【完結】TS〜朝目が覚めたら万能執事長はダメイドになってました〜 作:ラットマンΣ
「さぁて、とりあえずいっちょお料理しますか!」
そう言って頬を軽く叩く。
いくら筋力がE -になったところで変わらないものもある。
そう、料理スキルだ。
こちとら10歳から料理を仕込まれはや6年、流石にこれだけの期間覚えたものは無くならない!
今日の朝のメニューはスクランブルエッグとベーコントースト、サラダ。
とても簡単なものだが、だからこそ自力が出ると言うものだ。
さて、作るか!
「で、コレは何なん? クリス?」
ケイトさんが苦笑しながら目の前の
「えっと……スクランブルエッグとベーコントーストとサラダです……」
「ははは! 一発打って良い? 運が良ければ生き残れるぜ?」
「ひっ……」
ケイトさんが銃口をこちらに構えて青筋を顔に浮かべる。
引き金に指をかけたあたりでアキルがケイトさんを止める。
「まぁまぁ、ケイト。とりあえず訳を聞こうじゃない?」
「ケッ、ジョークだよ、ジョーク! 打つわきゃないだろ! 致命傷になる様なところには、な? 」
今すごく物騒なことが小声で聞こえたんですけど!
やばい、これはいつか殺されかねない!
と言うか、説明って言ってもなぁ……
スクランブルエッグを作ろうとして火をつけたは良いが
としか言いようがないんだよなぁ……
「えっとですねぇ……何でかこうなっちゃいました……」
「よぉし、クリス。とりあえず逝っとくか? あ゛?」
再びケイトさんが銃口をこちらに向ける。
アキルがあわあわしながらケイトを止めにかかるが止まらない。
そうしてバンッと銃声が一発鳴り響く。
瞬間目の前に人影が現れ弾丸を一刀両断する。
「ふぅ、大丈夫ですか? クリスさん!」
「あ、ありがとうございます。雪奈さん……」
銃弾を切り裂いたのは蒼葉邸に住む不知火流剣術継承者の不知火雪奈さんだった。
「いえ、大丈夫なら良かった。ケイトは私が叱っときますので」
そう言って雪奈さんはケイトさんの方に行き、キレ散らかしてる彼女を取り押さえた。
「えっと、クリス。とりあえず当分料理はトマスに頼みましょう? 他の仕事をお願いしても良いかしら?」
そう言ってアキルが俺を慰める。
正直、今回のはかなり凹んだ……
料理には自信があったのに……しかも結構簡単なレシピだったのに……
美味しく作るどころか炭の塊を錬成するなんて……
いや、気落ちしている場合じゃない!
料理がダメなら他のことで屋敷に貢献するんだ!