ペパーというやるべきことあったから。
「いやだー!お付き合いも、バトルも、何もかんも嫌だー!」
「じゃあライバル!ライバルになろ!」
「振ってんのになんなのこの子!恋人ってバトルする関係に聞こえる!?」
「またアレだよ」
「今度は実家に行ったらしいよ?」
「なんて手早い関係の変化…!」
何度も何度も!もーいや!なんなのこの子!変なの!なんかね!いや!バトルなんていつもするものじゃないのよ!あ、また変な噂流れてる!この子…まさかとは思うが…外堀から埋めている!?なんて恐ろしい子…でも、それと同時に、悲しい子…今までずっと、人間関係というものに無縁だったのね…
「良い子良い子〜」ナデナデ
「…いや、そういうのいいから」
「ダメだったか」
「バトルしようよ!」
「なんでこの子お嬢様のくせにこうも押しが強いんだ」
「バトルしたら教えてあげる!」
「…ゴルダック」ポンッ
「バトル!?」
「三十六計逃げるに如かず!」ダッ
「ええ!?」
どうにか逃げ切れたな。ククク…疲れたぞ。さーて、学生らしく授業でも受けますか。なんの授業受けようかな。バトル学…はネモがいそうだからやめとくか。交流を広めるためにも…ポケモンについて聞くか。生物学だよな?よっしゃ、さっさと行こうか。
「おーす」
「バトル!」
「ねえなんでいるの」
「空を飛ぶ使ってきた…疲れたけど、バトルするためだもんね!授業?じゃあ一緒に受けよう!」
授業を受けてる姿は普通の人だった。ただただバトルが好きな人なんだね。でもね。依存先は増やした方がいいと思わない?ねえ、先生。
「ど、どうでしょ〜…?」
逃げたな、あの先生。役立たずめ。ねえネモさん、離れよ?なんかすごいくっついてない?並の子なら意識しちゃう距離だよ?ねえ?
「流石はカップルだ…」
「授業中でさえも…」
たはー、えー、んー、困っちゃうよねー!やだよねー!ね、ネモも嫌でしょ?カップルって間違われるの!だから離れよ!?
「バトル!?」
あぁもうこれダメだね寝よ
「寝ないでくださーい」
「なんと」
なんだか嫌な思いをしつつ、授業が終わった後にネモがこんなことを言ってきた。言ってきたというより、ネクタイ掴んで喋ってただけだな。きっつ…
「じゃあさ!ジムチャレンジしてよ!バッジ集めてリーグに行ってさ!私とバトルしよ!」
「待ち合わせみたいに言わないでくれる?俺シングルは苦手なんだよね」
「え!?やるって!?嬉しいなぁ!」
「いややらないって」
「やるんだ!じゃあリーグに伝えてくるね!」
「…若いな」フッ
「ロトム、ネモの電話番号わかる?」
電話して止めさせた。ジムチャレンジは嫌だ。前の地方で嫌な目見たし。クッ、蘇る…とあるジムの元チャンピオンにボコボコにされたことを…なんて悪夢なんだ。あの人ファンは多かったけど男からは嫌われてたからなぁ。
「…そう思うよなぁゴルダック」
「ヴェロ?」
「ゴルダックは良いよな。ノーてんきで。」
「ヴェ」
「何を了解したんだか。まあ言葉がわかるはずもないけどさ」
ネモもどうにか嫌いをわかってほしい。嫌よ嫌よは嫌なんよ。我が強いというか、欲望が強いというか。猪突猛進?一所懸命?まあわかんねーから良いや。
「ピクニックは楽しいな〜」
「バトルの次くらいにね」
「ふぇあ!?」
「あはは!ふぇあ!?だって!」
「な、なんだ…バトルを挑まれるのだとばかり」
「ポケモンのケアもバトルでは大事だからね。でも、最近あんまご飯食べなくなったんだよね」
「そりゃ大変だ」
「あ、ポケモンがね?」
「そか」
ポケモンがご飯を食べないか。理由なんてのは気にしたくないが、多分それご飯あげすぎてるんじゃない?過食はダメだと思うよ。僕は。動けなくなったり、体重バランス崩したりするからね。
「…それさ」
「ん?」
「女の子の前で言う?」
「ネモは食べ過ぎじゃないんだよね?」
「私もポケモンと一緒にご飯食べてるの!」
「ありゃ、ごめん」
「うぅ…」
「サンドイッチだぞゴルダック〜」
「ヴェロ?」
「愛おしい奴め」
「ね、サファルト」
「ん?」
なんだか真剣な面持ちだな…何かあったのだろうか。やはり人間関係か?僕にメンタルケアなんて出来ないぞ。いや、本当に。マジで。
「私と一緒のチャンピオンランクになってよ」
「…わかった。やってやる」
「本当!?私のライバルだ!」
「代わりに、他の奴に目移りしないでね」
「うん!じゃ、今度こそリーグに連絡入れてくる!」
「あいよ〜」
あんな感じに言えば多分だけど他のトレーナーとは戦わんだろ。多分。俺がそうだと思ってるだけかもしれないけども。まあ、我慢させない内にチャンピオンランクって言うのになるかぁ。ジムチャレンジって言ってたけど何個あるんだ?確か八個くらいがセオリーだったような…
「八回バトルするのかぁ…やったらぁ!」
「ヴェロ!」
「いや、ガブリアスがシングルだと先頭だからお前の出番はないぞ?」
「ヴェ!?」
「氷対策は必要だな。ゴツゴツヘルメットでガブリアスを強化するだろ、その上でどうにか…んー、なぁ…」
氷タイプのジムもあるからなぁ。格闘技を覚える手持ちは…んー、ゴルダックって覚えんのかな…手持ちにある瓦割りでリフレクターとか破れたら良いんだけど…
「お、覚えんのか!」
「ゴルダックに格闘!?すごいね!」
「いつの間に戻ってんのお前」
「ついさっきだよ?」
鮫肌ゴツゴツヘルメットのガブリアスって強かったよな…?