本編だけで100話に到達しました!!
いつも皆様の応援と感想ありがとうございます!!
番外編や設定まとめで100話自体は到達しておりましたが、本編だけでも100話に到達することが出来ました。これからも本作をよろしくお願いします!!
「ヴィラングループ同士の抗争です!巨大化個性が2名!!」
ハリネズミとサメを混ぜ合わせたような見た目の巨大化した異形型と口以外の顔のパーツの無い巨大化した男。
高層ビルすらも薙ぎ倒しながら取っ組み合いを繰り返し、ただのパンチやキックが災害として市民達を巻き込んでいた。
何とか距離を取った警官が連絡無線に声を荒げて伝えるも、警官に許された装備でアレを倒せる者などいるはずも無い。誰か来てくれと願う無力な男性の横を悲鳴をあげながら何人もの人々が逃げていく。
「至急!!ヒーローを───」
「任せろ」
「──えっ?」
恐怖に顔を歪めて遠ざかろうとする人々の中、一人のヒーロー見習いが逆らうように駆け抜けていく。
互いに目の前の敵に夢中になる巨大ヴィラン。倒れ込んだ男に更なる追撃を、と異形型の男が腕を振り上げたところへフワリと浮いた人間と氷の塊が飛来する。
「チャージ満たん、出力30!」
「あ゙あ゙!?」
螺旋状にねじれたビームが異形の肉体を押し退ける。不意打ちで横っ面に痺れと痛みを叩きつけられたヴィランは耐えることも出来ずに横倒しにされた。
「なンだァ!?」
「ヒーローだ。大人しくしろ」
「は──」
第三者の乱入に体勢を立て直したもう1人もまた矛を収める気は無いようで、むしろここぞとばかりに倒れた異形型の男を仕留めようとした。
しかしそちらにもまた別の誰かが……否、別の誰かによって放たれた氷塊が割り込んだ。
「チイッ!邪魔を!!」
「うつ……じゃなかった、IXA。任せたよ」
「オーケー……っ!!!」
巨体の周囲に浮かび上がる直径5mはあろうかという氷の塊の上を駆け回る影が1つ。先程警官の横を駆け抜けた見習い───IXAだ。
氷を足場に高さを確保し、ついでにと時折氷塊を蹴り飛ばしてヴィランへとぶつけていく。
「ガッ!?あグッ……!!ってえなクソが!!!」
「……IXA!足場は固めた!」
「あ?って、いつの間に……!?」
「いやあ、アンタ結構隙だらけだぜ?」
「ンだとォ!?てかどこから──」
「
ガゴンッッ!!!
一呼吸のうちに死角へと潜り込んだIXAの蹴りが、勢いよく巨体を跳ね上げた。顎先を狙った無慈悲な一撃はそれだけで男の意識を刈り取り、浮き上がった彼は既に白目を剥いている。
その瞬間、飛び込んできた少女ウラビティが男の体へと触れ……無重力となる。
「せっ、セーフ……!」
「……もしかしてギリギリ過ぎた?」
「いえ大丈夫よ。早過ぎても遅過ぎてもいけないもの」
「『無力化しつつ倒れた時に被害を増やさないように触れて無重力化』……結構無茶振りしたつもりだけどよく頑張ったね」
意識を手放した巨体をゆっくりと横にして地面に下ろしていたネジレチャンと同じタイミングでヒーロー見習い達に近づくのはリューキュウ。
正直学生の身分に任せるには少々難易度が高いかとも思ったけれど、彼女達は失敗や及第点どころか完璧に応えて見せた。いい意味で予想外の結果に頼もしさすら覚えてしまう。
ヴィランの討伐自体はネジレチャンとカルドル、そしてIXAの3名が専任。フロッピーとウラビティが討伐後のフォローに回るよう指示を出していたのだが、何ら躊躇うことなく成し遂げてしまった。
「よかったよー!ねえねえよかったよかったァ!キンチョーした!?」
「ん、まあ……うっかり殺しちゃわないか緊張しました」
「怖いって。いや君ならやりかねないけどさ」
「IXAはパワーあるからね。期待してるよ?」
「あっ……しゅき」
「また倒れちゃったわね」
「そろそろ慣れて欲しいなあ……あはは……」
素直な心の底からの賞賛なのだが、リューキュウの大ファンであるIXA……間飛にはとてつもない劇薬だ。推しから笑顔で声をかけられた上に優しい声音で『期待してるよ?』は致命傷足り得るので注意しようね。*1
現在インターン真っ最中の少年少女。今日はパトロールどころかヴィラングループの抗争を鎮圧するという大仕事に参加となり、多少なりとも緊張してはいたのだが今はすっかりいつもの雰囲気に戻っていた。
ビターン!!と倒れた間飛もすぐに起き上がり、探知能力を発動。幸いにも周囲の瓦礫の中に被害者はいないらしい。
「……うん、被害者無し。後は警察と救急に任せましょうか」
