖付きのクルーはうんざりとした様子でその演説に耳を傾けている。
〈そのことも私達は知っています。だから私達は彼女や彼を救いたい。彼女までも騙し、利用しようとするナチュラルどもの手から・・・〉
ラクスは悪くない。だから───と物わかりのいいところを見せて、人々の悪意ではなく善意に訴えて『狩り』をしようという訳だ。
そんな演説を聞きながら操舵士の男は肩を呆れたように溜息をつく。
「毎度毎度おんなじ事ばっかりっすねー。そんなんで民衆を誘導出来ると思ってるんすか?」
「出来ない事はない」
そう言う操舵士の男にフロンタルはそう答えた。
「え?できるんすか?」
そんなことを言う男にフロンタルは続ける。
「ああ。まとまりのない人々の団結力を高める方法はいくつもある。例えば破滅の責任を全て同じ敵に押し付けること。戦局を変える航路を切り開くこと。それから裏切り者を始末すること。此等に関しては敵味方関係なく無意識的に起こることだ」
実際に悪い例と良い例がOOの世界だ。
悪い例はアロウズ、そして良い例が地球連邦だ。
劇場版OOはエルスと言う共通の敵がいたから地球の人類が団結する事が出来た。
ソレスタルビーイングが宗教や政治関係なく戦争紛争地域に乱入しまくっていたのは分かりやすく言えばヘイト集め。
いわば一期のソレスタルビーイングの役割は劇場版でいうエルスの役割だったと言う訳だ。
話が逸れた。
「エザリア・ジュールが今やっているのは一つ目の破滅の責任を同じ敵、要はナチュラルに押し付ける事だ。ラクス・クラインや私がどうこう言ってはいるが、どのみちやりたい事はナチュラル憎しで民衆の善意を悪い方向へと動かしているだけにすぎん」
「控えめに言ってクズっすね」
「政治家は一部例外もいるが基本クズだ。私も含めてな」
「隊長がクズだったら他はどうなんすか?ごみ溜め以下っすよ」
おい。それは流石に失礼だろうが。
「私だから聞き流すがそれは言わない方がいい。世の中、言っていいことと悪いことがある」
「世知辛いっす」
それには同意。
そんな話をしていると、艦橋に備えられたモニターから技術長の顔が映る。
『フロンタル隊長。今、お時間はよろしいですか?』
「構わない。ちょうど暇していた所だ。それで何があった?」
そう言うフロンタルに技術長は何とも言えない顔を作りながら画面外に視線を向ける。
『それが・・・トリトマさんに合わせてゲイツの調整をしていたんですが・・・その・・・もの足りないらしくて』
あ、まさか。
「シナンジュの反応速度にトリトマが慣れすぎたのか・・・」
『・・・はい。パイロットとしての腕は凄まじいのですが、それ故に彼女の反応速度についてこれる機体が隊長のシナンジュ以外にない状態でして。それのご相談をと・・・』
完全に一年戦争のアムロ状態だ。トリトマの反応速度に機体が追いついていない状態が発生してしまった。
「分かった。今からそちらへと向かう。最悪、私がゲイツに乗るしかあるまい」
『はい、すみません』
流石に現状、最強戦力を失う訳にはいかん。
そう言って溜息をつくフロンタルに操舵士の男は一言。
「大変そうっすね」
「代わってみるかね?」
「可愛い女の子がついてくるのは良いっすけど、それ以外でマイナスに振り切ってるんで代わりたくないっす」
だよね。知ってた。
「艦はこのまま目的地まで直進させろ。私は様子を見てくる」
「了解っす!?」
男はそう返事を返したその時、艦全体にブザーが鳴り響いた。
「火災ブザー?何処からだ?」
「えっと・・・格納庫みたいっすね」
その言葉と同時にフロンタルは格納庫に電話をつなげた。
そしてすぐにコールが取られる。
「格納庫で火災ブザーが鳴っているようだが何があった」
真面目な顔でそう言うフロンタルに技術長が疲れた様子で言う。
『休憩中、格納庫でタバコを吸っていた人がいたみたいでして。それで火災ブザーが鳴ったようです』
「そうか。問題がないならちゃんとブザーを戻しておけ」
『了解しました』
よかったわ。タバコ程度で。モビルスーツの装甲で焼肉してるのかと思っちゃったよ。アレ焦るよね。格納庫でやると煙でブザーがなるからさ。
別の事で安心している阿呆がここにいた。