ネモが孤独を感じない程度に戦うモブ   作:覚め

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お部屋へゴー


第25話

カキツバタに言われ、タロさんとともに部屋へ。側から見れば羨ましかろう。が。僕としては一切受け付けたくないことだ。案内されたのは、僕が今年の初めに在学していた頃の部屋。あまり変わらない、のではない。ガッツリ変わらないのである。部屋ごとの違いは少ないが、壁に貼った奴とかはたまに残ってるんだよね、ここ。

 

「…」

 

「わぁ、イッシュの風景写真ばかりですね」

 

「これはライモンシティだな」

 

「あ、これは…観覧車から撮った写真ですね!?ヒウンシティのビルがこんなにちいさく…帰ったらもう一度乗りたくなるなぁ」

 

「これは、ヒウンシティの写真。アイリスって子を撮った奴。」

 

「アイリス!?チャンピオンを撮ってたんですか!?」

 

当時はそこまで名が売れていたのだろうか。イッシュ関係の事件があった時…プラズマ団がいた頃、と言ってもかなり衰退していた頃だが。僕は道端で拾ったカメラを使って写真を撮りまくっていた。現像やら電池やらはライモンシティのカミツレさんにやってもらっていたから、割となんとかなっていたし。まあ全部の写真段ボールに入ってるし、そっちも見るか…

 

「それで、これが…」

 

「わぁ!私のお父さん!」

 

「だね。そんで、こいつが…シャガさん」

 

「キリッとしてますね」

 

「こっちはアデクさん。んで、そっちはスカイアローブリッジを上から撮った写真。」

 

「どうやって撮ったんですか?」

 

「カミツレさんに頼んでね。今思えば気に入られてたかもなぁ…」

 

「すごいことじゃないですかそれ」

 

「あ!」

 

「どうしました!?」

 

サッと隠す。ダンボールに全部入れたとは言え、これを現像しているとは思わなかった。カミツレさんはどんな心境でこれを現像したんだ。写真に写っていたのはヤーコンさんと幼いタロさん。撮った記憶がないと言えばないのだが、ここに物として残っている。うむぅ…

 

「あ!私!?」

 

「うわお」

 

「なんで私の写真まで!?」

 

「どうやら撮ってた見たいね」

 

「えぇ!?私会った覚えないよ!?」

 

「…あ、カキツバタの写真もある。こっちはタロより少し上だけど」

 

「カキツバタの写真!?」

 

帰ったらもう一回撮りたいなと思える写真や、撮った覚えないなぁって感じの写真もある。まあ、僕からすればネモとのハネムーンに使える写真だなって物くらいにしか大した価値はないが。でも、久しぶりにカミツレさんと会ってみたいよなぁ。あの時気に入ってくれた理由とか知りたいし。

 

「…いっぱいあるねー」

 

「僕が風呂に入って上がれるくらいには熱中してましたね」

 

「え!?嘘!?」

 

「カキツバタ先輩に食堂来いやって言われてましたけど、どうします?」

 

「もしかして…ずっと待ってる?」

 

「でしょうね」

 

「早く行かなきゃ!」

 

「あ、ちょい!?」

 

というわけで食堂到着。疲れた…いや、疲れたというよりはベッドの上で座るっていう地味に疲れる行為したおかげで座ることが嫌になってる。食堂って何があったっけな?いや、思い出せないほど通ってないなんてことはないはずだが。まあ、ホットドッグでも食べとくか。

 

「…で。何?」

 

「タロは呼んでなかったんだけどねぃ」

 

「あれっ?」

 

「それ伝えようとしたらもう先に行ってしまってて」

 

「…早とちりだった…」

 

「で、呼んだ理由なんですか、カキツバタ先輩」

 

「いやぁ…オイラさ。サファルトがチャンピオンになったら実家に帰ろうと思っててねぃ」

 

「は?」

 

「休学ですか?」

 

「そ、そんな!まだリーグ部の仕事はかなりあるんですよ!?」

 

「いやいや、帰るって言っても二泊三日だけ。面倒なことはあるけど、そろそろ帰らねえとうるさいからよ」

 

「あぁ…私は連絡だけで済んでますけど」

 

「オイラもそっちが良いね」

 

おぼっちゃんとお嬢様特有の話はなるべくスルーして、イッシュか。みんな帰るならその時期にネモ連れて行こうかなぁ…それとも、一人でカミツレさんに会いに行こうかな。同じ場所にいれば会えるだろうし。まあライモンシティにいなかったら何もできないけど。

 

「で、サファルトにはその間リーグ部の臨時チャンピオンになって欲しいわけ。ずーっとチャンピオンってなると、流石に無理だからねぃ」

 

「スグリは?」

 

「あいつさえ良ければって感じだな。元々はここの生徒って言っても、今は部外者、その期間が過ぎればチャンピオンと四天王は元通りのはず…だ」

 

「良いよ、請け負う」

 

「お!話がわかって助かる」

 

「うーん…」

 

「どうしました?」

 

「いや、なんて言いますか…ゼイユさんを入れれば、四天王は変えなくても済むんじゃないですか?実力は本人が言ってる通り、四天王と遜色ないですし」

 

「あいつは研究があるからな。ちーと難しい」

 

「んー…そうだな。カミツレさんの住処教えてくれたらやるわ。電話番号でも多分いいけど」

 

「カミツレさんかぁ…そりゃまたなんで?」

 

「小さい頃にお世話になったそうですよ」

 

「えぇ!?…そうだったのか…まあ、それなら別に」

 

「後はアイリスって子だな。昔撮った写真を送りたい」

 

「…」

 

そう言えばカキツバタ先輩はアイリスって子の親戚らしいな?じゃあ丁度いい、やってもらおうか。ホットドッグを頬張る。なんかさっきからカキツバタが固まってるな?何かあったのだろうか。タロさんにカラシ入れられたとか、そっちの類で何かあったんじゃなかろうか?

 

「アイリスなら今電話が繋がるけど」

 

「いや、写真は手渡ししたい。話はあまり弾まないし、別に良いかな」

 

「じゃあ私の写真もください」

 

「いいっすよ。後カキツバタ先輩にも」

 

「うわ、オイラだ…」




突然生えた写真撮ってた設定、とか思ったね?
…そうだよ
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