王女の腹心   作:椿の花

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また続きを書きたくなったから書くのだ。

原作かなり読んではいるけど、矛盾したこと言ってたら教えてほしいのだ。

相変わらず、マイペースで行くけど長い目で見ててほしいのだ。

では、どうぞ。


卒業式

 アイリスと出会ってから8年がたった。

 

 あのパーティーでアイリスが王族の人間であると知り驚いたのが、俺が10歳のときで、あの後話してアイリスも俺と同じ10歳でありことが判明してから、いろいろあった。

 

 あれから俺とアイリスは頻繁にではないが、たまに会えば話したり、街を一緒に歩いたり、剣を交えたりと交友を深めた。まあ、ほとんど急に呼び出されたと思ったら「私と勝負してください!」って言われて王城の庭で剣を交えることがほとんどだったのだが。

 

 いやぁ、彼女って異常に強いんだよ。剣の威力も剣の才能もとんでもないし、あやうく負けそうになったことが何度かあった。だって俺が勝っても次の時にはものすごい強くなって成長してくる。まぁ、今のところ全勝しているが。だって女の子の前ではカッコつけたいじゃん。

 

 そうして彼女と過ごしていくうちに俺たちは15歳になり、王都の学校に入学した。学園でのアイリスは学園の中では負けなしの強さを誇り、天才、鬼才など、瞬く間にその名は学校中に広まり、さらにはブシン祭などを通じて世界中に広まるに至った。

 

 学校では二人で過ごすことも多々ありそれなりに楽しい学校生活だったと思う。

 

 そうして俺たちは18歳になり、いよいよ卒業を目の前に控えた今日この頃、、、

 

 俺はというと、、、

 

「ノア!」

 

「おっ?アイリスじゃん。どうしたの?」

 

「どうしたの?じゃないですよ!あなたまた手を抜きましたね。なんで、あなたじゃなくて私が学校の首席なのですか!王城であなたの頭脳と剣才は私の目で確認しています。明らかに私より上です!なのに何で私が首席になるんですか!」

 

「落ち着きなよ。せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」

 

「もう、また冗談言って、今日という今日はごまかされませんよ。」

 

 そう言いながらも顔を赤くしてそっぽを向くのはなんでだ。なんだ?俺に気があるのか?思春期の男子はそういう思わせぶりな態度とると好きになっちゃうんだぞ。いいのか、好きになっちゃってもいいのか。

 

 そんな馬鹿な思考をしていると、アイリスの声が俺を現実にと戻してくる。

 

「ここまで実力を隠しているのには何かわけがあるのでしょう。私も今日までは我慢して聞かずにいました。ですが、もう卒業ですよ?いい加減こどもの頃から付き合いのある私には、私にだけはそのわけを話してくれてもいいんじゃ、、、」

 

「特に理由はないけど。」

 

「ないでしょうか。って、はい?今なんと?」

 

「特に理由はない、って痛いです痛いです。足踏むのやめてもらえませんか。ごめんなさい、ごめんなさいって。」

 

「あなたって人は、なんで、そんなことをしてるんですか!」

 

「強いて言うなら目立ちたくなかったからかなぁ」

 

「はいぃ?」

 

 そりゃ、はたから見たら変な奴かもしれないが、目立ちたくなかったんだ。学校入学当時、まじめに剣術のテストを受け、クラス分けがされた結果、アイリスと同じのクラスになった。そこまではいい。そこまでは。

 

 アイリスは俺と同じクラスになったことを知るとすぐに俺と稽古をしようと言ってきて、その申し出を俺は受けた。

 

 結果は、俺とアイリス以外のみんなが吹き飛んでた。

 

 いつもは王城の庭でやっているから被害は少ないが、俺とアイリスが戦うと、戦いの余波がとんでもないことになる。その戦いを室内の狭い空間でやると必然的に、他の同級生が吹き飛ぶという結果になるわけだ。

 

 それからというもの俺はアイリスと授業内で一緒になるのはやめたのだ。

 

