※元小説ID:324016 投稿日:2023年08月23日(水) 12:00 一部改稿あり
「……だピョン」
「台無しだよ」
某ネタバレ系サイトにて、ヒロアカ世界にあのオサレ漫画の存在が確定したと聞いて。
単体の短編として投稿していた際にはタグに「クロスオーバー」を含めておりましたが、あくまで見た目だけですので悪しからず。
───ひどく使いにくい"個性"だって、ずっと思ってた。
私の手は、いつでも冷たかったから。
私の身体は、いつだって氷よりも氷みたいだったから。
「───
「こっちにこないで! みんなであったまってるんだから!」
「ああもう! ぜんぜんあったかくなんない!
自分を冷やすことしかできないのに、冷やし過ぎると動けない。
寒い日は身体を温めないといけないけど、冷たい私はそこにいるだけでも迷惑で。
「───痛っ! 冷たっ!? 冷やし過ぎでしょあんた!?」
「もうちょっと、涼しいぐらいに加減出来ない? ……じゃあ、教室の方を冷やすとか……それも無理なの? ……使えないなあ、もう」
「夏でも冬でも迷惑とかさあ……もういいや、いつもみたいに隅っこ行っててよ、
この手から出る冷気は、いつだって氷点下。
どれだけ加減しようとしても、触れた相手を凍傷にしてしまう温度にしかならなくて。
そのくせ、自分の身体の方を先に冷やしちゃうから、暑い日に皆を冷やしてあげようとしても、私だけが先に凍り付いてしまう。
だから結局、冬にも夏にも、私の居場所はどこにもなかった。
「───あ、あたしは……
「
「な、なんて……あたしみたいなのと一緒くたにされても、迷惑かもだけど……」
初めての友達ができた切っ掛けも、傍から見れば
"個性"のせいで遠巻きにされた者同士、教室の隅っこで声を掛け合ったのが始まりだったから。
「……迷惑なんて、ないよ。
「で、でも……
「っ……言わせておけばいいんだよ、そんなの」
私の"個性"が役に立ったって、初めて少しだけ思えて。
だけどあんまり喜べなかった私の気持ち、きっと彼女にも伝わってた。
それを否定する言葉が、その時の私には咄嗟に出せなかったのだから。
「───ヒーローを目指す?」
「うん。……言い出したのはあたしじゃなくて、従兄なんだけどね」
「でも華羽ちゃんの従兄って……あの人の"個性"も……」
「……無理じゃないかって、あたしも言ったよ? あたし達みたいな"個性"で、ヒーローになんかなれるわけないって。でもさ───」
その話を聞いた時にも、私が想う事は特に無かった。
『ヴィラン』みたいと言われ続けてきた私達にとって、『ヒーロー』なんて一番遠い言葉だって思っていたから。
「
「……そっか。頑張って欲しいね」
だから、私達と同じような目で見られながら、そう思える人の話を聞いたその時も。
その人の事を尊敬する気持ちはあっても……自分には関係無いって、そう思っていて。
「…………その、綺亜ちゃんも、さあ。目指さない?」
「……え?」
「いや、だから……あたしも、ヒーロー目指そうと思うから……一緒にって」
それが誘いの言葉だということすら、私の頭は理解するまで随分と時間を掛けた。
「あ……憧れって、さ。その……悪い事じゃないと、あたしも思うんだよね」
「目標に向かって頑張ってる限り、可能性はゼロじゃないっていうか……」
「……こ、これ……漫画のキャラの言葉なんだけどさ……あ、あはは……」
続いた友達の言葉も、全部言い訳染みてる、なんて考えてしまって。
その場で否定こそしなかったけど……私の顔はきっと言葉以上に意思を映していたんだろう。
それっきり彼女が私に、この誘いを持ってくることは無かったのだから。
……だって、私が誰かに手を差し伸べたって、私はその手を凍らせてしまう。
クーラーどころか、冷凍庫にしたって欠陥だらけのこんな"個性"で、いったい誰が救えるんだ。
所詮私は、隅に居るだけの
───そんな私が、あんなにも強い『憧れ』を抱く日が来るなんて、想像もしてなかったんだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「…………ねえ、華羽ちゃん。華羽ちゃんって、
「……ほえ? あ、綺亜ちゃんも読むんだ、あーいうの……う、うん、読んでるけど?」
転機になったあの日の事は、今でも忘れない。
何となしに入った本屋で、私の前に現れた運命の出会いを。
「じゃあ、その……その中でさ。あの、『卍・解!』ってやつ、読んでる?」
「…………読んでるけども。知ってるけども。いやホントどしたの今日の綺亜ちゃん?」
天啓……そう、あれは私にとって『天啓』そのものだった。
あの作品に……あの
「じゃあさ……あの漫画のヒロインって───
「なにいってんだこいつ」
あれが、私が目指すべきもの。
あれこそが、私が目標にすべき姿。
私の"個性"は、まさしく『彼女』になる為にあったんだと!
