クレイジーボルケーノの山頂で激突した円卓のライオネルことタリスと
落ちれば命の保証はできない崖っぷちで展開され、リバイバーも交えた激戦はナイア圧勝で終わるかと思われた
そのとき突如現れた謎の女性が乱入しタリスを守るようにナイアをボコボコにし始める
ダメージを受けたナイアが一時退却すると謎の女性は静かに去る
救援に来たクレイモアとシェイマスの2人によってタリスが介抱される中、彼らの視界にはソード個体であろうダケルスが力無く横たわっていた…
謎の女性にボコボコにされてボロボロになったナイア
転送ポータルを使ってここまで戻った彼女は早々に膝をついて肩で息をしていた
ナイアがボロボロになっているのを見て
「ちょ、大丈夫かい?!」
傷ついたナイアにすぐ気付いた同じく幹部の1人、ナオミが心配そうに駆け寄って声を掛ける
「ハァ…大したことは…ない…ハァ…ハァ…」
本人は大したことはないというものの、実際のところは結構なダメージを負っている様子
大したことはないとはとても言い難い状態だった
「どこが大したことないよ!?そんなボロボロで!」
「悪いけど…ほっといてもらえる…?」
心配するナオミを雑にあしらうとナイアはアジトの奥へと去っていった
その後ろ姿をナオミはただただ眺めているしかなかった
「あいつ…」
「?どうしたんですかナオミさん…?」
「ヒイラギ…」
丁寧な口調でナオミに声をかけてきたのは同じく
若くして幹部まで上り詰めた実力者だ
「どうもナイアさんの様子がおかしいみたいですけど…?」
「なんか苦しい敗北を喫したみたいね」
「…といっても相手はナイアさんなら楽勝に勝てるであろう円卓のライオネルですよね?あそこまでなりますかね…?」
「さぁね…何も言わなかったからねあいつ…」
ヒイラギもまたナイアの様子を気にしていたが、ナオミは彼女の心境に何があったのかはわからない
そもそもこの件はちゃんと練られた計画の元に実行されており、ナイアはタリスを倒す計画であった
実力的な意味でもナイアならば勝てると見ての選択なのであろう
そしてその計画通りナイアはタリスを圧倒しており、もう勝利は目前のところまで行っていたのだ
ところが帰還した彼女はダケルスの回収にも失敗し、挙げ句の果てにはボコボコにやられていた
「謎だねぇ…」
「謎ですね…」
「とりあえずお茶しましょ」
「ではお言葉に甘えて」
結局今の段階ではその謎は明らかにならないので2人は疑問を脳内の片隅に置いといてティータイムを始めることにした
一方そのナイアはアジトの廊下にいた
「おいヘイズ、お前情報収集し切れてないじゃないか?!」
「はっ離してくださいナイア殿、なんのことですか!?」
彼女は今廊下でヘイズを見つけ、出会い頭に胸ぐらを掴んで壁に押し付けると怒鳴りつけるように尋問を始めていた
どうやら仮面の女性のことは事前に知らなかったようで、想定外のせいで自分はここまでのダメージを負ってしまった
ぶっちゃけナイアのこの行動はただ単に八つ当たりしているに過ぎないのだが、ヘイズを見つけた途端に腹立たしさが込み上げてしまい、今の強行に至ってしまっているのだ
「あの仮面の女のことは何も言ってなかったよな!?どういうことなんだよ!!」
「私は何も知りません!!仮面の女など調査段階で何の情報もなかったんですぞ!?」
「ほざくな!情報を集めてそれを私たちに伝えるのがお前の役目だろ!何仕事放棄しているんだ!?」
「放棄も何も私の仕事をしてたまでです…!!!」
言い合いは平行線を突き進む
しかしナイアの言動は徐々にエスカレートしていく一方でヘイズの首が徐々に締まるばかりだ
「もう我慢できん!」
とうとう興奮したナイアは右手を離しヘイズに向けて拳をぶつけようとする
逃げようにも左手で胸ぐらを掴まれてる上にさっきまでだいぶ締まっていたため避けるだけの体力が残っていない
そうしてナイアの拳がヘイズの顎に直撃しようとした
…その時だ
ナイアの拳はヘイズの顎…ではなくどこからともなく現れた何者かによって掴まれて止まっていた
「ちょっとナイア〜?八つ当たりで
そして聞こえる第三者の声
