それは、微かな後悔を拭い去ろうとした彼女の物語。
不思議、黄昏と書いたならアーランドでも何か書かねば。そんな想いから生まれた一作。
ちょっと地の文さんの主張が強いですが、アトリエなら珍しくはないということで一つ。
「───ここだよね、お城の受付って」
「ああ、いかにもって感じだな」
所はアーランド連合国、城下町アーランド。
その中心に悠然と屹立する、国の威容を湛えた王城───を利用した役所には今、丸くした目であちこちを見ながら足を踏み入れる少年と少女の姿がありました。
少年の名前は、ジーノ・クナープ。
少女の名前は、トトゥーリア・ヘルモルト。名乗る際には縮めてトトリ。
片や、晴天の下を歩くが如く堂々とした足取りで。
此方、自身は場違いなのでは等と思いつつ怖々と。
声に籠った意気も立ち振舞いも対称的な、けれど目的は同じくして此処までやって来た二人。
見るもの全てを珍しく思いながら、風光明媚なお城の広間を歩きます。
「長かったぜ……これでオレも、いよいよ冒険者に!」
「結局、どうやったら資格もらえるのか分からないまま来ちゃったけどね……」
共和国アーランドにて資格を要する職業の一つ、冒険者。
それは、かつての王国アーランドが周辺の国、街、村々を併合して連合国となる過程において、直面した諸問題の解決を願い生み出された制度。
各国、各集落でバラバラだった地図の統合、調査。
各地での会合の妨げとなったモンスターの討伐、間引き。
何れの国々でも未開とされていた土地の開拓、資材の調達、他多数。
国内で求められる大小様々な問題について、解決の為に奔走する───そんな役割を職業として認め、制度化に至ったのは連合国発足直後のこと。
「……試験とかあるのかな? 大丈夫かな?」
「今さら心配してもしょーがねーって。とにかく誰かに聞いてみようぜ」
「う、うん」
そんな冒険者の資格を求めて、故郷の漁村アランヤから馬車に揺られること実に半月。
田舎故の情報遅れを怖れる少女を、持ち前の楽観思考を発揮した少年が先導していきます。
少年、ジーノが冒険者を志す理由は、ただひとえに最強の冒険者となる為に。
少女、トトリは高名な冒険者としての活動中に行方知れずとなった母の手掛かりを求めて。
想いの温度は違えど決意は同じく、上質な絨毯を踏みしめ進んでいく二人。
それは彼らにとって、夢を叶える為の第一歩───
「しつっこい! やらないったらやらないっつってんでしょ!」
「わひゃあ! ごめんなさい!」
その歩みを止めさせたのは、正に進行方向から聞こえてきた威勢の良い罵声でした。
年若い女性のものと思われるそれに身を竦ませたトトリは、反射的に頭を下げてしまった後で、何かに気付いたように首を傾げます。
「……って、わたしじゃないよね? 怒られたの……」
「あっちだ、なんか人だかりができてるぞ」
「ほんとだ……わ、ちっちゃい女の子がケンカしてる」
見付けた人集りに近付いていったジーノを追う形で、喧噪の元が見える所まで向かったトトリ。
人々の背中の隙間から彼女の目に映ったのは、憤然とした表情で目の前の人間を見上げている、自分よりも一回り小さな女の子でした。
「───だから、あんたみたいな礼儀知らずの人間にくれてやるものはないっつってんのよ」
「そりゃ腕っぷしはあるに越したことはないけどね? 冒険者っていうのは、それと同じくらいに信用が大事なのよ」
「私を見るなり横柄な態度を取ってくるような
「な……こ、こっちが下手に出てりゃ調子に乗りやがって、このガキ……!?」
「(う、うわぁ……大変な事になってる……)」
冷たい眼差しで相手を見上げる金髪の少女と、それを憤怒の表情で見下ろす
一触即発という言葉を絵にかいたような光景に、人々の後ろでトトリは小さく息を呑みました。
「うわー、こえー。あのちっこいねーちゃん、すげーなあ」
「じ、ジーノくん、あんまりジロジロ見ちゃダメだよ……」
そんな中、すぐ傍から聞こえてきた暢気な声色に、トトリは驚いて顔を向けます。
