え?OFA?何それ……   作:南亭骨帯

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※作者の偏見による内容となっております。解釈違い!という方は申し訳ありません。






番外編⑪恋愛(?)会談・大人の部(強制参加)

 

 

 

 ……えー、読者の皆さん。サブタイトルでお察しかとは思いますが、そういうことです。

 長ったらしい同じような能書きを垂れるのもアレなので簡潔に述べますと、生徒が被害にあってるならプロにも被害にあってもらわなきゃですよね。謎理論だって?でもこれギャグだから……。

 

 というわけで【アオハル喰い】の被害者達のお話パート2でございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 性癖解放戦線の幹部格【アオハル喰い】とは。

 かつて裏社会で暗躍していたオール・フォー・ワンの軍勢の一部を潰したという性戦(ジハード)の主犯格であり、国際指名手配がかかる程度には警戒されているヴィランだ。

 

 ……まあ、半分ヴィジランテのような組織の規模の大きさから『捕まえてもすぐ助けに来やがるし無駄じゃね?』と思われてたり、明確に他人に害を加えたことが無いせいで扱いに困っているのだが。

 ちなみに一部の国々では『どうせ脱獄されるからボコるだけボコって放置する方がマシ』とすら言われてる。無駄に仲間意識が強いな。

 

 で、だ。ともすればあのエンデヴァーをも死に至らしめることが出来るネームドヴィランに対し、数を揃えてヒーローが集まればどうなるのか?

 

 

 

「あのバカ!本当にバカ!!」

「ま、まあ落ち着いてくださいよ先輩……」

「まさか【アオハル喰い】がミッドナイトさんのお知り合いだったとは……その、ご愁傷さまです」

「……アイツ普通に私の蹴りを避けてたんだが、なんだありゃ?どんな察知能力してんだ」

「あちきの【サーチ】が正しければ……あの回避力に個性が無関係にゃんだけど……え?本当に?」

(私の狙撃を回避されるのも想定外だったな……アイツの息子でもなけりゃ避けられないはずなんだが)

 

 

 そりゃもう返り討ちです。

 厳密には【領域展開】に無理やり巻き込まれただけですが。

 

 学生達が巻き込まれた時とは違って円卓など置いておらず、椅子に固定されるようなことも無く前方に巨大なモニターが置いてあるだけの簡素な空間。強いて言うならモニターには一定以上の距離に近づけないくらいだろうか。

 

 招待されたのは上からミッドナイト、13号、リューキュウ、ミルコ、ラグドール、レディ・ナガンの6名。全員が女性のプロヒーローだ。

 

 額に血管を浮かべて声を荒げているのはミッドナイト。どうも過去に何度か語り合った仲らしく、ヴィランとして指名手配されているのを知った時は頭を抱えていたとか。

 

 

 彼女達はプロヒーローということで学生達と違って【アオハル喰い】の個性に対する情報をある程度把握している。

 なのでこうして【アオハル喰い】の領域内で何をしても基本無駄だということは理解しているのだが……モニターに表示された文章を見て話が変わった。

 

 

これからあなた達の性癖を一人ずつ暴露していきます

 

性癖を暴露された人は詳細を語ってください

 

全員の暴露と詳細語りが終われば解放します

 

ここで暴露、詳細語りをした事は忘れるのでご安心ください

 

 

((((((殺そう……))))))

 

 

 彼女達が不殺主義を捨てた瞬間である。一人既に殺しが経験済みの人がいるけど細かいことは気にしないで欲しい。

 

 相変わらずクソ理不尽なルールを押し付けられる空間だが、ここからの脱出条件を向こうが一方的に決めてしまうのでどうしようもない。その気になれば最後の一人になるまで殺し合いを強要も出来るのだ、大人しく従うしかないだろう。

 

 

【ミッドナイトの性癖】

 

恥ずかしさや照れくささを堪えながら直球で好意を伝えてくれる年下

 

「…………まあ、はい」

「…………うん」

「?」

「よく話してるよね」

「……だろうな」

「お願いだからもっとちゃんと反応してくんない!?」

 

