え?OFA?何それ……   作:南亭骨帯

146 / 243
炸裂する才能マン

 

 

 

 文化祭は一ヶ月後。それまでの間に楽曲を決めて楽器の担当を決めて、とやる事は山ほどある。

 

 必要な楽器はドラムにベース、ギターとボーカルにシンセサイザー。A組のメンバーだけでこれだけの楽器全てを演奏出来るのかというと……。

 

「あ゙?」

「か、完璧……!」

「才能マンキタコレ!」

「爆豪ドラム決定だな!」

 

 ……何とかなりそうだ。

 

 昔音楽教室に行かされてたから、だけで納得出来るかと言われると「そうかな……そうかも……」となるがとにかくだ。爆豪がドラムを叩ける事が判明し一安心。

 

 しかし爆豪なりに思うところがあるのか参加を拒否する。

 

 他の学科のストレス発散を目的にしているが、そのストレスの原因が何をしたところで自己満足の域を出ないのではないか、と。

 

「俺達だって好きでヴィランに転がされてんじゃねえんだ……なんでこっちが顔色伺わなきゃなんねェ!!」

「……わざわざこっちが謙る理由もねえしな」

「爆豪……轟……」

「テメェらもご機嫌取りのつもりならやめちまえ!殴るンだよ……!馴れ合いじゃなく殴り合い……!やるならガチだ……!!」

 

 

「雄英全員音で殺るぞ!!」

 

「「バァクゴオォォ!!!」」

 

「……普通科とか好きに言ってくれてるからな。俺もそれなりに腹ぐらい立つ」

「普通科の気持ちもわかるが……俺らが悪いわけでもねえからなあ。変に恨まれてもどうしようもねえ」

 

 媚びる為にやってもつまらない。誰かを楽しませる為にはまず自分達が楽しめるようにやるべきだ。やるならガチでやる、爆豪の在り方は文化祭でも変わらない。

 

 

 八百万がキーボードを、耳郎がベースを担当する事まで決まった所でインターン組が補習から戻ってくる。

 

「今どこまで決まったんだ?」

「ダンスするの!で、演出とかしようって事で……」

「あ、もうダンスで決まったの?」

 

 戻ってきた間飛達に話し合いで決まったことを伝えると、次はボーカルの担当は誰かという話になる。やはり花形も花形ということで峰田や青山、珍しく切島が立候補し試しに少し歌ってもらうことに。

 

 マイクを片手に一人ずつ歌ってもらったのだが、どうもしっくりこない。切島は歌のジャンルが違うんじゃないかという感じだし、峰田はひたすらがなってるだけ。青山は比較的マシだが裏声で何とかしている感が否めない。

 

 どうしようか、というところで麗日と葉隠の推薦で耳郎もマイクを握る。

 

「じゃあ軽く……──────」

 

 

 

「「耳郎ちゃんで決定だー!!」」

「ハスキーセクシーボイス!」

「うっ……じゃあ、それはそれで……あとギター!!二本欲しい!」

 

 満場一致で決定。今まで卑下していたのがバカバカしくなるくらいの全肯定に赤面してしまう。

 

 ギターの立候補は上鳴と峰田……だったがキャラデザの問題というあまりにもメタな理由で峰田が脱落。涙目敗走の峰田の後釜に収まったのはFコードで一度挫折したという常闇。

 

 彼らが全ての役割を決定するのに深夜一時過ぎまでかかった。

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

『Hero too』……ここ最近で一番ヒットしている曲を使うことになったが、この曲のダンスを全員に教えるって中々難易度高いな。

 特に難しいのは飯田と緑谷だな。この二人は頭の中で理論を元にマニュアルを作って動くタイプだからまずマニュアルの作成を手伝ってやらねえと。

 

「というわけで、だ。お前らはまず色んなダンスを見ることから始めろ」

「しかし習うより慣れろとも言うのではないか?」

「何やってもロボットダンスになる奴が言うことじゃねえよ」

「すまない……」

 

 ぶっちゃけ緑谷はすぐに何とかなるとは思うんだわ。無知で不慣れだから出来てないってだけで、練習を重ねれば多分どうとでもなる。

 しかし飯田はなあ……なんというか、全体的にカクカクしてて滑らかさ?なにそれおいしいの?みたいな動きになる。枚数が足りてないパラパラ漫画かお前。

 