「──というわけで、今日から私は『
「……ああ、うん。あたし達、来月から中学二年生だもんね」
「むっ! 私の一大決心を『中二病』扱いするでないわ、たわけ!」
「……そっかー。綺亜ちゃん、そーいうタイプだったかー……」
「むむむ……ならばこれを見てみよ! 舞え───【袖白雪】!」
「えっ…………はぁっ!? ええ!? 何してんのソレ!?」
何って、手のひらから出せる冷気を
あのキャラになり切るには、
「いやいやいやいや……頑張ったで出来て堪るかそんなこと!?」
「ふむ……知っているか? "個性"とは意外と思い込みで使い方を自ら縛っているものなのだと」
「むしろ思い込みでぶっ壊しちゃってるよ、綺亜ちゃんの場合!? ……どうしよう。友達が突然見せてきた予想外の一面があまりにも予想外過ぎて全然呑み込める気がしないんだけど?」
「案ずるな、じきに慣れる」
「慣れたくねえ……っていうか大丈夫なのコレ? 綺亜ちゃんの"個性"って使い続けると───」
「うむ。この温度での私の活動限界時間は……四秒だ」
「……既に十秒以上経ってるだろ、はよしまえ」
「いや、徐々に体温を戻さねば───」
「ええからはよ」
「あ、はい」
むう……かっこよくなかった? 白い冷気の刀。ちゃんと端から端まで真っ白だよ?
……え? 刀というより幽○の霊剣っぽい? おまえそれ……それを口にしたら戦争だろうが!
「あー、うん、分かった分かった刀ね。刀……で、綺亜ちゃんは……
「うむ、無論だ。この身は護廷……は無いけど、まあ……弱き者を守る為にあるのだからな!」
「……ホントどういう方向にネジ飛ばしたらそうなったの……? ま、まあ友人として応援だけはしたげるよ。……応援だけは」
「む? 何を言うのだ。一緒にヒーローを目指そうと誘ってきたのは其方であろう?」
「……あれー? コレ、あたしのせいっぽいぞー? ……マジかぁ」
切っ掛けがあの漫画との出会いであったのは確かだが、華羽から
何せ中途半端に名家を気取る我が家では、あの手の漫画が話題に出る事など無かったのだから。
あの時の言葉で少々興味が湧いて本屋に寄ったのが、私の
「……少年漫画に耐性が無かったのか、この似非お嬢様……うわぁ、やっちまった感すごい」
「まあ、そういうわけだ! これから共に研鑽を積もうではないか、
「…………ん? あ、ああー、確かに"個性"的には……って誰が『男の娘(ゾンビ系)』か」
「細かい事は気にするな! 私のヒーロー道は其方が一緒でなければ始まらんのだからな!」
「んっぐ……しょうがないなあ、もう……」
ふふっ、そう言ってくれると信じていたぞ、我が友よ!
……あと何だかんだ言って「あの触覚みたいな髪型にするんならもっと伸ばさないと……」とか言ってるあたり、華羽ちゃんも実はノリノリじゃんよ。
え、一人称? あ、確か「ボク」だったっけ。……そこまでやってくれるの? わぁい。
「まあ遠からずあた……ボクのせいみたいだし。でも本当に形だけだよ? 確かにボクの"個性"も
「何を言うのだ。人間、出来ると思えば案外出来るものだぞ?」
「……すごい嫌な説得力。いやでもボクの場合、出来たら出来たで大問題でしょ」
「たわけ。問題になるような事を私がさせると思うのか?」
「…………昨日までならその信用も信頼もあったんだけどなー」
失敬な。なにも血を浴びせて相手を死体にするとか、死肉を継ぎ接ぎして腕にしろとか、そんな無茶を言うわけがあるまい。……めちゃくちゃ凶悪なヴィランだよね、出来ちゃったら。
「まあ、それならいいけど……でも一個だけ条件付けさせて、お願いだから」
「ふむ? 構わんが、どうしたのだ?」
「とりあえずこの、ロールプレイ? って言って良いのかな……これさ───」
「せめて高校デビューのタイミングにしよう?」
「…………えー」
「イヤ、昨日まで普通に会ってたクラスメイト相手にコレはキツイって」
「……そっかあ」
うー……ん、まあ、しょうがないか。無理強いは出来ないよね。
それじゃ暫くは私だけで───えっ、私も高校生になってからにしろ? そんなぁ。
じゃなきゃ絶対やらない? ……うぐぅ、分かったよぉ。その代わり時々練習に付き合ってね?
