しかし人数多いわ()
口調違ったら言ってくださいな
謎の仮面の女にやられてアジトへ戻ったナイア
プライドの高い彼女は負けること嫌うゆえにあの醜態は自分でも許せなかった
そして怒りのあまりに、ヘイズに八つ当たりをして、それをザイルに止められる
激戦後のクレイジーボルケーノではシェイマスによってタリスが応急処置を受けており、クレイモアはナイアが狙っていたであろうソード個体のダケルスを見つめていた
拠点で管理しようと思いつつもスコミムスの件があるためどうするか考えていたその時、元
クレイモアをはじめとする多くの円卓の騎士たちは万葉所に来ていた
その理由と目的はただ一つ、ソード個体のスコミムスを拠点まで護送するためだ
「いよいよ今日だな」
「ああ、ここまで緊張感がある護送もそうそう無いよなぁ」
感慨深そうに話すはクレイモアとシェイマス
彼らはこれまで幾度も
もっとも、クレイモアはこの一件を請け負っているので確定参加なのだが
「しかしすげぇ話だよな、まさかたった1体のリバイバーを護送するためにかなりの人数の騎士が集うんだぜ?」
「それほどの敵が狙っている証拠だな」
今回の任務はソード個体スコミムスを円卓拠点まで護送することだ
しかし、敵は未知の存在とも言える
万葉所を襲撃してきたのもつい最近の話だ
戦闘集団では無いにしろ相手拠点を真正面から襲撃するほどのイカれた集団である
そのような相手である以上、2〜3人では少し不安がある
だからこそ大人数で護送をしようということになったのだ
今この場には
さらには部下を引き連れている者もいるので戦力は相当な数である
「いやぁすげぇ壮観だね〜」
「しかしこの人数は戦力過多なのではないだろうか?」
「けど相手が未知なのもありますよね」
今回の任務に参加しているラグル、カレン、ヒラミーの3人が言葉を交わす
あまりにも多すぎる戦力がどうも気になっていたようだ
だが相手がまだ未知数の
「それにしても不気味ですね…」
「敵はどこから出てくるかわからない以上油断はできないです」
辺りを警戒するはサンディレとシャグラン
もう敵は近くに潜んでいるのかもしれない
そんな可能性を踏まえて周囲を見張っている
今回シャグランはコルタナのメンバーも連れてきているため、戦闘となればとても心強い存在ともなる
各々が話をしていると万葉所の中から所長のワードが研究員たちを連れて出てくる
その奥から今回の護送対象であるソード個体のスコミムスが入っている檻が運ばれてきた
「円卓の皆さん、今日は謎のスコミムス護送に来てくれてありがとうございます」
「礼を言うのはこちらの方だ。むしろここまでよくぞ管理してくださったな」
クレイモアたちの前に立ったワードはまず感謝の言葉を述べる
だがクレイモアも危険性があるにも関わらずここまで管理してもらえたことに感謝している
「ここまでスコミムスには大きな動きは見られないが、暴れだす可能性があるかもしれないし奴らの秘密を何か変えてる可能性があるからくれぐれも道中は気をつけてくれよ」
「ああ、了解した」
護送中の注意事項を簡潔に伝えるワード
そしてスコミムスを引き渡しが完了しようとしたその時だった
「ぐふっ…!?」
突如響き渡る悲鳴とばたりと倒れる音が聞こえる
音のする方へ顔を向けるとそこには血を流して横たわっている研究員が目に映った
この状況に万葉所の他の研究員たちは混乱し始める
「おいドリュー!」
「間違いない…全員戦闘態勢を整えろ!奴らがすぐ近くにいるぞ!」
シェイマスに声をかけられたクレイモアは声を荒げて仲間たちに戦闘準備を促した
その声から流れるは殺気溢れる緊張感
号令を受けた円卓の一同はワードたち万葉所の研究員を守るように素早く円陣を組み、それぞれが武器を構え、いつでも戦えるようにスタンバイを始めた
不気味な空気が漂うそんな時だった
「…ジェイク、十時の方向からくるぞ、受け止めろ!」
「了解!」
