マブラブオルタナティブ   作:地獄の一丁目

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う〜ん、話しが前に進まない。

自分の才能の無さに呆れる。



マブラヴオルタネイティヴ転生 第5話

(仏滅だぁ~、)

 

 武は目の前で静かに火花を散らす純夏と冥夜の2人を見て暗澹たる気持ちでいた、幸いな事に純夏の父親は斯衛軍に在籍をしていて、武の護衛兼監視役でも有るので、武が京都に居る間は帝都に留まるので、直ぐに純夏の父親とは連絡が付いた。

 

 後30分もしない内に純夏を迎えに来るはず。純夏の家も此処数年お盆と年始年末は京都で過ごしている。

 

 そして純夏と冥夜の2人は一歩も退かずに犬猿の仲の龍虎の如く目に見えない火花をバチバチと散らして睨み合う。

 

 そして何故か同席している月詠真那も居心地の悪さを感じていたと同時に、煌武院悠陽にそっくりと言っていい冥夜の存在に違和感を感じていた。

 

 月詠真那は意を決して冥夜に尋ねる。

 

「そなたは名をなんと言う?」

 

「まっ、」

 

 真那の問に思わず武は腰を浮かすが、

 

「良い武」

 

 と手で武を制する。

 

「ッ……」

 

「私の名前は御剣冥夜と言います」

 

「御剣だと……」

 

「はい」

 

(御剣家と言えば煌武院家の血筋の家、それが何故斑鳩家の重鎮の家に?)

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 その頃武の父・白銀影行は横浜線小机駅近くの港北区小机町の光菱重工の小机開発研究所の一室で、帝国陸軍少佐巌谷榮二と合っていた。

 

「済まないな巌谷、年末の忙しい時に、小机迄呼び出してしまって」

 

 帝国陸軍少佐巌谷榮二が呼び出された小机開発研究所は主に戦術機に関する技術開発がメインの施設だ。白銀影行は小机開発研究所の課長を勤め、2人は帝国軍及び斯衛軍が所有している全ての戦術機開発に携わっていた。

 

「いや構わないさ、光菱重工にその人有りと言われた白銀影行殿の呼び出しと合ってはな」

 

「煽てないでくれ巌谷、私は只の凡人に過ぎないさ」

 

 白銀影行は肩を竦めながら苦笑する。

 

「そう謙遜するな白銀、お前が居なければ、帝国の戦術機開発は大きく遅れていたはずだからな」

 

 巌谷榮二は独創性は欠けるが、デスクマネジメントに優れた白銀影行の能力を高く評価していた。

 

 帝国軍の主力戦術機89式陽炎が当初の予定寄りも2年早く実用化に漕ぎ着けたのは、白銀影行の優れたデスクマネジメント能力が有ればと確信している。

 

 技術者と言う職業陣は得てして我が強く、中々妥協しようとはしない傾向が強く、更に日本独特の職人気質が邪魔をしては、兵器開発が暗礁に乗り上げてしまう。

 

 そう言った技術者達を纏め上げる才能に白銀影行は卓越している。

 

「褒め言葉として受け取って置くよ巌谷」

 

 白銀影行は肩を竦める。

 

「で、今回俺を呼び出したのは『不知火』の件か」

 

 巌谷榮二はテーブルの上に束になって置かれている書類の山を見て問い質す。

 

「ああそうだな……」

 

「何か問題でも起きたのか?」

 

「はっきり言おう、このまま『不知火』の開発を進めても拡張性と発展性が無い機体になってしまうだろう」

 

 『不知火』とは日本帝国が世界初の第三世代機として開発を進めている新型機で、第二世代機89式陽炎がベースに開発が進められていた。

 

「原因は何だ?」

 

「開発期間の短さだ。『不知火』それ自体は軍が期待する93年度内中に試作機は出来るさ、だが開発期間の短さが原因で軍が期待する拡張性と発展性は持たせられない。だったら拡張性と発展性に優れた陽炎を、第三世代機に発展させた方が良いだろうな」