声の主を追ってみるとそこにいたのは飛び抜けて大きな剣を担いだ金髪少女
八重歯が目立つ可愛げのあるその顔は幹部らしさはないものの、確かな実力を持っているであろう
「ザイル、何のつもりだい?私の邪魔をしようっていうのかい?」
「何があったか知んないけど〜
「…くそっ!」
ザイルに拳を止められ宥められたナイアは頭が冷えたのか悪態をつくとズカズカとその場をさっていった
ボロボロの身体で
ナイアが去るとヘイズはザイルに礼を言った
「助かったぞザイル…」
「助けたかったわけじゃないし気にしないでよ」
「しかしいつ帰ったのだ?」
「ついさっき。じゃ私は部屋で休んでるね〜」
「…一応あの人に連絡しておこうか…」
軽い談笑が終わるとザイルは疲れた身体を癒すべくその場を去る
残ったヘイズは携帯を取り出すとどこかへと連絡を取り始めた
「…しかし仮面の女か…少し調べてみるか」
場所は変わってクレイジーボルケーノ火山頂上付近
先ほどまでナイアと激しい激闘を繰り広げていたタリスは救援に駆けつけたクレイモアとシェイマスによって介抱されていた
ナイアから受けた攻撃はとても重く、タリスの身体は傷だらけだった
現在はシェイマスが怪我の応急措置を施しているところだ
「しっかし随分な怪我だな、そんなに強かったのかナイアってやつは?」
「ああ、特に女性とは思えないパワーは驚異的だ。リターンですら沈めてしまうほどにな」
「そりゃ厄介なやつだな…」
手当てをしながらナイアの強さを問うシェイマス
タリス曰く凄まじいパワーの持ち主であるということだ
それを聞いたシェイマスは敵の強大さを瞬時に理解した
一方クレイモアは辺りを調べていた
あちこちの岩が砕けており、ボロボロだ
幸いなことにホリダーが発掘をするには問題ない状況であるため、大きな被害が出てないことにホッとする
しかし彼が気になったのは周りのことではない
彼の視線の先にいるのは岩壁に寄りかかるように横たわっている赤い身体で毒々しい模様を持つ剣竜
肩や背中に生える大きなトゲが特徴のリバイバー、ダケルスだ
ダケルスはこのクレイジーボルケーノで発掘することができる火属性のリバイバー
なのでこの火山に野良個体がいるのもありえなくはないのだが、問題点は別のところにある
「この見た目…こいつもそうなのか…」
クレイモアが注目したのはダケルスの見た目だ
通常の個体よりも大きさはそれほど大きくはなく、生えているトゲは全て鋭利になっていた
このような特徴を見られるのは一つしかない
つまりこのダケルスはソードリバイバーであるということだ
それならばナイアがここにいた理由の説明もつく
「ドリュー!やっぱこのダケルスもそうなのか?」
「ああ、間違いなくソードリバイバー個体だろう」
「そうかぁ、じゃこいつどうしようか?あのスコミムスはもちろんだがこいつもうちで管理するってなるとじっちゃんの許可は下りにくいと思うぜ?」
「それが問題であるからな…」
タリスの手当てを済ませたシェイマスがクレイモアに近づいてくる
このまま保護していきたいところだがこのソードリバイバーは全く未知の存在だ
そして敵はソードリバイバーを奪還すべく平気で敵地に襲撃をしてくるほどである
そのような危険がある中であのスコミムスを拠点に手保護することになっていた
だがその数を増やすとなると危険度は増すというものだ
「とりあえずじっちゃんに連絡してそれから考えるか」
「その方が良かろう」
結局処遇はどうするかは円卓のトップであるオースティンに相談して決めることにする円卓の大男2人組
「…管理場所に困っているなら俺のところで預かろうか?」
「「「!?」」」
連絡をしようと通信機を手にしたその時、突謎の男性に声をかけられた
振り返ってみるとそこにいたのは2メートルはあろう高身長で左目の傷跡が目立つ黒髪の男性だった
「なんだお前?」
「何か?ただの流れ星になったリバイバー保護活動家だ」
「それだけではわからないんだけども」
男が何者かを問うシェイマス
答えが意味深でさらに頭を悩ますタリス
その中でクレイモアは冷静だった
「まさかこんなところで会えるとはな…表舞台から姿を消して随分経つが貴様が我らの前に出てくるとはどういう縁だ?」