 なのでまずは大量のお手本を見てもらう。動画サイトからそれっぽいのをいくつか見繕ってそれを視聴し、並行して身体の動かし方も教えなきゃならんな。

 

「大事なのは足さばきだからな。簡単なボックスステップから始めていこう」

「ああ」

「うんっ!」

 

 ……案の定ズレてるしコケそうだし。前途多難だな。

 

 ん?なんかこっち飛んできて……何だこれ?ハ○ーポッターのクィディッチにこんなのいたような気がするが。

 

「すみません!あ、間飛さんでしたか」

「発目?何だこれ」

「小型第三の目ベイビーです!テストしてたんですがあられもない方向に飛んでいってしまいまして……」

「速すぎてコントロールエリアから逃げちまったか?」

「そうなんですよねー……でもある程度の速度は必要なので難しいところです」

 

 前から思ってたけどコイツサラッとやべえの作るよな。だってソレ、小型のカメラ搭載高機動ドローンってことだろ?コントロール範囲広げて偵察に特化させたら十分活躍できるだろ。

 

 とりあえず返す……おい何で逃げる。

 

「……いや、あのですね?お風呂に入る時間も削って開発作成してるので……その、出来れば近づかないで頂けると有難いのですが」

「はあ?風呂は入っとけよ……少なくとも今は全然臭わないけどさ」

「ナチュラルに嗅ぐのやめてもらえます!?」

 

 嗅いだわけじゃねえよ。常識的な距離で臭わないウチはまだセーフってだけだからな。

 

 そんでエロブドウはこっち来るなよ?あ、瀬呂ナイス。いや梅雨ちゃん手際良すぎね?瞬きしてる内に吊し上げてんだけど。

 

「ああそうそう!緑谷さんに頼まれていたガントレットが出来ましたよ!」

「えっ、もう!?早くない!?」

「何?何か頼んでたのか?」

「うん。ほら、僕は間飛くんほどパワーのコントロール出来てないから……エアフォース、デコピンの遠距離攻撃を安定させたくて」

「逆になんで間飛さんはコレ無しでそれなりに精度の高い狙い撃ちが出来るんですかね……?」

 

 んな事言われましても。というか緑谷のパワーならデコピンなんざしなくてもパンチ振り抜いたら既にそれっぽいの出るんじゃねえのか。それだと威力が出過ぎて危ない?それもそうか。

 

 へえ、この筒みたいな部分が衝撃に指向性を持たせてくれる、と。俺もちょっと試してみていい?予備があるなら貸してほしいんだけど。

 

「おっ、何してんだ?」

「緑谷のコスチュームに面白ギミック追加されるから試してみたくてな」

「緑谷さんだと暴発するかもなので!いい機会なのでテストベッドになっていただきますね!」

「はいはい……そんじゃ、いきますよ───……ッッ!!?」

 

 

 

 BAAANG!!!

 

 

 

「「「うおおおおおおっ!!?」」」

「痛っっっってぇ!!!?」

「だ、大丈夫ですか!?」

「な、何だ今の威力……」

 

 これダメだ!?俺が使うと手がイカれる!!クッッッッソ痛ェ!

 

 アレか!収束させなくていいからってパワー上乗せし過ぎたか!?そんでガントレットで無理やり収束させようとして暴発みたいになったのか畜生!

 

 あーあ……ガントレットがバナナの皮みてえになってら。さっそくぶっ壊してしまった。すまん。

 

「いえ、それ自体は既存のアイテムの流用で作れるので問題ないんですが……そ、それより手が……」

「へ?バキボキじゃねえか!?」

「誰かリカバリーガール呼んでこい!やべえ!?」

 

 やっべ、手首から先麻痺ってら。やり過ぎた。

 お騒がせして本当に申し訳ありませんでした……。

 

 

 

「発目さん……これ本当に大丈夫なの……?」

「……普通は大丈夫なはずなんですけどね……?強いて言うなら多少なりとも自分でも狙いをつける感覚が求められるので、考え無しに撃たなければ問題ないかと」

「……じゃあ、間飛くんは」

「考え無しで撃ったからですね!」

 

 おい発目。サラッとディスるな。

 

 

 






サポA(発目が……)
サポB(恥ずかしがった……!?)
サポC(アイツ羞恥心とかあったのか)

発目「……うう」←半泣きで入浴中

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。