 

 白銀影行にはっきりと言われた巌谷榮二の顔は渋くなる。

 

 帝国陸軍の主力戦術機陽炎は、アメリカが開発したF-15イーグルの日本仕様に改修された機体で、基本設計がしっかりしているのか日本仕様に改修された後でも、拡張性と発展性の余地を残していた。だったら、無理に第三世代機の開発を行わないで、陽炎型の新型機を開発した方が実は安上がりだったりするのだが、帝国陸軍は兵器の国産志向が強く、アメリカへの不信感から戦術機の完全国産化を強く望んだ。

 

「だが『不知火』の開発は待った無しだぞ……」

 

 巌谷榮二にしても白銀影行が言わん事は分かる。僅か5年の開発期間で、試作機のみならず、先行量産機の大陸での実戦運用のみならず主力機としての実戦配備を計画しているのだから。何せ軍内部でも「開発期間が短過ぎる」と懸念の声が四方から出る程だ。だが帝国軍内の国粋・国産開発派は「これ以上アメリカに依存するのは危険だと」懸念の声を無視して押し切った。

 

 しかも面倒な事に、其れが外れていないのだから困った話しでもある。もう既にアメリカは型落ちの第一世代機の生産は取り止めて第二世代機に移行。第一世代機の生産は同盟・友好国に委ね、完全に第二世代機に切り替えた。それはそれで良いのだが第二世代機のライセンス料の高さがネックとなっていた。陽炎にしてもライセンス料の高さが原因で純アメリカ製に価格に比較すると、5割近く割高となる。帝国政府と帝国軍からしたら、F-4系列の第一世代機撃震、瑞鶴と同数の数を揃えたいにも関わらず、第二世代機F-15イーグルの高過ぎるライセンス料が原因で数を揃えられない。だからこそ帝国に取って今が好機と言う訳だ。

 

 無論第一世代機の現地生産改修は行われているが、如何せんハードではもう此れ以上の改修は不可能に。BETAの圧倒的な物量の前では、第一世代機では対抗仕切れない以上はアメリカ側の言い値で第二世代機を買うしかない。だがその第二世代機もアメリカ軍優先で、前線国家には中々回って来ないか、少数の実戦配備に留まっているのが現状。だからこそ欧州連合や日本帝国は戦術機の独自開発に拘る。

 

 だったら多少の無理は承知の上で戦術機の完全国産化のみならず思い切って第三世代機を創ろうと言う話しにもなる。

 

 ただアメリカにも誤算は合った。第一世代機の改修生産は自由にやって良いのだから、南米諸国、アフリカ諸国、インド、台湾を含む東南アジア諸国、オーストラリアで十分な量の第一世代機戦術機を揃えられるだろうと、勝手に思い込んでいたのが誤算の始まりだった。処がどっこい、蓋を開けて見れば基礎工業力の低さが原因で、同じ機体なのに性能と品質に格差が生じた。  

 

「何で同じ生産ラインを使いながら、機体の性能の品質にばらつきが生じるんだよ!」

 

 指導に当たったボーニング社の技術者達は頭を抱えた。

 

 アメリカから見て合格点を与えられるのは、第二次世界大戦後の独立後も、日本帝国との強い影響化に有り続ける台湾とイギリス連邦加盟国南アフリカ共和国位だ。フランスの旧植民地諸国には、欧州資本・工業設備が大挙てして避難をしたが、結果としては強かな欧州勢の経済植民地化が進んだだくで高度な技術と兵器生産に関しては、欧州人だけでしか関われない用にした。これではアメリカが期待した豊富な労働人口を使っての第一世代機戦術機の大量生産を望める訳がなかった。

 

 今のアメリカは激化の一途を辿るアラビア半島戦線、イベリア半島戦線、シチリア島戦線、インド戦線、北ベトナム戦線に目を向いている今だからこそ、戦術機の完全国産化を急いでいた。アメリカと欧州連合は地中海・スエズ運河・紅海がBETAの手に落ちる事を恐れていた。