「たまたまここを訪れただけだ。お前こそあの生意気な小童が随分とたくましくなったんじゃないかクレイモア?」
なにやら2人は顔見知りらしい
「なんだドリュー?知り合いなのか?」
「そうか新しい仲間か。ならば名乗ろうか」
「さっさと名乗って欲しかったんだが」
「改めて俺はサタン・ダビーだ。元星座隊【zodiac】の一員だ、よろしく頼む」
「お、おう…」
ちょっとした茶番を挟みつつシェイマスとタリスに名乗る男はサタン
円卓と同様の特殊リバイバーを扱うかつての星座隊の隊員だそうだ
「それでクレイモアさんとはどういう関係で?」
「何度かこいつの仕事先に遭遇することがあってだな、当時のクソガキぶりを目の当たりにしていたのさ」
「昔の話だ。今更掘り返すな」
どうやらサタンは若かりし頃のクレイモアをよく知っているらしい
「さて本題だが、その身元不明のダケルスを俺が預かろうという話だ」
「そりゃあ願っても無い話だが、あんたにどんな義理があってそんな提案を?」
軽い過去話をしたところで本題に入るサタン
件のダケルスを自分が預かってやろうというサタンだが、シェイマスはなぜそのような提案を持ちかけたのかが気になる様子
確かにいきなり詳細の少ないリバイバーを全く無縁の人間が預かるなんて提案は出てくるはずがないのだ
「確かにこの件は俺には全く関係ない話だな。だが行き先のないリバイバーはどんな奴であろうと見捨てたりはしねぇ。そっちがスペースに困ってんなら保護活動家の俺が力になる」
「…なるほどな…リバイバー好きな貴様らしい思考だな」
サタンの言い分としてはどんなリバイバーだろうと見捨てず力になりたいのと管理スペースが足りないのならそれを貸してやる、そういう言い分だそうだ
クレイモアは付き合いが長い分性格や人柄をよく知っている
「ならば貴様の力を借りようではないか。だが王に色々報告した後でその件は進めるがな」
「あ、それだけどもうすでにオースティンさんに連絡をつないでいるから大体のことはもう既に聞いているよ」
「「いつの間に…」」
王であるオースティンの許可を得てからダケルスの管理をお願いしようとしたクレイモア
だがそれを予測してたかのようにタリスは既にオースティンに連絡をしていたため、さっきまでの話は全てオースティンの耳に届いていた
『話は聞かせてもらったぞ。サタン殿、貴殿は
「上等だ、久々に刺激がありそうだな」
『ならば良い。ではよろしく頼むぞ』
オースティンの問いかけに対し、堂々と返答をするサタン
強い意志を感じたオースティンは改めて協力を認め、通信を切った
「てことでよろしく頼む」
「ああ」
「ちと面白くなってきたぜ」
「急な話だがよろしくお願いしますね」
協力が確立したことで挨拶をするサタン
その場にいる3人の騎士たちも三者三様の反応を見せて挨拶を交わす
舞台は再び
怒りで暴れたナイアが自室に戻ってからはまた平和な時間が流れていた
その一室でヘイズは何者かと連絡を交わしていた
「アレの小型化に成功したということですか?」
『…ああ。金も受け取ったから近々貴様らの元に渡すこともできる』
「そうか、それはありがたい限りです」
『金さえあれば私はいくらでも協力する、また何かあれば言いな?』
「感謝します。では失礼します」
どうやら何かの小型化に成功したという報告がヘイズの耳には届いていたようだ
相手は科学者か何かなのかだろう
そして
「さて…そろそろ円卓を本格的に潰す準備を進めねばな…あの方もじきに動き出すであろうからな」
ヘイズのいう『あの方』とはどうやらレインズのことではないらしいが果たして何者なのだろうか
円卓と
まさかの登場となりましたサタンさん
彼の設定も少し変わっており、年齢が34歳だったのが現在は45歳となっています
混沌としてきたこの展開はどこへ行くのやら?
そして幹部の募集枠は後1人!
ぶっちゃけ揃わないと先へ進めませんw(最悪俺っちが作れば良い話になるんだけど、あんまりその手段は使いたくないのでござる)
今年も月一ペースで更新していくので何卒よろしくお願YEETします!