え?OFA?何それ……   作:南亭骨帯

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見切り発車になります。
よろしくお願いします。




本編
入試試験は突然に


『今日は俺のライヴにヨウコソー!エヴィバディSay HEYYYY!!』

 

 

 ──母ちゃん、受験会場は思ったより煩かったです。

 

 

 じゃねえや。説明してるの誰だ?プレゼントマイク?ならしょうがないか。あの人は煩いのが仕事みたいなものだし。

 

 えー、私間飛移(マトビウツル)ですが、現在雄英高校の受験会場に来ております。見てくださいこの受験生の数。下手なドームのワンブロックを埋め尽くすぐらいの人数ですよ。下の方なんか人がかなり小さく見えますねえ。

 

 ……ダメだ。ニュースキャスターの真似で緊張を紛らわそうと思ったけど、まるで効果が無い。むしろ自分の語彙力の無さに吐血しそう。なんだって俺の心臓はこんなにもノミなんだろうね。クソが。

 

「───プリントには4種と──!」

 

 真面眼鏡君は元気そうで羨ましいねえ。こんだけ人がいるってのに、そんなに高らかに誤植を指摘出来るなんて。きっと彼の心臓には毛どころかワイヤーが生えてるんだろう。鉄製のぶっとい奴。

 

 んで、4種も誤植じゃないと。1種類はステージギミックみたいなもんで、倒してもポイントも貰えないからあえて外した、と?なるほど。

 試験官が直々に『ギミック扱い』するってことは受験生ではまず太刀打ちできない(・・・・・・・・・・・・・・・)レベルの相手って事か。

 あ、ちなみにロボットね。仮想ヴィランって言って無人のロボット。

 

 そんな奴出てきたらどうしよっかなー、などと考えているうちに実技試験の会場へと移動する時間が来た。もうかよ、早いなおい。

 

 んじゃ、いっちょ頑張りますか。

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

『ハイ、スタート』

 

 受験生が各々で緊張を解したりウォーミングアップをしている中、プレゼントマイクの何気ない調子で放たれた言葉が響いた。

 

 えっ……今ので開始?カウントとか無いの?なんかこう、改めてルールを説明とかしたりするもんじゃないのか?

 

『どうしたァ!?走れ走れ!サイはとうに投げられてんぞォ!』

 

 マジでアレでスタートなのかよ。周りも『マジかよ』みたいな顔してるじゃん。とか言ってる場合じゃねえなこれ!

 

 誰もが慌てて動き出す。大半は【個性】も何も無く走り出し、一部は歩道橋やらビルの上やらと高さを取りに行っている。

 ヌーの大移動を思わせるライバルの群れを眺めながら、俺も【個性】を発動させてコッ…と乾いた音を響かせながらワープして行く(・・・・・・・)

 

 カシャカシャと切り替わる視界の中で蠢く金属体の群れを発見。サイズと武装から見るにコイツらは1Pだろう。カメラらしき物がコチラを捉えると律儀に音声を発し始めた。

 

『ヒョウテキハッケン!ブチコロセ!』

 

「仮にもヒーロー科の試験官とは思えない口の悪さだなおい!」

 

 複数の銃口がゆっくりとこちらに向けられる。流石に殺しには来ないだろうからゴム弾とかだろうけど、わざわざ食らう意味もない。再びコッ…と音を立てて一気に距離を詰めて拳を叩き込む。

 

 金属ではあるのだから多少の強度は覚悟していたけれど、どうやらそこまで固くは無いようだ。俺の拳でもメメタァ!!っと潰れたし。

 

『コッチカラヤバソウナオトキコエタ!』

 

「自分からおかわりを持ってくるとは、気前がいいね!」

 

 音に集まるようにプログラミングされているのか、妙な音を聞きつけた仮想ヴィランが更に集まってくる。2、3Pの奴もいるしさっさと潰してまた次に行くか。

 

 

 

 

 途中から半分作業になりつつある実技試験だが、そろそろ試験の時間も終わりが近いはず。ちょいちょい2Pか3Pかわからなかったから点数はもうわかんねぇや。

 

 そういやゼロポイントのギミックってどこにいるんだろ?真面眼鏡君のせいで変に印象ついてたから探してみたけど、それらしい奴は見当たらない。まさか数が少ないとか?

 

ァポチッとな

 

 ……ん?なんか揺れてね?

 震源は多分向こうのほ──

 

 

ええ…?

 

 

 いや何あれ。ギミックっていうからマ〇オのド〇スン的なのを思い浮かべてたんだけど。アレじゃあピク〇ンのアメ〇ウズじゃねえか。マ〇オで言うなら水中ステージで後ろから追いかけてくる巨大ウツボだろ。

 

 というかアレが出てくるだけで巻き込まれた奴いるでしょ絶対。怪我人がいないか見てこよう。俺なら直ぐに離脱できるし。

 

「痛た……」

 

おいコラ雄英

 せめてどこに出てくるかぐらい警告しておけよ。ホンワカ系の女子が瓦礫に巻き込まれて怪我してるやんけ。

 

 近くにワープして見ると重傷には程遠いものの、足を挟まれて動けなくなっているらしい。じゃあ瓦礫どかすわ。

 

「大丈夫ですか?」

 

「へっ!?あ、はい…だ、大丈夫です」

 

 骨折とかも無し、と。なら急いでこいつから離れとかないと──

 

 

SMAASH!!!

 

 

「……はァ?」

「うわわっ!?」

 

 今度は何よ?あ、ゼロポイントがぶっ壊れてら。まさかあそこの奴が殴ったのか?だとしたらどんなパワーよ。4代目の俺(・・・・・)より威力あるだろ。

 それはともかく。

 

 

「詰めが甘いっての!」

 

 ギギギ、バチバチと音を立てながらもまだ抗おうとするゼロポイント。放っておくと再起動しかねないので、きっちりトドメを刺しておかねェとなあ!

 

 

SMAASH!!

 

 

 ……やっぱりアイツの方がパワーは強いなちくしょう。

 

 

 

 

 

 間飛 移

 個性

【瞬間移動】及び【フィジカルギフト】

 






名前:間飛 移
性別:男
身長:189cm
体重:99kg
個性:【瞬間移動】
最大射程300m。対象は自分と自分に触れている合計10kg以下の物体のみ。オマケとして射程内の地形がわかるレーダー機能付き。生物は対象外。
乱用すると酔うこともある。
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