突如クレイモアが部下のジェイクに指示を飛ばす
ジェイクは疑うことなくクレイモアの指す方向を向くと素早く剣を構える
次の瞬間、剣と剣が大きな音を立ててぶつかり合った
「!お、女の子…?」
「見事、よくぞ私の太刀筋を見抜きましたね」
「…はあっ!」
「ふっ!」
ジェイクが受け止めた相手の正体はまだ10代くらいの若い女の子
にも関わらずとても冷静だった
負けじとジェイクが押し返すと女の子は素早く後退する
「どうやら腕は落ちていないようだな兄貴」
「「ソロ!!」」
その時、新しい声が聞こえた
その声を聞いてジェイクと弟のレイクは表情を強張る
そこに現れたのは大剣を持ち、右手の親指にはガチガチに巻かれたテーピングが見え、凍てつくほど鋭い視線をぶつけてくる大柄な男だ
この男こそジェイクとレイクの実の弟であるソロ・ソード
先日万葉所を強襲してきた
「あれがソロ・ソード…!」
「なんというオーラでしょう…!」
初めてソロと対面する騎士たちは敵の姿をじっと観察している
ちょっと見ただけでもかなりの実力者であるのが伝わってきている
「前と同様に正面からいくとは脳筋な上に品のカケラもないな」
「ふっ、悪いが品など気にする柄じゃねぇんでな」
クレイモアの皮肉を淡々と返すソロ
どうやらこの集団はまた正面突破をしようとしていたのだ
…学習能力がないのだろうか
「まぁ正面突破は間違っちゃいない。だが貴様らがスコミムスを万葉所の外に出すのを待っていた」
「何?」
「あんな狭いところに一斉に入ったところで戦いにならないのは目に見えている。フィールドは広けりゃ広いほどいい」
「だぁ〜めんどくせぇ!どのみち邪魔すんならぶっ飛ばしてやる!とっととかかってこいやぁ!!」
しかし意図があって万葉所には入らなかったソロたち
意味深なことを言うが、しびれを切らしたシェイマスは敵として向かってくる以上なぎ倒してやる宣言のもと声を荒げる
「相変わらず戦うの好きですねぇ…」
「ただマーハウス卿らしいではないですか」
戦闘意欲を見せるシェイマスにちょっと引き気味なサンディレであるが、彼らしい荒々しさにどこか安心するヒラミー
「さて…くるならとっとと来ないか?」
仲間たちのやりとりを横目で見つつクレイモアはソロに問いかける
「いいだろう、お望みならやってやるよ」
そう言うとソロは剣を手に…取らず、背中に収めるとテーピングを巻いた右親指を掲げて構える
「さぁいこうか、
そして背後からソロの仲間たちがぞろぞろ出てくる
その中には以前対立したタマとロアの姿も見えた
ただし見慣れないのもちらほら見られる
「どうやら新たな幹部たちのお見えということか」
「こりゃ最高の勝負になりそうだな」
新たな敵の出現に警戒を強める円卓勢
「…!避けてくださいランスロット卿!」
「!?」
突如声を荒げるシャグランはクレイモアに回避行動を伝える
しかし時すでに遅し、クレイモアは突如目の前に現れた男によって吹きかけられた謎の液体を顔面に浴びてしまった
「ぬぅわぁ!目がッ…!」
しかもそれが目に直接入ってしまい、強烈な痛みにさすがのクレイモアも悶え苦しんでしまう
仲間たちもそれに驚き動揺が生まれてしまう
まさかクレイモアがいきなりやられるなど誰も予想していなかったのだ
「こいついつの間に…!」
「よそ見をしていると痛い目に合うぞ?」
「!しまっ」
「この前の蹴りの分だ!」
「グワァッ!!」
「マーハウス卿!!」
隙を見せてしまった敵を逃すはずがないと言わんばかりにソロがシェイマスに襲いかかる
シェイマスを捉えたソロは右手を掲げ、勢いよくシェイマスの喉元に突きつけた
ソロの必殺技【ソードスパイク】が炸裂したのだ
食らってしまったシェイマスは喉元を抑えて咳き込んでいる
倒れたシェイマスを心配するも、この時点で陣形は大きく崩れてしまった
ソロの一撃を合図に
「くっ…!まさかこうも一瞬でひっくり返されるとは…!」