見せ物を見るような目で喧噪を眺める幼馴染を、彼女は慌てて諫めるべく彼の手を引きました。
「ん? いいじゃん。もっと近くで見ようぜ。ほら」
「え、わわ、引っ張らないで! きゃああ!」
けれどジーノは喧噪がより良く見える場所を探そうとしたようです。
向かった方向の逆に手を引かれ、予想外の動きに足をもつれさせるトトリ。
その身体はグラリと傾き、騒ぎを見守っていた人々の輪の内側へと───
「っと、危ない。……大丈夫かしら?」
「え……っ、あ、はい。なんとか……?」
倒れそうになった彼女の身体を、傍から伸ばされた誰かの手がそっと引き留めます。
突然の事に驚きつつ、崩れた態勢を戻して振り向いたトトリの前に居たのは、見るからに高貴な出で立ちをした黒髪の少女でした。
「……全く、気を付けなさいよ? こういう場で変に注目を浴びて、因縁付けられでもしたら目も当てられないわ」
「は、はい……あの、ありがとうございます」
「ふふ、どういたしまして。あなたも受付に用があるみたいだけど、今は騒ぎが収まるまで離れて待っていた方が良いと思うわよ」
「えっ? で、でも……」
「ん? ああ、クーデリアさん……あの女性の事なら気にしなくても大丈夫。あの人、ああ見えて荒事慣れしているし……そもそも、あれぐらいは日常茶飯事だもの」
「そ、そうなんですね……。ありがとうございます、えっと……」
目の前の少女が纏う雰囲気に気圧されつつ、感謝の言葉を繰り返すトトリ。
その戸惑いを察したらしく、「ああ」と頷いた少女は艶やかな黒髪を揺らして微笑みました。
「私の名前はミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング。……
「───へえ、それじゃあなたが、あの賢者ロロライナ……ロロナ様の唯一の弟子、なのね?」
「え、あ、はい。ロロナ先生は、わたしの先生ですけど……」
このまま立ち話もなんだから、と言われるままに行き着いたのは、人集りの出来ていた受付から少し離れた休憩所。
ミミと名乗った黒髪の少女は、設けられていた長椅子にトトリを座らせた後で、自分はその隣に優雅に腰掛けたのでした。
「なるほどね……あなたみたいな子が冒険者になるって聞いた時には大丈夫かしらと思ったけど、錬金術士だって言うなら納得よ」
「は、はい……その、まだ大した物は作れないんですけど……」
「だとしても、この国に今まで二人しかいなかった錬金術士の三人目、でしょう?」
王国時代の城をそのまま使ったこの役所には、冒険者に向けた依頼を出す人達も足を運びます。
トトリもその一人だと思ったという彼女は、冒険者の資格を取りに来たと聞いて少し驚き───錬金術士という言葉に、より大きな驚きを見せながら、それ以上の納得を込めて頷いたのでした。
「この国を僅か数年で大きく発展させた錬金術。誰もがそれを求めてロロライナ様に師事を請い、けれど誰一人として習得に至れなかった、そんな幻の技術の使い手……それが錬金術士なのよ?」
「そう、なんですね…………あれ、ロロナ先生って、実はすごい人?」
「ふふ、そうよ。現代の偉人と言っても過言じゃないわ。ご本人はとても人当たりの良い御方……と聞いてはいるけど、私自身はまだ面識が無いのよね」
「あ……そうなんですか?」
「ええ。……もし良かったら、ロロライナ様について話を聞かせてもらえないかしら?」
「は、はい、わたしの話で良ければ! えっと、ロロナ先生は───」
微笑む彼女に促されて、トトリはちょっぴり緊張しながら、自分が知る先生の姿を語ります。
知られざる素の姿を話して驚かせ、逆に市井で広まっている人物像を教えられては首を傾げて。
思わぬ形で舞い込んだ話の種は、そうして少しずつ芽吹いていくのでした。
「───おーい、そろそろ大丈夫そうだぞー」
「あ、ジーノくん。……えと、それじゃあ……」
やがて、喧噪の顛末を見届けたらしいジーノが、二人を呼びに休憩所へとやってきました。
彼の呼び掛けに一度振り向き、戻されたトトリの視線を受けたミミは、意図を汲んだとばかりに笑みを返して立ち上がります。