 暴露内容へのリアクションは『知ってた』ばかり。ミルコだけはなんのこっちゃという顔をしているが、それはそれで腹が立ったのかまた声を荒げる。

 

「だって……ほらァ!世間との摩擦でやさぐれた大人にはあんな感じのピュアな子がいいじゃない!!?」

「いや、言いたいことは分かりますが……その、想像がつくというか……」

「……正直に言うと『知ってた』としか」

「やだ……私の性癖ダダ漏れ……!?」

「普段から雄英体育祭で露骨にアピールしてんのに今更何言ってんだ?」

「そういうのはオブラートに包んでやれミルコ。分かってても口には出してやらないのが気遣いというものだろ」

「ナガンに至ってはわざとよね!?」

 

 むしろそれ隠してたつもりだったの?と一周まわって疑問に思われていたことに気づき、ミッドナイトの精神はポッキリ折れた。

 

 膝から崩れ落ちてクスンクスンと少女のように泣いているミッドナイトだが、服装がいつもの極薄タイツなせいで同情しにくい。そんなアダルト代表みたいな格好で少女ムーブをされると反応に困るのだ。

 

 

 

【13号の性癖】

 

普段は大人しい人が声を荒げて怒ったりする時の顔

 

「……ちょっと分かるわね」

「そうですか?私は逆に怖くてそんな風に思えないかも……」

「……ダメだよく分からん。解説頼むわ」

「え、えっとですね。いつもは気だるげにのらりくらりしてる人が必死になってるといいますか……強い感情を顕にしてる時とかなんか、こう……キュンとしちゃいまして」

(それってイレイザーのことじゃにゃいかしらん……?)

(多分イレイザーだろうな)

 

 ラグドールとナガンは心の中で意見を一致させる。イメージ出来るのが彼しかいないというのもあるが。

 

 今更だが13号はコスチュームの宇宙服ではなくほぼ私服に近いカジュアルな装いで、今回の件もヒーローとして戦って返り討ち……ではなくその場に居合わせたせいで巻き込まれていた。

 ヘルメットの奥に隠れていたやや気弱そうな顔が羞恥で紅潮しており、握った手をブンブンと上下に振っては「もういいでしょう!?」と泣きそうな声で次を促した。

 

 しかし先に弄り倒されたミッドナイトが簡単に終わらせてくれるはずもなく。

 

「あっ、これもしかして⬛︎⬛︎くんの……あら?」

「……?すいません、何て言いました?」

「何かノイズみたいにしか聞こえなかったな」

 

性癖の対象については聞き取れないようにしております

 

 だから何だその配慮。

 

 ミッドナイトは13号が誰にその性癖を開花させたのか分かってしまったらしく、その事を遅ればせながら理解した13号は涙目でミッドナイトの背中をぽかぽかと殴った。可愛い。

 

 

【リューキュウの性癖】

 

一途に好意を向けてくれた相手を恋仲になった後、滅茶苦茶に甘やかしてあげたい

 

「……何か、意外……ね?」

「母性とかそういう方向でしょうか」

「冷静な分析はやめてください……」

「……んん?」

「あちきはちょっと分かるかも……尽くしたいというか、好きな人に喜んで欲しい的なやつにゃんね」

「むぅ……想像がつかないな。ダメだ、ノーコメントで」

 

 順調に暴露は進んでリューキュウ。頼れるお姉さんとして親しまれる彼女の性癖はどうもそれらの延長線上にあるようで、性癖というか愛情の方針では?とちょっと違和感もある。

 性癖の方はどうなんだと納得がいかないミッドナイトが尋ねると、渋々答えた。

 

「強いて言うなら……裏表のない無邪気な笑顔、ですね」

「分かりみがマリアナ海溝」

「先輩……覚えたての若者言葉使わない方がいいですよ」

「グサッとくるからやめて?」

 

