ガンダムSEEDFREEDOM~混沌の黒銀海神が駆ける   作:カオスサイン

7 / 12
EPⅥ「巡り逢いしアコード」

Sideショーヤ

「…」

ファウンデーションとコンパス間の会談はつつがなく終わった。

だが明らかに女王であるあの馬鹿親は聞こえの良いだけの言葉を並べていただけで俺にとってはより胡散臭さに拍車をかけただった。

フィリン達とも対面したがやはり奴は全く覚えていなかったようだしな。

そして開かれた記念パーティーで奴の側近補佐だという金髪やさ男、オルフェ・ラム・タオは相変わらずラクスさんに対して強い押しをかけていたがよくは相手にされていなかった。

「む?」

翌日、しばらく滞在する事になったファウンデーション領内をキラ達と一緒に自由行動しているとブラックナイツのメンバーが模擬戦を行っていた所にへと遭遇した。

「おっと!?」

白髪のイケメンの突き出したレイピアが緑メッシュの半坊主男のレイピアを弾き飛ばした。

それは此方へ飛んできてキラの足元スレスレにへと突き刺さった。

危ねえ!?コレ真剣だったのかよ!…

「む?其方はコンパスの…」

「キラ・ヤマト准将ですね よろしければ貴方と是非共一手お手合わせをお願い致したい」

一切の謝罪もせずにキラに対して一戦申し込んで来る。

「え、えっと僕は…」

「俺がいきますよ!怪我させられそうになったのにこんな失礼な奴等を相手する必要性なんか有りませんよ!」

人類最高峰のスーパーコーディネイターではあるがリアルフィジカル面は未だにボドボドなキラに代わってシンが何処からか取り出した刀で一戦交える事になった。

「くっそー!」

そんな意気込んでいたシンだったがアコードの読心で動きを読まれてあっさりと刀を弾き飛ばされて敗北した。

「ならば今度は俺がお相手を願おうかな」

「む、其方は確か傭兵の…」

「お、お兄様がやるなら私もお願いします!…」

「だったらスフィーもやるー!」

俺が申し出るとフィリン達も希望してくる。

「面白いっ!…良いだろう、かかって来るが良い!

彼方のお嬢さん方の方はそうだな…レーファとトラシア、お前達がお相手を致して差し上げなさい」

「…」

「承知致しました!」

白髪男の言葉で二人、気だるそうな雰囲気を持った茶髪ツインテールと凛とした佇まいの紫ポインツインテールの美少女が前に出てきた。

「私の名はシュラ・サーペンタイン!騎士として正々堂々いかせてもらおうか!」

「サーペントテール所属のフリーの傭兵、ショーヤ・アハートだ」

「!そうか、貴君が噂の黒銀海であるか!」

「長話はする気はない…いざ!」

「「参る!」」

シュラと名乗った男と俺は剣を斬り結ぶ。

「ふっ!」

「なんと!(こ、コイツ強い!…噂に違わぬという事か!

この私の動きに合わせながら適格に剣を振るってきているか!

ならばここは!…)

そこだ!」

「!はっ!」

「何っ!?…」

彼は俺の動きを読心で先読みしたのだろう…だが俺は一瞬の合間に動きを変え剣を槍の様な構えにして突き上げた。

その結果動きに対応出来なかった奴の剣は弾き飛んで地面に突き刺さった。

「…私の負けか…」

「嘘ぉ!?」

「あのシュラが負けただと!?…たかが一介の傭兵如きなんかに…」

シュラの敗北を目にした他のブラックナイツのメンバーは驚きを隠せないようだった。

 

Sideスフィー

「…」

「あれ?剣を使うんじゃないの?」

「私あまり剣は好きじゃない…」

「そうなの?じゃあ何を使って戦うの?」

「私にはこれが性に合ってるから…」

「分かったよ!じゃあスフィーも剣使わないでやる!えっと…」

「トラシア・トラン…」

「スフィーはスフィーだよ!それじゃあいくよー!」

私達姉妹とは違い元お母さんと一緒に居られている彼女、トラシアちゃんは剣を構えずに拳を突き出してきた。

でもなんか可笑しい様な気が…そう彼女に感じた私は力を使う。

『トラシアちゃん、何かあまり元気なさそうだけど…』

『!?』

力を使ってトラシアちゃんに語りかけると彼女は驚く。

『別に貴方に話す様な事はないから…』

『…』

それでも彼女は語ろうとはしてくれない。

『なら良いよ…話したくなったら話してくれれば』

『…』

「それじゃあ、改めていくよ!」

対話を終えて私はお兄ちゃんに与えられた力を解放して身体能力を上げる。

「そこ…」

「受け止めるよ!」

トラシアちゃんのパンチを私は受け止める。

「今度はこっちの番だよ!てりゃあ!」

私はキックを繰り出してトラシアちゃんの肩を狙う。

「早い…!」

「まだまだ!」

「!」

腕で受け止められたが片側から追撃を仕掛ける。

だがそれも受け止められる。

「そこ!」

「あぐっ!?…」

そこでガラ空きになった彼女のお腹に出来るだけ軽くキックを入れた。

「油断した…私、体術は自信あった方なのに…」

彼女は軽く吹き飛んで気絶しそうになっていたが持ちこたえて降参してきた。

 

Sideフィリン

「自己紹介致しますね、私の名前はレーファ・トランと申します」

「…」

私が相手する事になったポニーテールツイン、レーファさんに私は話が通じそうだと思い力を使って対話を試みる。

『わ、私はフィリンといいます』

『!?あ、貴方もしかして私達と同じ!?…』

『驚かせたようでごめんなさい、どうやらそうみたいです』

『私達にまだ仲間が存在していただなんて…そんな事お母様からは一言も…』

『落ち着いて聞いて下さい…私と妹は恐らく貴方達よりも前にお母さんに産み出されてそして出来損無いだと言われて捨てられてしまいました…今はショーヤお兄様に拾って頂いて生きていますが』

『お母様が真逆その様な!?…』

『あの元母親は私達の顔を見ても何も覚えてすらもいてくれていなかった…貴方もあまり信用しない方が良いです』

『そんな!?…』

母親の行為を聞き彼女は目に見えて落胆していた。

『もしかしてトラシアがほとんどお母様に甘えようとしないのは…』

どうやらスフィーと対峙している彼女の妹も何か違和感を感じているようだ。

「…後は剣で語り合いましょう」

「は、はい」

レーファさんとの対話を終え彼女と斬り結ぶ。

「私の剣速についてこれるなんて!ですが…そこですね!」

「!」

レファさんの剣捌きが一気に鋭くなり私は力を解放する。

「なっ!?姿が消えて…一体何処に?!…」

「そ、そこです!」

「う、上から!?…くうっ!?…」

虎さんの様な素早い動きで彼女の背後にへと回り込んで宙返りをし剣を勢い良く突き立てる。

「やあああああー!」

レファさんはなんとかギリギリで気が付いて剣で受け止めて防御するが私はそのまま力を込めて押し通そうとした。

その結果レーファさんの剣は半分に折れてその破片が地面に突き刺さった。

「私の負けのようですね…修練不足です…」

「あ、ありがとうございました!」

「此方こそ!」

私と彼女は互いに握手を交わし合ったのだった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。