特殊アナトンを繰り出しつつ敵の剣技を避けながら攻撃のタイミングを探るカレン
攻撃の要とも言えるクレイモアとシェイマスがいきなり戦線離脱させられてしまい、攻撃力が半減した上に陣形が完全に乱れてしまったのだ
「ディナダン卿…カレン・ヴィータだね?あんたの相手は私がするよ」
そんなカレンに声をかける者がいた
その者はとても派手な見た目でとにかく存在感がある女性だ
「…この雰囲気…幹部といったところか」
「その通り、私はナオミだ」
「なるほど…ではご指名に応えねばね!」
敵の雰囲気を感じたカレンは相手のナオミが幹部であることを見抜く
立場が見破られたナオミは特に気にした様子もなく淡々と名乗る
簡易的な自己紹介が終わるとルプすが動き出し、カレンvsナオミが開戦する
一方カレンたちから少し離れたところでシャグラン率いるコルタナの一同が連携を取りつつ敵の撃退に全力を注いでいた
大きなショックがあったにも関わらず、乱れることのない連携は見事である
指示をしつつ狙撃援護をしているシャグランはクレイモアに謎の液体を噴射した謎の男を探していた
だがその必要は無くなった
「…まさかそっちから私の前に姿を見せるとは」
「お前…どうやって俺の姿を捉えた?」
シャグランの前に現れたのは顔が覆い隠せるほど長い黒髪、目元に不気味な黒いペイントが特徴的な男だった
「狙撃をやる以上そういうのを捉えるのは得意でしてね、それよりもランスロット卿に何をしたんです?」
「ただの毒霧さ…まぁ奴は別に死にはしないがな…」
「なるほど、どのみち貴方も倒します。せっかくなので名を聞きましょうか」
「俺はシンスケ…【解放の毒霧】のシンスケ・ソードだ。お前に地獄を見せてやる」
クレイモアを倒した謎の男の正体、その名は【解放の毒霧】シンスケ・ソードであった
こうしてまた一つカードが決まったのだった
別所では激しく剣を交える音が響き渡る
そこでは4人の剣士が2対2のタッグで互いに息の合った連携を見せつつ隙あらば斬りつけようと探り合っていた
片方はクレイモアの両翼である双子剣士のジェイク&レイク
一方は以前万葉所を強襲していた
「以前よりも強くなったじゃないか?」
「まぁあの時よりも弱くなったら困るがな」
皮肉を言うはタマとロア
かつてこの2人は
「不意打ちで倒しておいて誇れるあたり愚かだな」
「まったくだ、ハイエナしといて何を言ってんだか」
しかしジェイクとレイクはあの時背後から襲われたからこのような結果になったと言うようだ
「だとしてもやられたのは事実だ」
皮肉を言い合いつつ互いに睨み合う
状況は均衡しつつ互いになかなか流れを掴めない
「大丈夫ですか2人とも?」
「私たちも加勢しますよ」
その時、ジェイク&レイクに助太刀する者が現れる
以前タマ&ロアと対峙していたケイとハルカのケイ卿コンビだ
彼らは相棒であるテジーのカムランを繰り出して両翼コンビの隣に立つ
「…面白い…」
「以前は見れなかったケイ卿の力を見せてもらおうか」
4対2になって不利な構図になったがタマとロアは気にした様子もなく闘志を高めている
前回はクレイモアによって惨敗を喫した彼らだが果たして本当の実力はいかほどか…
ヒラミーは困惑していた
現在彼女は最初に斬りかかってきた女の子…ヒイラギを相手にしているのだが、如何せん相手のスピードが速く、翻弄されて捉えられていないのだ
「くっ…なんてスピード…!うわわっ!」
なんとか剣撃は避けつつあるがスピードがスピードでカウンターを仕掛けられなかった
「私程度のスピードを捉えられないとは、この程度ですか?」
「くっそ〜…ちょこまかと…!」
ヒイラギからも煽られてフラストレーションが溜まりつつあるヒラミー
先ほどからこの展開ばかりで彼女の苛立ちは収まることがない
しかし苛立っているのはヒイラギも同じ
さっきから仕掛けた攻撃は全て外れているのだ
「(なぜだ…捉えられないと言いつつなぜ当たらない…?)」
この状況にヒイラギはおもわず手を止めてしまう