「ええ、行ってきなさい。……大丈夫よ。あなたなら冒険者資格なんて幾らでも貰えるわ」
「は、はあ……一つもらえればいいんですけど……」
「次に会う時は冒険者同士。お互いの都合が良ければ一緒に依頼をこなしに行くのも……こほん。また、どこかで会ったらよろしくね、トトリ」
「え……は、はいっ、また……!」
再会の期待を込めた別れの挨拶を残し、ミミは城外に出る方向へと歩いていきます。
遠ざかる背中に慌てて掛けたトトリの声に、彼女はひらひらと手を振って応えるのでした。
「…………あれ? わたし、あの人に
「おい、早く行こうぜ、トトリ!」
「あ、ま、待ってよ、ジーノくん……!」
二人が冒険者資格を受け取っていた頃。
城から離れて少しの、入り組んだ路地の奥。
人目を避けるように向かった、その場所に。
「…………よし! これで第一印象は完璧よ、私!!」
こっそりと、拳を握る令嬢の姿があったのでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
───シュヴァルツラング家が若き当主、ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラング。
今年で14歳となる彼女は、未だ誰にも明かしていない大きな秘密を抱えていました。
「……『因縁付けられでもしたら』、ね。ふふっ……どの口が言うんだか…………はぁ」
ぶつぶつと、自分以外には誰も居ない自室にて、怪しげな独り言を溢す彼女。
余人には決して見せられぬ様を晒しながら、しかしその眼は唯真剣に思考を宿して。
「……ともかく、初対面は完璧だったわ。あとは、折を見てアランヤに拠点を移して、自然に……そう、
「…………『前』より良かったとはいえ、いきなり家に乗り込むわけには……うん、いかないわ。いかないわよ、私」
「うう、思い出せば出すほど酷い……どうしてこう、強引な上に横暴なのよ、『
頭痛を堪えるように頭を抱え、零れる悪態の矛先は、
遠い記憶の彼方に存在した『若き日の己』へと、届くようで届かない葛藤を叫ぶのでした。
───彼女の身に、
母の葬儀も恙無く終わり、悲しみも少しずつ癒えてきた頃の事でした。
幼くして背負う事になった貴族の家名───ここアーランドにおいては単なる称号に近いため、それほど重い意味は持ちませんが───を胸に、身を立てようと奮い立ったその瞬間。
激しい頭痛を伴って脳裏に過ったのは、『数年先の未来を生きた自分』の記憶だったのです。
それは運命の悪戯か、はたまた神の戯れか。
ひとりの人間でしかない彼女に、その事由を知る術などありません。
…………未来に出来るらしい親友ならばあるいは、と少しだけ思ったりはしましたが。
そうして唐突ながら、自分ではない『自分』の記憶を得た彼女が最初に考えたこと。
それは、その記憶の中に刻まれていた『自分』の後悔を雪ぐことでした。
『───そんな田舎くさい子にはあげられて、なんで私はダメなのよ!』
『ぐ、ぐぐぐ……あなた! 名前は? 名前はなんと言うの?』
『トトリね。その名前、しかと覚えておくわ!』
「……余裕が無かったにしても逆恨みが過ぎないかしら、『私』……?」
彼女が思い起こすのは、
荒事に慣れたクーデリアに手酷くあしらわれた挙句、目の前に現れた初対面の
その場で言い包められた『自分』は後日、馬車で半月という距離にある彼女の故郷を探し出し、実家の戸を叩いて再び因縁を付けに行くという、非常に行動力溢れる蛮行に踏み切っていました。
巡り巡って最終的に彼女とは友人、否、親友とまで呼び合える仲になっていましたが、一体何がどうなってそうなれたのやら、『自分』の記憶を浚えてもいまいち分からないほどです。
……偏に常識外れの器の広さを持つトトリ、及びその家族のお陰なのでしょう。
後に聞いた『先生』との出会いも、負けず劣らず
…………というか、どうして実家を爆破された後で『先生』と敬えるのでしょう。
故意ではないという言葉を信じたにしても、器が広いでは済まないのではないでしょうか。