 アイリスはわざと成績を落とすなんてことしない。そうなると、俺がわざと成績を落とさないと俺とアイリスは同じクラスになり、また悲劇が生まれてしまうわけだ。

 

 あとは、あれだ。単純に目立ちたくなかった、それに尽きる。

 

「けど、アイリスが首席になったのは、アイリスが頑張ったからであって俺が手を抜いていたのは全く関係ないぞ。」

 

「そんなこと言われたって、納得いきません!」

 

「でもアイリスが首席っていうのは、もう決まっちゃったことだしなぁ。」

 

「むぅ~」

 

 は?可愛いかよ。なんだ、この生き物。いつも、同級生の前で見せてるキリッとして凛としている姿はどうした。ギャップがやばすぎる。惚れていいか?惚れてもいいかな、俺?

 

「悪かったって思ってるよ。ただ別に成績がすごい悪かったわけではないし、そこまで怒られることではないのでは、、、」

 

「何か言いましたか?」

 

「いいえ、なんでもありません。」

 

 なんだ、今アイリスの笑顔の後ろに鬼が見えたぞ。さっきの可愛い顔はどうした。どうしたら一瞬でそんなに表情を変化させられるんだ?

 

「はぁ、もういいです。この結果はあまんじて受け入れましょう。」

 

「ありがとうございます。」

 

「ただし」

 

「え?」

 

「なにか?」

 

「いいえ、何も」

 

 逆らえる雰囲気じゃない。まだ背後に鬼がちらついてる。もう、こうなったら煮るなり焼くなり、何なりと申しつけ下さ、、、

 

「今度、二人で街に出かけませんか」

 

「、、、可愛い」

 

「えっ?!」

 

「?!いや、なんでもない」

 

 つい声に出ていたようだ。もう認めよう。俺はアイリスに心底惚れているのだ。

なんなら、あの夜、パーティーで出会った時から俺はアイリスに惚れているのだ。

 

 ただ、、

 

「今じゃない。」

 

「なんか言いましたか?」

 

「いいや、なんでもない。」

 

 この気持ちはまだ閉まっておこう。それより今は、、

 

「どこに行くんだ?」

 

「えっ?」

 

「だから、どこに行くのって?あといつ行く?」

 

「いいの?ノアってば学校に入学してから誘ってくれなくなったから、てっきり私と出かけるのイヤになったんじゃないかって思ってたんだけど。」

 

「いやなんて言ってないだろ。学校では俺もアイリスもお互い忙しかったから、誘えなかっただけだよ。」

 

「そうなんだ、、、へへっ」

 

 だから、その笑顔マジで可愛いなぁ。俺以外のやつには見せたくないな。

 

「で、どこ行くの」

 

「あ!そうそう!それでね、街に新しくオシャレな喫茶店が出来たらしいの。まずはそこに行って、それから、、、」

 

 本当にかわいい。俺はこの笑顔を守るために生まれてきたんだって言ってもいい。

 

 だから、そのために、、、

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 木々の間を歩いていく。

 

 舗装された道などはなく、ひたすらに森の中を一人歩いていく。

 

 この行動を見た人がいたならば間違いなく、こんな森の中に何もありはしないのにこいつは何をしているんだと思われるであろう、奇行を彼はとっている。

 

 目的のものがこの先にあると確信しているからだ。

 

 そうして歩いていくと、一軒の小屋にたどり着く。こんな森の奥に小屋があるなんて誰も思わないだろう。

 

 その小屋の扉に手をかけ、扉を開け放つとそこには、、、

 

「あれ?ノアじゃん。突然どうしたの?」

 

「俺は仮にもお前より年上だぞ。呼び捨てにするのはやめろと言ったはずだ、、、シド。」

 

 この世界のバグとでもいうべき存在、陰の実力者を目指す世界最強が同い年くらいの女の子7人と小屋の中で出迎えたのだ。

 

 

 

 




いきなり卒業式を書きましたが、時間があれば二人の学園生活も書きたいなと考えてます。
またシド君もついに登場です。(ついにというほど書いてないけど)
こんなに適当な2次創作ですが、付き合っていただけたら幸いです。
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