 

 そう言う巌谷榮二としても、『不知火』の開発期間は短いとは感じてはいるのだが、白銀影行なら何とかしてしまうのではと思ってはいる。敢えて口にはしないが。

 

「急がせる程に大陸の戦況は悪いのか?」

 

「悪いな、中国戦線は後6年は持ち堪えるだろうが、インド戦線と北ベトナムはこのままだと3年と持たないな……」

 

 日本帝国にしてもインド戦線と北ベトナム戦線の崩壊は望む所では無いので、派兵と軍事物資支援でインド戦線と北ベトナム戦線を支えている。でないと東南アジアと豪州北部からの食料、資源、エネルギーの輸入に支障を来たす。だが結果的に帝国政府の財政を圧迫させつつもある。それが戦術機の完全国産化&第三世代機開発を後押しもした。  

 

 無論アメリカも日本帝国内の戦術機完全国産化の動きに気付いてはいたのだが、悪化し続けるユーラシア大陸外縁部戦況を防ぐのが最優先なのと、東アジアでは日本しか独力で兵器開発&大量生産が出来る同盟・友好国が存在しない以上は或る程度黙認せざるを得ないのが実情。

 

「そうか……、だが打開策は無いわけではない……」

 

「それは本当か?」

 

「……ああ、今、新型跳躍ユニットと新OSと不知火、吹雪の改修型開発計画が持ち上がっている」

 

 白銀影行はそう言うと、3つのファイルを巌谷榮二の前に出す。

 

 その3つのファイルの表紙には

 

【水素燃料電池&水素プラズマジェットエンジン開発計画】

 

【新OS・XMシリーズ&新型CPU開発計画】

 

【不知火・吹雪再設計改修計画案】

 

と印されていた。

 

「読んでくれ、その上での感想を聞きたい」

 

「……分かった」

 

「私は暫く席を外そう」

 

「ああ」

 

 そう言うと白銀影行は席を外し、部屋の外に出た。

 

 1時間後、

 

「どうだ巌谷」

 

 部屋に戻って来た白銀影行はお盆にコー匕ーを二つ載せて戻って来た。

 

「本当にこれが実用化出来るのか白銀?」

 

「石川研磨工業と大日本電気工業と帝都大学の研究所に問い合わせたが、3年の時間を与えてくれたら、水素燃料、新型並列処理CPUも実用化可能との返事が来たよ」

 

「本当か!?」

 

「嘘は言っていないぞ巌谷、何せ基礎理論だけではなく、設計図込みで両社と帝都大学に送ったからな。テレビ会議で彼等は目の色を変えていたよ」

 

 白銀影行はコー匕ーを飲みながら返答をした。

 

「不知火、吹雪の再設計改修計画案はどうなんだ」

 

「河崎重工、富嶽重工からの正式な返事は来てはいないが、開発部の知り合いからは、年明けにも協議を始めたいと好感触を得ているし、無論社の連中もその気でいる。上手く行けば十年以内に帝国軍の戦術機の大半を、不知火と吹雪に置き換える事が可能になるはずだ」

 

 不知火と吹雪の再設計改修計画案では、当初第三世代機高等練習機として開発予定の吹雪を、撃震の後継機として実戦

使用機としても開発する設計図が存在する。

 

 吹雪の高等練習機を【乙】とし実戦使用機を【甲】と分別している。高等練習機型は極力コストを抑え水素燃料と新OSを除けばほぼ原案のままだが、実戦使用機は各部関節部の強度が強化され、頭部には対小型種用取り付け型20ミリ機関砲、肩のアンカーが無くなり真横移動が可能な小型スラスターが取り付けられる。又実戦使用機用の新型対Gキャンセラーの開発も盛り込まれていた。

 