 性癖と呼ぶには当たり前過ぎると思われたのか、いざ何が好きかという問いにこう返されると困ってしまう。というか自分達の醜さを突きつけられたような気がして精神に来るらしい。ミッドナイトは泣いた。

 

 

 

【ミルコの性癖】

 

⬛︎⬛︎⬛︎(規制音)で一方的に滅茶苦茶にされたい

 

 

「アウトォ!!?」

「わっ、えっ……あっ…………わぁ……」

「ンだよ何か変かよ?」

「変って言うか貴女……」

「お、ぉぉ……にゃんともコメントしづらい」

「……強がるくらいなら素直に恥ずかしがれ。反応に困る」

 

 刺激物の塊みたいな暴露きた。

 

 ラグドールとナガンは眉根を寄せて必要最低限の反応に留め、13号は語彙力を喪失してちぃかわみたいになっちゃった。リューキュウが優しく、ミッドナイトが強めに窘めるが当の本人も褐色肌で分かりにくいだけで顔が赤くなっている。

 

 ある意味彼女らしいといえば彼女らしいのかもしれないが、あまりにド直球な文章はモニターにも伏字を使われる始末だ。

 

 彼女のうさ耳は忙しなくピコピコと揺れていたが、どうも本人なりに照れくささや恥ずかしさを堪えようとしていたらしい。強がって隠そうとしているが声は震えているし涙が滲んでいるので皆優しくしてあげた。余計泣いた。なんでや。

 

 

 

【ラグドールの性癖】

 

筋肉質の男性に背負われたり横抱きにしてもらいたい。あわよくば抱き締められたい

 

「「筋肉フェチ……!?」」

「ふにゃぁ……ふ、触れないで欲しいにゃん……」

「鍛えてるやつはいいぞ!蹴りがいがある!」

「ミルコ、そういう事じゃない」

(わかる……わかるぞラグドール……!)

 

 ここにきてメジャー(?)な性癖が出てきた。

 ミッドナイトと13号から意外なものを見る目で見られ、猫のようにか細い声を漏らして顔を隠そうとする。

 

 ここぞとばかりに質問責めにあい、口を割った彼女が言うには「ゴツイ前腕とかふくらはぎが好きです……」との事。

 どの程度?となるとオールマイトはさすがにやり過ぎで、かと言ってホークスレベルだと細すぎるとか。丁度いいゴツさは数える程度しか見たことがないそうだ。

 

「ブラドとか?」

「いやアレはちょっと……」

「アレて」

 

 オールマイトとホークスとブラドキングは泣いていい。

 

 

 

【レディ・ナガンの性癖】

 

普段はおちゃらけてる奴が組み伏せてきた時だけ急に真剣な声音で『……どうなってもしらねえぞ?』と脅してくる

 

「エッッッッ!!」

「せんぱーい!?」

「誰で想像したんですか!?ああもう鼻血が……!」

「チャラチャラしてる奴は好かん」

「わぁ……大人にゃん」

「くっ、殺せ……!」

 

 ラストバッターのナガンの性癖を見て数秒後、ミッドナイトが美しい弧を(鼻血で)描いて倒れた。刺激が強かったらしい。

 

 どうも強い女性のプロヒーローほど組み伏せられたい欲でもあるのか、ミルコと同じようで方向性が少し異なる性癖は全員を赤面させた。

 ナガン曰く「……強くなり過ぎるとな、男共が萎縮して声もかけられなくなる」との事。割と深刻な話だったらしい。

 

「ちなみにどんな人に組み伏せられたいの?」

「グイグイ来る……そうだな……自分より背が高い相手、だろうか」

「あ、分かります!背の高い人に見下ろされたりすると時々ゾクゾクします!」

「急に元気になったな?」

 

 6人目ともなると変に恥ずかしがる事も無くなってきたのか、13号が食い気味に話したりと全員のテンションが行方不明になっていた。

 

 これは蛇足だが女性プロヒーローへのアンケートに『恋愛対象に求めるものは何か?』という物があるのだが、1位が『(精神的な)強さ』で2位が『(身体的な)強さ』だったりする。ミルコやラグドール、ナガンのような嗜好を持つ人はむしろ多数派なのだ。