「……記憶の中だとあの子、私が貴族だってこと忘れてない? ってくらい雑な対応だったもの。あれってやっぱり第一印象が酷過ぎたからだと思うのよね。もうちょっと、こう、敬ってくれても良いと思うのよ。私の方が年上なんだし。……1年だけだけど」
彼女と『彼女』の記憶が統合された今、トトリに対する彼女の感情は複雑化しています。
…………記憶の中のソレ以上に、です。
気兼ねなく話せる同年代、同性の友人。
悩みや弱音を吐けるまでに信頼を置いた親友。
最果てを思わせる過酷な地をも共に駆け抜けた戦友。
『自分』にとってはそんな存在だった、
それが彼女にとっての『トトリ』なのですから、仕方の無いことでしょう。
「前の『私』と『あの子』みたいに……私も、あの子と仲よ……ん゛んっ」
───
誰が聞くでもない独り言ながら、口にする途中で羞恥に襲われた彼女が言葉を濁します。
記憶の中で、ゆっくりと溶かされていったプライドは、彼女の中では未だ高く屹立し。
けれどもその先で味わった幸福感は、既に記憶として彼女の中に根差していて。
矛盾する想いを呑み込み、掻き混ぜ、溶け切らない想いを拾い上げて。
そうして『二人の自分』に折り合いを付けさせた彼女は、決意を込めて立ち上がります。
「……待ってなさい、トトリ。今、私が……会いに行くからね」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「―――手伝ってくれてありがとうございます。あの辺りのモンスターは特に手強くて……すごく助かりました」
「そう……ふふ、力になれて嬉しいわ」
「でも……良いんですか? わたしの依頼に付き合わせてしまって……」
「良いのよ。そもそも私にとっては鍛錬も兼ねているし……誰かを守って戦う経験を積める機会にしたって、それはそれで得難いものだからね」
「な、なるほど……」
「だから、今後も気兼ねなく呼んで頂戴。私を助けると思って、ね?」
アランヤ村の酒場。数ヶ月前より、アーランドから冒険者向けの依頼を回されるようになった、この村における冒険者達にとっての仕事用窓口にて。
「っ、はい! 今度また、お願いしますね、
「………………ええ、お安い御用よ、トトリ」
にこにこと、笑顔で感謝を表してくれるトトリに、同じく微笑みを顔に固定しながら。
仕草にも、声にも、沸き上がる感情を顔に出さないように堪えてしまいつつ。
「(距離が、なんか…………遠くない!??)」
特異な記憶を持った少女、ミミ・ウリエ・フォン・シュヴァルツラングは、心の内にて今度こそ誰にも聞こえない嘆きを叫んでいたのでした。
───自他共に認める片田舎に生まれた、何処にでもいる平凡な少女。
それがトトリという13歳の女の子が現在抱いている自己認識です。
特に取り立てて秀でた部分など───今では錬金術士という一点を除いて───持ち合わせてはいない、平々凡々な一村人。
礼儀作法等にも詳しくはない彼女ですが、それでも一つだけ、揺らがない認識がありました。
いち村人たる自分にとって───貴族の令嬢とは、
「(なんで……? なんでよ……? 『私』の記憶では初めから結構普通に接してるのに……)」
『彼女』の未来との齟齬に首を傾げる彼女ですが、その要因は様々です。
中でも一番を挙げるとすれば、トトリの中での『貴族』に関する
かつてのアーランド王国ならばいざ知らず、現在のアーランド連合国において『貴族位』とは、ある程度の金を出せば買える物に過ぎず、したがって権威など何処にも残ってはいない───と、いうのが常識に含まれています。……いわゆる、
田舎生まれ田舎育ちのトトリにとっての『貴族』が、王国時代にイメージされるソレから未だに更新されていない。
逆にミミにとってそれは、わざわざ口に出すようなことではない───当の貴族として、言葉にしたいことでも無い───ために、現状正される目処の立たない認識の差となっています。
では、何故───『彼女』の記憶にある『トトリ』は違ったのでしょうか?