 不知火の再設計改修計画案の方は、全長が2m高くなり胴体部が50センチ、脚部が150センチ長くなり、水素燃料タンクも吹雪に比べて大型化、背部にスラスターを2個増強し寄り高機動戦闘を可能、肩部と脚部外側に姿勢制御スラスターを追加して、狭隘な地形、市街戦、ハイヴ内での近接戦闘を重視した設計、胴体部の余剰スペースに予備の水素燃料電池を内蔵し連続稼働時間を5割増しとし、不知火、吹雪を共通として高周波系兵器への通電機能を持たせる。無論頭部には取り付け型20ミリ機関砲を開発と。

 

 機体装甲には形状記憶発泡金属装甲及び電圧相転移装甲の開発、人工筋肉に近い電磁伸縮炭素帯、新型の間接思考制御装置の開発案が巌谷榮二の目と注意を引いた。

 

 武装系では面制圧狙いの120ミリ電磁投射砲、120ミリ電磁加速狙撃砲、30ミリ電磁加速突撃砲、高周波長刀短刀等。

 

 支援装備では翼と高周波長刀が一体化し、一定時間飛行を可能にした(片道飛行だけなら東京駅から大阪駅迄)増槽タンク取り付け型支援飛行ユニットの開発。

 

 対光線属種対策として電磁シールド内蔵防楯と対レーザーコーティング、アンチ・レーザー爆雷、レーザー撹乱膜の開発等々。

 

「其れで俺に何をして欲しい、遠慮なく言え」

 

 巌谷榮二は自分の中で、数年振りの興奮が沸き起こるのを実感していた。

 

(戦術機革命が起きるぞこれは)

 

 日本の戦術機開発の弱点はエンジンとソフトウェアだ。

 

 白銀影行が巌谷榮二に見せたファイルの内容は、二つの弱点を克服するばかりではなく、数年先を言っているアメリカを大きく凌駕するからだ。

 

 水素燃料系は水と石炭、化学物質が有れば帝国内でいくらでも大量生産が出来、燃費と出力は石油燃料に拡大に優れ、生産コストも一度大量生産軌道に乗れば数分の一に。戦術機が機体強度が増せば、亜音速飛行すらも可能。エネルギーの大半を海外に依存している日本帝国に取っては、エネルギー革命に等しい。水と石炭は日本国内での調達は幾らでも可能の強味が。

 

 新OSと新型CPUが開発されれば、全ての戦術機の即応性が3割増しになると記され。もう既に新OS・XMシリーズの雛形と言っていいXM2のサンプルα版が存在している。白銀影行は会社上層部を何とか説得し、年明けにもXM2の開発に乗り出したかった。XM2だけでも実用化出来れば戦術機の即応性は2割増しになる換算だ。

 

 巌谷榮二はファイルの中身を見て、やって見る価値は十分に有ると判断をした。

 

「帝国軍上層部への根回しと、帝国陸軍技術廠の全面協力を取り付けて欲しい。会社上層部への根回しと説得は、もう既に行っている。正月休み明けの定例会議の席で、光菱重工上層部の支持と協力を取り付ける算段だ」

 

「……分かった。そう言う事なら話しが早い。帝国軍内の根回し工作は私に任せろ」

 

「助かる巌谷」

 

「で、話しはこれだけではないのだろう?」

 

 巌谷榮二は会議テーブルに積み上げられいる大量のファイルを見ながら言う。

 

「ああそうだが、時間の方は大丈夫なのか?、無ければ此処に有るファイルは、巌谷の自宅なり、指定する場所に送るつもりでいたが」

 

「ああ時間の方は大丈夫だ、今日一日時間は空けてある」

 

「そうか、ならば一通り目を通しでくれ」

 

 それから二時間後、

 

「しかし、お前の所のスタッフは実に優秀だな、正直に言って羨ましいよ」

 

 巌谷榮二にそう言われた白銀影行は苦笑するしかない。

 

 此れ等を考えたのは大人ではなく、まだ8歳に成ったばかりの自分の息子なのだから。

 

「済まないが巌谷、此れ等を全て考えたのは、内の連中ではなくて、私の息子・武なんだ」

 

 巌谷榮二は白銀影行の返答に一瞬硬直をした。

 

 そして、

 

 笑い出した。

 