その油断が命取りだった
「隙を見せたね!」
「しまっ!」
止まったヒイラギに素早く接近すると素早く腕をとって豪快に背負い投げを決めた
宙をまったヒイラギはそのまま地面に叩きつけられた
「見事にハマったね!さっきまで私が貴女を捉えらえてなかったのは嘘よ!」
「まさか焦ったフリをしてたということですか…!」
「そういうこと!さぁここからが本番だよ!」
どうやらさっきまでのは全て作戦の内だったらしい
策にハマっていたヒイラギは驚愕の反応を見せつつヒラミーを睨む
これで状況がイーブンになったヒラミーは懐からメダルを取り出す
戦いはまだ始まったばかりだ
シェイマスに放った一撃が影響しているのか、ソロは先ほどから好調だった
円卓勢の下っ端兵士を次から次へとソードスパイクでなぎ倒していた
気づけば彼の背後には倒された下っ端兵の山が積み重なっている
「こうも弱いと呆気ないな」
彼の進撃は止まらない
そんなソロの前に立ちはだかる男が1人いた
「ようソロ・ソード!この前の続きと行こうぜ!」
そう言いながら飛び蹴りを食らわすのは以前対峙したラグルだった
飛び蹴りを受けたソロは大きく後退するも表情は涼しいままだ
「そういえばあの時のケリがまだだったな。ならばお望み通り再戦といこうじゃねぇか!」
ラグルの仕掛けに乗ったソロはポケットからソードサイカニアを繰り出す
「よっしゃ!行くぜブークリエ!!」
ソロがリバイバーを出したのを機にラグルも自身の相棒を呼び出す
リバイバーが出揃うと2人は激しくぶつかり合った
先制攻撃を受けてしまったクレイモアとシェイマスはいまだに回復しておらず、戦いに参戦することができずにいる
動けない2人を守るのはモードレッド卿のサンディレ
相棒である円卓アロンのクレラント、二ジェルス、ディロンを出して下っ端勢からの攻撃をなんとか凌いでいた
「くっ…数が多すぎる…!」
しかし敵の数が予想以上に多く、完全に防ぎきることが出来ずにいた
「せめてどちらか回復してれば…!」
「なんなら、俺が手を貸すぜ…!」
「!」
助太刀を願うサンディレの願いはあっさりと叶えられた
背後から立ち上がったのはソロの一撃に沈んでいたシェイマスだった
まだふらついているみたいだが、それでもだいぶ回復したようだ
「大丈夫なんですか…?」
「おう、心配と迷惑かけちまったな…!その分の詫びだ、ここからは俺も加勢して大暴れしてやるぜ!!!行くぞオラァアアアアアアアアアアアア!!!」
心配するサンディレだが、問題ないと軽く謝罪を入れると気合いを入れるべく自身の胸を叩きつつ雄叫びをあげるシェイマス
戦いはこれからだと言わんばかりに吠える
円卓と
「状況はだいぶ均衡しているみたいです。しかしクレイモアとシェイマスに先制攻撃を与えたという点では見事というべきでしょう」
「だがシンスケめ、いきなりクレイモアを止めることはなかっただろう」
「それでもあのクレイモアが遅れをとったのだから奴の気配を薄める特技は役立っているでしょう」
「トリスタン卿には効いてないようだがな」
「しかしいいんでしょうか?いきなり仕掛けるなどして?」
「それでいい、むしろ奴らの力を引き出せば次の対策ができる。このまま様子を見ておけ」
戦いを見守るのは以前クレイモアと対峙したヘイズ
そしてもう1人は大剣を背中に担ぐ大柄な男性
そこから漂うオーラは他者を寄せ付けない圧倒的なもので、飛んでいる鳥たちですら怯んで体が硬直して墜落するほどだ
戦いを見つめているこの男の名はレインズ・ソード
いやぁ戦いの場面が多いw
次回からはそれぞれの戦いを書いていくぞ〜
そしてついに出ちゃったよレインズ!
まだ戦わないけど、存在感は別格です!
今回は先に思いついたということで本編を先に更新しました
頑張って今月中には番外編投稿したいと思います
ということで次回もよろしくお願YEETします!
では次回の更新で会いましょう
YEET!!