「あと、この二人が仲良くしてるの、わりと解釈違いなんですけど」
「……そういうことを言うでないわ、たわけ」
続きそうで続かない。誰か、続き、書いて。
前半と後半の温度差がヒドイ?
そりゃオリ主が氷雪系ですからね(適当)。
ヒロアカ世界にあのオサレ漫画があるなら絶対こういう中学二年生いるよねって。
ありがとう、ラブラバ(の「配・信」にツッコミ入れた警官さん)。
オリキャラその一:
"個性"『冷体』
・自身の肉体を氷点以下にする……ではなく、手のひらから氷点下(調節不可)の冷気を放つぞ!
・ただし冷気を外に放出する力が弱いため、自分の身体の方が一瞬で冷える! なので結果的にはあんまり間違ってないぞ!
・肉体の冷気耐性も相応なので、その状態でも活動は可能だぞ! ただし本気出して絶対零度! とかやろうとしたら4秒云々以前に身体が凍って崩壊するぞ! たぶん!
・某漫画に影響されて死ぬ気で頑張ったら放出した冷気を白い刀っぽくできるようになったぞ!
・あくまでそれっぽいだけで切り口から血液が凍って流れない、とかにはならないぞ!
・「刀というより幽○の霊剣っぽい」は禁句だぞ!
某オサレ漫画に出会ったことで朽木ルキア
没落気味の名家で一応お嬢様として育てられていたが……友人のちょっとした一言から目出度く中二病に罹患、"個性"由来の抑圧も手伝い、盛大にはっちゃけた。
以降、髪型や口調などRPできるところは徹底的にRPに拘るように。
ただし体重だけは標準体重で妥協。……33kgは無理だった。頑張ったけど無理だった。
原作開始後は多分常闇君とマブダチになる。
あと雄英の制服を着てる彼女に何故か違和感を覚えるクラスメイトが続出する。
オリキャラその二:
"個性"『屍操』
・自分の血液を浴びた者を死体にする……ではなく、血を浴びせた死体を操るぞ!
・マニュアルで操ることも可能だが、生前と同じ行動をさせるオート操作が基本だぞ!
・勿論、死肉を継ぎ接ぎして失われた四肢を修復、なんて土台無理な話だぞ!
軽い気持ちで付け加えた一言が謎の化学反応起こしちゃった子。心操人使とは従兄妹の関係。
責任を取るためにジジことジゼル・ジュエル
"個性"由来の欲求から虫や小鳥の死骸を持ち歩いていたが、その行動は勿論、『お気に入り』と称して腐った死骸を抱えた姿等を見られた事もあり、幼少期から様々な偏見の目に晒されていた。
手のひらが天然冷凍庫な友人に出会ったことで衝動を満たすハードルが多少緩和。なお、これが無ければ原作トガちゃんルート一直線からの脳無の外付け
原作開始後はヒーロー科……の入試(実技試験)に受かるわけないので普通科行き。
体育祭とかで心操くんと一緒に出番がある。多分。
綺亜ちゃん「自ら全身を凍らせた状態の私には命が無い……つまり
華羽ちゃん「なにそれこわい。そんなんでき……ちゃったよ、どうすんだコレェ(白目)」
Q. どうして続かないの?
A. 某ネタバレ系サイトでヒロアカ世界に某オサレ漫画の存在が確定したと知る
→ 死神ロールプレイ系オリ主を思いつき、プロットを練り始める
→ クロス先から色々名言を引っ張ってこようと思い、実家に置いていた原作単行本を探す
→ 省スペースを理由に実家から単行本が処分されていた
→ (´・ω・`) チクセウ……短編にして供養しよう ←イマココ
……そんなわけでアイディア好きに持ってっちゃって良いんで、誰か続き書いて。