【完結】TS〜朝目が覚めたら万能執事長はダメイドになってました〜   作:ラットマンΣ

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だんだん乙女に慣れてきた自分がいる

「ふわぁぁ……」

 

 本日の起床時間は午前7時。

 あれから一週間が経ちメイド業が軒並みダメな為、現在俺は絶賛休業中である。

 学校の方も混乱を避ける為に休学中。

 まぁ詰まるところ……

 

「暇だなぁ……」

 

 やる事がない。

 今日は平日、アキル達は学校に行っている。

 本当にやる事がない。

 屋敷には養父(とう)さんとヴァレットさんがいるがシェリー捜索の仕事中。

 邪魔をするわけにも行かない。

 

「とりあえず寝癖直そ」

 

 櫛を手に取り髪をとかす。

 我ながら白く艶やかな綺麗な髪だ。

 鏡を見て寝癖が残ってないか確認する。

 うむ、完璧! 

 とは言え、これじゃ味気ないよなぁ……

 

「せっかく長いんだし髪の毛いじってみるか……」

 

 まずは三つ編み! うん、悪くないし動きやすい! 

 次はお団子ヘア! 俺の毛量だと二つ作れちゃう! ちょっと難しいが存外悪くない。

 最後はツインテール! ちょっと幼さが出るけど動きやすいし悪くないな! 

 ……完全にナルシストじゃん俺……

 いや、別に可愛いのは事実だし? 

 前町に出た時に妙に見られたのも多分可愛いからだろうし? 

 じゃなくて! 

 可愛いのは悪くないけど俺は男だぞ! クリス・フォスター! 目指すのはカッコいい王子様系だろ! 

 ……いや、それも違うって。

 と言うか可愛いのに慣れるの早すぎでは?! 

 なんだろう、これじゃ色々戻れなくなる気がする……

 そうだ! 

 地下のトレーニングルームで身体を鍛えよう! 

 目指せ筋肉(マッスル)! 

 そうと決まればトレーニングウェアに着替えてしまおう! 

 

「ん……なんか胸の方がキツイような……これ女性用のハズなんだけどなぁ」

 

 とにかく! 

 いざ地下トレーニングルームへ! 

 まずは準備体操からスタート! 

 そしてランニングマシンへ! 

 

 

 

「はぁ……はぁ……10分持たなかっただと?」

 

 身体中から汗が流れる。

 たった10分でこの始末だと?! 

 男の時()は1時間は余裕だったのに!!! 

 ……いや、嘆いても仕方ない次行ってみよう! 

 ダンベル100キロ上げ! 

 前なら行けた! 行けたなら行ける! 

 

「そう思っていた時期が私にもありました……」

 

 10キロが限界です。

 はい、めちゃくちゃ弱体化してます。

 ……こんな調子で本当にいいのかなぁ。

 せめて足手纏いにはなりたくないのになぁ……

 何だか今日は疲れてしまった。

 一旦やめにしよう。

 そうして地上階に戻る。

 事実に戻り布団に横たわり、目を閉じる。

 もし、もしもずっとこのままだったら俺はどうすればいいのだろう? 

 大切な人に守られてばかりのダメイドなんて嫌だ。

 けど、今のままじゃ誰かを助けることもできない。

 こんなんじゃスラム暮らし時代と変わらないじゃないか! 

 ……あぁ、本当に残酷だ。

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