【完結】TS〜朝目が覚めたら万能執事長はダメイドになってました〜 作:ラットマンΣ
———さらに1週間後
「え?! リリスが予玖土町に?!」
アキルのその一声で館の面子は臨戦体制に入る。
予玖土町中に設置してる監視カメラと使い魔の情報から、リリスとシェリーが予玖土町の赤夢街に姿を現したのが発覚したのだ。
なら、やる事は一つ!
「リリス狩りじゃァァァア!!!」
場所は常に把握済み、リリスの馬鹿を捕まえる為屋敷総出で赤夢街に向かう。
さらに赤夢街に住む冬香さんと
———赤夢街にて
「おやおや、早いじゃないかクリス?」
そんな事を言うのは馬鹿のリリスだ。
「誰のせいで
「そう怒るな、なんやかんや楽しんでただろキミ?」
「はぁ?! 誰が楽しんでただと!!!」
「ありゃ、引っかからないか。さて、逃げたいところだが全方位から囲まれているな。わざわざケイトにスナイパーライフルを出さしている辺り本気の様だ。なら……」
リリスは手を上げ言葉を紡ぐ。
「
瞬間、後ろで待機していたアキルが宙に浮かび上がる。
「がぁ……ぁ……」
「攻撃するなよ? 首の骨を折るぞ? それとクリスだけ着いてきて構わない。場所は港の廃工場だ、早めに来いよ」
そう言ってリリスとシェリーはアキルを人質に霧散した。
「……けんなよ……」
頭の中で何かが切れる。
とにかく廃工場に向かわなければならない。
『クリス、スナイプする?』
通信機越しにケイトさんが問う。
『いえ、皆さん先に帰っていてください。お嬢様は私が必ず連れ帰ります』
そう言って残りの面子には先に屋敷に帰ってもらった。
……必ず助けるからな、アキル。
———廃工場にて
「来たぞリリス! アキルを返せ!」
「やっと来たかい、ちょっと遅いんじゃないか?」
つまらなそうに喋るリリスの後ろには鎖に繋がれたアキルの姿があった。
そしてその横にはシェリーが大鎌を手に持って佇んでいた。
「……おい、何のつもりだ?」
「怖いなぁ、クリス。何、ちょっとした遊びだよ。クリス、今からキミにはワタシと戦ってもらう。勝てたらアキルは解放するしキミのTSの呪いも解いてやる。だが……キミが負けたらアキルを殺す。キミに選択権はない。さぁ、準備しろ」
リリスは冷たい瞳でこちらを睨む。
俺が負けたらアキルを殺す?
……ふざけるんじゃねぇ!!!
「……アキル、少しだけ待っていて」
それだけだ。