「移のそれ、いつ見ても便利だね?一瞬で要救助者探せるじゃん」
「高い戦闘力に探知能力……凄く頼もしい」
「代わりに色々気を遣う必要があるんですけどね」
人の体型とかも把握出来ちゃうんで、と割と深刻そうにボヤく。既に前科2犯なのでその辺は本人が一番気を遣うのだ。リューキュウには初日で打ち明けたのだが『スリーサイズ知られるとかそんな感じ?』とイマイチ伝わってなかったけれども。
そして凶悪なヴィランが鎮圧されれば今度は市民が戻ってくる。遠巻きに見ていた人々が間飛達の事を認識すると、にわかにカメラを向けられざわつき始める。
「せっかくだしファンサしてみる?」
「ええ……?俺のファンサに需要あります?」
「ねじれちゃんはしてるよ。僕もそれなりにはするけど……まだちょっと恥ずかしいけど」
「ねえねえ!ヴィランやっつけたから安心してね!」
「ネジレチャン萌ええええ!!」
「ウッヒョー!感謝感謝ァ!!」
「情緒の幼さが俺を狂わせる……」
「控えめに言って女神」
「推していいですか?推しますね」
「……今日の市民はキャラが濃いなあ」*2
リューキュウと氷叢の目がお亡くなりになられてしまった。ちょっと鼻息が荒くて声が大きくて興奮してるファンがそれなりに(10人くらい)いただけなのに何でだろうね。
それはそれとしてファンサは出来ないよりも出来る方がいいから、とリューキュウに背中を押される間飛。
コスチュームの改良を重ねた結果、爆豪のコスチュームをより打撃や近接戦に特化させたようなスタイルに落ち着いた間飛。その出で立ちはスチームパンク風と言うべきか、手足部分のゴツさは正しく殴り合い夜露死苦ゥ!とでも言っているようだ。
「ン゙ン゙ッ……仮免取得したてのインターン生です!ヒーローネーム【IXA】!!よろしくお願いしますッ!!」
「おお……これはまたいい趣味してるな」
「あの子が片方倒してたよな。かっけえ」
「もう貫禄ついてんな。さすが雄英ってか」
「ハーレム野郎か?ハーレム野郎だよな?ムカつく……」
「IXAー!ありがとー!」
「……何か既視感のあるヤベー奴いたような」
気のせい気のせい。エロブドウはインターン参加出来ないから別人さ。あれ?だとしたらエロブドウの類似品がいたことに……深く考えるのはやめておこう(思考放棄)
最初の1回ということでとにかく誠実に、とシンプルな内容をハキハキと周りに伝えた。どうやら先程の戦闘もあってそれだけでも十分に市民の記憶には留められたようで、早速何人かの人からお礼の言葉を貰っていた。
ヒーローを目指すなら当たり前と思っていたけれど、こうして現場に出ていざお礼を言われると妙なむず痒さが出てくる。
「んん……照れくさい」
「これからどんどん言われるようになるよ。頑張ろうね」
「ウス!」
間飛の背中を軽く叩くリューキュウ。自分も若手という括りに入るとは分かっていても、将来が楽しみな後輩の背中は押したくなるんだなあとクスリと笑った。
◇
「……なんだよ」
「いや……お前そんなんだったのかと思ってな」
「勘弁してくれよマジで。荼毘君たらいきなり約束を破っちゃうんだもの」
「突然『早く俺達を回収しろ』と言われたときは何かと思いましたが……これはまた」
「うるせえこっち見んな。俺だって
「あらあら!可愛いお嬢さんじゃないの!」
「汚いおべべからチョープリティーなお洋服に着替えましょうね♡あ、その前にお風呂かしら?」
「え、えっと……」
「あー……ごめんな?うちムサい野郎しか居なくて。爽やかだろ!」
「「ここに立派なレディーがいるじゃない!?」」
「大声出すな驚かせちゃうだろうが……それで、お前の名前は?」
「え、エリ……」
「そうか……俺は志村転孤。宜しくな」
ネットでのIXAへの反応
【男性からの反応】
・装備がカッコイイな
・想像よりも目つき悪くて草
・コイツ滅茶苦茶強くね?
・これは期待の新人
・もしかしたら俺知ってる奴かも。小学校の時に小声の陰キャにこんな奴おったわ
【女性からの反応】
・高身長強面イケメンキター!
・イケメン……かなあ?
・どっちかというとイケメン寄り
・ナイスバルク!!
・肩に砲丸詰まってる!
・コス越しにわかる大腿筋エッッッ!!
・脱いだら凄い(確信)
・胸筋柔らかそう
【男性()からの反応】
・女に囲まれてて許せねえよ
・リューキュウとネジレチャンにカルドルたん……何か腹立ってきた
・リューキュウとカルドルから親しげに話しかけられてて吐きそうになりました。訴訟
・NTRじゃないですかヤダー!
・寝てから言え定期