それは、他でもないミミ自身が回避してしまった『縁』が原因でした。
かつての
まさか自分の代わりでも務めるかのように、喧嘩を売る人物が現れるとは思っておらず、彼女も人知れず驚いていたのですが、それはさておき。
そちらの『彼女』は
尚も食い下がろうとした『彼女』に、クーデリアは連合国における『貴族』とはどういうものかを説明する形で反論を封じ込めたのです。
それを人集りの中で聞いていて、またその際に『彼女』の『素の姿』を目にしていたからこそ。
再び『彼女』と出会った『トトリ』は、自然体のまま接することが可能だったというわけです。
「(そ、それに、なんだか……気付かない振りしてたけど、初めて会った時からやけに私の前では緊張してるような……い、いったいどうしたって言うのよ、トトリ……?)」
また、数年後の記憶と共に、彼女の身に宿った未来の『彼女』が辿り着く精神。
より簡易に言い表すところの『歳上故の余裕』なるものもまた、事態に拍車を掛けていました。
現に今も、彼女は内心の不安や焦りを覆い隠して笑顔を見せることが
かつての、そして現在の14歳のミミにここまでの腹芸が出来た道理は無く、しかし技術としては認識しにくいが為に、それが自分に『できなかったこと』だと分かっていません。
少なくともミミ当人にとっては意識的に行っていることではなく、またトトリからしても一度も彼女の『素』を見ていないこともあり、取り繕っているという事実に気付ける由がありません。
結果、トトリに対して身体の年齢は近くとも、精神的な意味で『年上のお姉さん』という印象を与えてしまい、一歩引いた心の距離を形成させる要因となっているのです。
「(なんか……なんか、違う……! 私がなりたかったのは、こうじゃなくて……!?)」
儘ならない想いに懊悩するミミですが、今の関係も決して悪いものではありません。
少なくともモンスターとの戦いにおいては『頼りになる
ですが、彼女の記憶の中には『彼女達』の姿が焼き付いています。
此処に居る
その
「(もっと……もっと気安い関係で良いのよ、トトリぃ……!!)」
本心で望む形は明らかで、けれど言葉にするには羞恥の他、様々な感情が壁となり。
今日も彼女は泰然と微笑みを湛えたまま、日々冒険者として、錬金術士として歩みを進めていくトトリの隣に寄り添っています。
果たして、そんな彼女が己の心に素直になれる日は来るのでしょうか。
それはひょっとすると、神様にだって分からないことかもしれませんね。
「これからも頼りにさせていただきますね、ミミ様!」
「…………………………ええ、任せなさい、トトリ!」
ファーストコンタクト時の醜態を回避した結果、トトリちゃんからの距離感が微妙に遠い感じに固定されてしまった逆行転生ミミちゃん。
内心半泣き、それでも素直になれない彼女の明日はどっちだ(ヒント:サブタイトル)。
……トトリちゃんなら一回でも『素』を見せれば分かってくれるよ。頑張れ。
トトリ中盤以降のミミちゃんが初登場時の自分を見たら頭抱えて悶えそう、という思いつきから書き上げた一作でした。
ロロナ~トトリ間には意外と作中時間に隔たりがあり、舞台は同じでも王国と連合国など大きく変化した部分も多い為、最初期はトトリ+プレイヤーにそれらを説明するイベントが多いのです。
未来知識でイベントスキップすると後で思わぬ支障をきたす。逆行もの定番ネタ回収、ヨシ!
作者がアトリエシリーズで一番好きなCPはトト×ミミです。メルルちゃんは座ろうか。
不思議のフィリ×イルも似たタイプで善哉々々。ハインツは座ってやがれください。
なお
……知ってた? そう言わんでもろて。
逆行理由がラスボス戦での死に別れだったり、実は二周目じゃなく三周目、といった闇を加えて長編化する案もありました。かろうじて堪えた。