「あはははははは、白銀、お前がそんな冗談を言うとは思わなかったよ、あはははははは」

 

「実は冗談ではなく本当の話しなんだがな巌谷……、私だって冗談で片付けられたらどんなに楽か……」

 

「待て白銀、お前の息子は今何歳だ、裕唯の所の唯依ちゃんと対して年齢が変わらないはずだが」

 

 白銀影行の憂いた顔を見て、巌谷榮二も冗談として受け止められなくなる。

 

「武の方が一歳八ヶ月年下だな、学年で言えば2学年下になるはずだ。まあお前が言いたい事は分かるよ。私の本音で言えばこれは夢で合って欲しいのが本音だ」

 

「もう一度聞くぞ白銀、冗談ではないのだな?」

 

  

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「むにゃ〜武ちゃん大好き〜」

 

「たける〜たける〜」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

 武は自分の部屋で自分を間に挟んで呑気に寝ている純夏と冥夜の2人に、何処か腹ただしい気分だった。

 

 あの後純夏の父親と御剣家から迎えが来たのだが、2人は武に引っ付いて離れ様とせず、結局京夏家当主亜間音が仲裁に入り、今夜一晩だけ京夏家本宅の離れで武と一緒に過ごす事を許可した。

 

「亜真音さん申し訳ございません」

 

 と、武は亜真音に平身低頭で謝るが、武を実の弟として可愛がっている亜真音は許したが、

 

「武君、女の子に此処までさせたのですから、男の子としてきちんと責任を取りなさいね」

 

 と言われてしまう。  

 

 純夏と冥夜の中で京夏亜真音株が急上昇したのは言う迄もない。

 

 母・日向は事の顛末を知り、ただただ溜息を吐くしかなかったが。

 

「そう言う所は影行さんに似てしまったのね……」

 

 何でも瑞鶴の開発時に父・影行に言い寄って来る女性は数多く居たと言う。目敏い幾つかの外様武家が、影行にお見合いの席を用意したのは有名な話しだと言う。影行が撃震に続いて開発が難航していた瑞鶴を、巧みなデスクマネジメントで何とか納期に間に合わせ成功したの見て、跡取り息子がきちんと居る外様武家が娘の嫁ぎ先として見立てた。

 

 まあ外様武家の娘との結婚なら、城内省の老中派や武家保守派の反発も少なかっただろうが関係者の一致である。

 

 義理の叔母京夏黎子は不機嫌だったのは言う迄もない。

 

 だが不思議な事に、影行と日向の仲に反対ではなく、寧ろ影行が日向を連れてさっさと京夏家から、日向が居なくなって欲しいのが本音と来ている。

 

 月詠真那は流石に騒ぎ大きくするのは不味いと大人しく帰ったが、城内省と煌武院家に知られるのは時間の問題は確実であろう。

 

「そう考えると頭痛いよなあ、この父親にしてこの息子と見られるだろうし、母さんの話しだと斑鳩家はもう動き出しているし……」

 

 そう考えると益々寝れなくなってしまう武だった。

 

「……取り敢えず寝よう。虚数空間に行って調べたい事があるから……」

 

 武は此処数日、虚数空間に蓄積されている或る白銀武の情報を調べていた。

 

 その白銀武は或る異世界に行った事が有り、その異世界からBETAと互角以上に渡り合える軍事技術と機動兵器群を持ち帰って来た。

 

 日本帝国と国連横浜基地は総力を上げて実用化、佐渡ヶ島ハイヴとオリジナルハイヴを見事陥落せしめた。

 

(あの世界の技術情報さえ分かれば或いは……)

 

(今の儘ではダメなんだ。BETAに勝つには、今までの常識をひっくり返す力が必要なんだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告『@ー@・@@@ー』


武「俺は聖戦士になる」


ナレーション『@@@@@@@の物語を覚えているものは幸せである、私達はその記憶を記されてこの地上に生まれて来たにも関わらず、思い出す事が出来ない性を持たされたから」

 なーんてね(笑)



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