 

 

 

性癖暴露お疲れ様でした

 

「さっさとここ出てぶん殴りに行きましょう」

「賛成」

「賛成」

「賛成」

 

 ようやく解放される。時間にして10数分程度も経っていないのだが、彼女達はやけに疲れた気がした。それでもジェットストリーム賛成が発生するあたり、怒りと恨みは大きいらしい。

 

 さっさと出せやと全員画立ち上がっていると、モニターがまた切り替わる。

 

最後に皆様の性癖の対象者をぼかして発表します

 

「「「「は?」」」」

 

 何だそれ、聞いてない。抗議の声を上げようとして……間に合わない。モニターが切り替わる。

 

 

 ミッドナイト→今の所いない

 13号→雄英高校教師

 リューキュウ→古参ファン

 ミルコ→最近関わった年下

 ラグドール→事故った年下

 レディ・ナガン→腐れ縁のメカニック

 

 

 以上です。お疲れ様でした

 

 

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

 

 

「……なあ、最初から不思議に思ってたんだけどよォ」

「……?」

「【アオハル喰い】はどうやってこの空間の状況を把握してんだろうな?」

「確かに……」

 

「そんでな?途中で気づいたんだよなあ……」

「ミルコ?」

「この空間で私達以外の人間の呼吸音が聞こえたんだよ」

「……へえ?」

「このモニターの奥から変な声も聞こえてきたしなあ……お前ら、どうする?」

 

「「「「「………………」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『──……続いてのニュースです。【性癖解放戦線】の幹部である【アオハル喰い】が再び逮捕されました』

 

 ハイツアライアンス共有スペースにて。テレビから流れるニュースに耳を傾ける者はほとんどおらず、間飛と轟が何となく見ているくらいだった。

 

「馬鹿な奴もいるんだな」

「だな」

 

 同級生も事件に巻き込まれていたらしいとは聞いたが、急に空間から解放されて何事かと思ったと言っていた。中で何があったのかはほとんど覚えちゃいないらしい。

 同時刻で女性プロヒーロー6名も被害にあっており、彼女達が【アオハル喰い】を撃破した事で解放されたのではないかとも言われていた。

 

 画面の向こうではコメンテーターが『どうせまた脱獄して変なことやらかすんじゃないですか?』と分かるけど分かりたくないコメントをしている。

 

「……俺コイツの個性について調べてみたんだけどさ、ヤベエよコイツ」

「どんな個性だったんだ?」

「【領域展開】つって空間に閉じ込めた相手にルールを強制する能力だってよ」

「……やばくねえか?」

「ヤバい。しかもルールの個数に制限はあってもルールの内容に制限は無いらしい。極論殺し合いを強制させられる個性だぞコレ」

 

 ……彼女が性癖に狂わされたヴィランで本当に良かった、とは誰の言葉だったか。知れば知るほどあの程度に収まってくれてよかったと言わざるを得ない変態だった。

 

 

 

「でもさすがに可哀想だよなあ……プロヒーロー6人相手にしなきゃならなかったって」

「ミルコにリューキュウにナガン……強いヒーローばかりで並大抵のヴィランだと瞬殺だな」

「並大抵どころか脳無でもフルボッコだろ」

「いや、13号先生がいるから最終的に全部チリだろ」

「殺しちゃダメだって」

 

 

 






※何とは言わんが6分の3はアレでした。アッチも含めるなら6分の4アレです。


──かつての香山と変態──

香山「やっぱ初々しい少年少女の恋よね!」
変態「それな。ツンデレ少女と内気少年の黄金ペアは最高……特に少女の方が『バカ……』とかやってると良き良きの良き」
香山「でもアレよね。両片思いとかも良くない?」
変態「フヒッ、良き……!」
香山「お互い相手の顔をチラチラ見てたら不意に目が合っちゃって、2人共照れくさくてバッと顔を背けちゃったりとか!」
変態「控えめに言って神」
ピシガシグッグッ

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