パルデア地方…にダブルバトルがないので、窮屈な思いをしていた僕。シングルバトルなんて、知らないよ…なんだよぅ…僕悪かねえよう…ということで、ダブルバトルなら強い(シングルは弱い)僕はガチでもう凹んでいた。どーなってんだパルデア。
「ねえ君!」
「わひゃぁっ!?」
「あ、びっくりさせちゃった?」
「うん…ガブリアスを出すくらいには」
「大きいね…でさ!君が元いた地方だとダブルバトルって言うやり方してたんだよね?」
「うん。シングルバトルはあんまり得意じゃないんだ」
「じゃあ私もダブルバトルでやってみたい!」
「…え?」
トントン拍子で進んだね?と、疑問に思うまもなく僕は学園前に連れ出された。階段前で足を止めてたけど、行かないの?と聞くと嬉しそうに頷いた。階段で転びそうにはなってたけど。なんだろうか、この人…体力ないのかな?ダブルバトルは考えること多いと思うけどなぁ…
「ダブルバトルだって」
「珍しー」
「でも相手がネモだぞ?」
「あー、そりゃ無理だな」
「僕の手持ちは飛行タイプと地面タイプを主軸としてます」
「私も最初はそうするかな」
「よろしく!」
「うん!」
最初に出すのはゴルダックとゲンガー。対してネモはダグトリオとムクホーク。素早さで言えばムクホーク<ゲンガー<ダグトリオ。でも関係ないもんねー!
「ゴルダック、アクアブレイク!ゲンガー、催眠術!」
「ダグトリオ、大地の力!ムクホーク、って寝ちゃった!?」
ダグトリオにアクアブレイクは痛かろうて。弱点をつけないムクホークは眠らせ、ダグトリオの原始の力でダメージを喰らったゲンガーの体力を夢食いで回復させるつもりだけど…ゴルダックは先制の爪光らせとけよ。まじで。
「ダグトリオ、地震!」
「っ、ゲンガー、サイコキネシス!ゴルダック、未来予知!」
「嘘!?」
「ぎゃあー!ゲンガーが耐えられなかった!」
なんと無惨!代わりにフシギバナを出す。高い特防を使ってなみのりを耐えさせる。ムクホークにヤドギリのタネを投げる。頼むまだ寝ててくれ!
「起きた!ムクホーク、ブレイブバード!ダグトリオ、もう一回大地の力!」
「フシギバナ、ソーラービーム!ゴルダック、なみのり!」
ダグトリオは消えた、残るはムクホークだけど、こっちはゲンガーの未来予知がまだ残ってる。次に出てくるやつをゴルダックの催眠術でなんとか封じる!
「行け、ルガルガン!」
「ゴルダック、催眠術!フシギバナ、発射!」
「ムクホーク!インファ…!?」
「ゴルダックの未来予知だぜ!」
「ルガルガン!ドリルライ…寝てる!?」
「フシギバナのソーラービーム!」
「ルガルガンがやられちゃった…」
そこから、結構競ったけど最後の一手で間違えたのか、最後の最後で負けた。ダブルの勝ち筋って、僕的には最後に2vs1にして勝つことなんだけど、最後の最後で1vs1になってしまった。強いや…
「君すごく強かったよ!名前は!?」
「…サファルトです」
「五文字って珍しいね。」
「気にしてます…」
「あ、あら?」
「何歳!?」
「16」
「ネモより歳上だ!」
何、あの人ここのチャンピオン的存在だったりする?わー、怖。でもま、ダブルバトルなら勝ち目あるでしょ。多分みんなこれでダブルバトルするだろうから、あの人…ネモさんの下くらいの位置でいいかな?で、次の日。
「ねえねえ!バトルしよ!」
「また!?」
「ねえ〜しようよ〜!」
「しかもここ僕の部屋だし…」
「ヤダヤダ〜!ライバルだもん〜!」
「ねえねえやめてよ…僕これから寝るんだよ…」
「あ、じゃあさ!おやすみのバトルしよ!ね!?」
「うん…そう…じゃあおやすみ…」
「なんでなんでなんでなんで」
「ゴルダック」ポンッ
「してくれるの!?」
「催眠術」
「え…」キィィィィン
「よし、布団をかけて…あ、俺これどこで寝るんだ?」
「ヴェロ?」
「…椅子か…」
寝る間際に思ったんだけど、この人風呂とか入ったよな?とかなんとか思っても聞けなかった。寝てたし、女の子だし。寝てたし。と言うわけで翌朝。
「…バトルしよ!おはようのバトル!」
「イヤー!今日は日曜日なのにー!」
「しようよ〜!」
「ぎゃー!」ガチャッ
「バトルしようよ!!」
いやよいやよも好きのうち、と言う言葉があるらしい。全くもって何ということだ。まあ、ぼくは言葉通りに嫌は嫌なんだけど。でもネモさんは何を言っても『バトルしよ!』って聞こえるらしい。なんて言う耳だ。恐ろしい。
「なんでぇ!」
「あのダブルの人、ネモと同じ部屋から出てきたぞ!?」
「嘘だろ…!?」
「もうそんな関係に…!?」
「成ったな…カップルに」
「なんて早い子…俺があのレベルに達したのは早く見ても20歳後半…!」
「え、何?なんで変な噂が流れてんの…!?」
「私とバトルしないからだよ!」
「バトルしたくない!ダブルはめんどい!癒しをくれ!」
「バトルしたらね!」
「なんだよこいつ!そこの方!助けろ!助けて!助けろください!」
「ひぃ!」
「あ、待て逃げんな!」
後で聞けば、この時すでにカップルなのではないか、と言う根も葉もない噂が流れたそうです。いやだもん。僕、腰に抱きつかれてるのきついもん。どーなってんの。全然動かないんだけど。あ、待って、ネモをヌメルゴンが引っ張ってる!
「あぁ!そこはダメ!ズボン脱げる!」
「じゃあバトルぅ!」
ヴェロとかはゴルダックの鳴き声です