平行世界間チャット   作:ペンギン隊長

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2以降を出すかは未定。



伝道師<皆さんお待ちかね、例の薄い本時空ですよヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
破壊者<誰も待ってねえよ
伝道師<今回は義兄ルートってやつですね(´∀`*)ウフフ
伝道師<まあ、エロパートは自主規制でカットされますけど☆彡
破壊者<そもそもエロパートを発生させるんじゃない
伝道師<まあまあ、本編とは関わりない薄い本なんですから固い事言わないでください☆
伝道師<女装、義兄弟、変態化、そもそもBLネタなのでそういうのダメな人はブラウザバック☆
破壊者<さらっとメタな事を言うんじゃない
破壊者<そもそも誰が得をするんだこの時空
伝道師<私が得をするに決まってるじゃありませんか(。+・`ω・´)
伝道師<まあそんな感じで悪足掻きの話題引き伸ばしはこれで終わりですよ、破壊者ちゃん
伝道師<それでは、唐突に始まる薄い本時空にゴーです(≧▽≦)b






 薄い本時空のSS1

 

 

 

 

「何だ?随分可愛い格好してるじゃねーか」

 可愛らしい軍服調のワンピースに身を包んだ一誠を見て、クロウは楽しそうに笑う。一誠は男にしてはあまり筋肉もついていないし体格も貧弱という事もあり、そこに大きな違和感はない。

「あ、クロ兄」

 一誠はクロウを見て助かった、という顔をして歩み寄ってきた。そこに警戒心というものは全く見られない。既に十年来の付き合いがあるので当然かもしれないが。

「何が楽しいんだかさっぱりだけど、塔城たちに女装を強要されちゃってさー…クロ兄、しばらく匿ってくんない?」

「匿うって?」

「こんな姿画像に残されたら黒歴史間違いないし」

 膝上丈の黒いワンピースは胸の下でコルセットのように引き締められているデザインになっている。同色の長袖の上着の下には白いブラウスを着ているが、詰め物でもしているのか胸に小さめの膨らみがある。頭には赤いリボンのついた黒いベレー帽が乗せられていて、白いニーハイの足元は黒いストラップシューズだ。

「別に十分見れると思うがな。…まあ、珍しくお前が俺に頼ってきたんだ、助けてやろう」

 クロウはそう言って一誠を抱き上げる。一誠は少し慌ててクロウの首元に抱きついた。所謂お姫様抱っこの体勢である。落ちそうになった帽子を押さえ、クロウは歩き出す。

「とりあえず駒王町から出るか…いや、いっそ冥界まで行くか」

「え、何でそうなるんだよ。っていうか、知人に見られるのが嫌だから匿ってって言ったんじゃんか」

「印象操作とか使えばいいじゃねぇか。得意だろ?そういうの」

「それは、出来るけど、何で外出る必要があるのさ」

「そりゃ、勿論」

 一誠とクロウを見つけた白音が二人を指差す。

「あ、クロ兄様、一兄様を何処に連れて行く気ですか!」

 愛らしい顔に怒りの表情を乗せた、お冠の様子の白音を見てクロウはとても楽しそうに笑う。それを見て一誠は嫌な予感を抱いた。

「こいつが欲しかったらまず俺を倒して見せろ、ふはははは」

「な、クロ兄はまた状況を悪化させるような事を…」

 高笑いをしたクロウに一誠は僅かに頬を引きつらせた。悪乗りにも程がある。現状、本気を出したクロウに勝てるのはアポロぐらいしかいないのだから、勝てるかどうかはクロウの匙加減にかかっている。要するに無理ゲーである。

「なあ、それってつまりクロウを倒したらイッセーに色々してイイって事?」

 フリードがニヤニヤと笑みを浮かべて問いかける。クロウはニィと笑みを浮かべて返す。

「ああ。ちなみに誰も俺を倒せなかった場合、俺がイッセーに好き勝手する」

「おいこらちょっと待て!!!さらっと僕が無事で終わるルートがないぞ?!」

 一誠が抗議の声を上げるが、クロウは全く気にした様子がない。

「いいじゃねぇか、子供ができるわけでもなし」

「そういう問題じゃない!っていうか、尻を揉むな!」

 一誠の尻を揉んでいるクロウを見てムッとした顔をした白音がクロウに飛びかかる。

「一兄様へのセクハラはクロ兄様にも許しません!」

「…っていうか、クロウさんがする好き勝手って、セクハラに該当するものなのかい?」

 聖剣使いの少年の呟きに、事態についていけていなかった者たちが再起動する。すなわち、一時共闘してでもクロウは打ち負かさねばならない、と。

 

 

 

 

「…うわあ、ガチだぁ…」

「やっぱりこいつらじゃ物足りねぇな。今後に期待、ってとこか」

 死んでいるわけではないものの、死屍累々と言うのが正しいであろう状態である。勝ちを譲る気があるかどうか、という意味で、全く容赦がなかった。一誠が全力で封時結界を張っていなければ周囲一帯が滅茶苦茶になっていたかもしれない。まあ、手加減なしに戦っていたのはクロウだけでなく、そこで死屍累々になってるメンバーもそうなのだが。

「んじゃまあ、アポロの奴が来る前に移動するか。流石にアイツの相手は面倒だ」

「アポロが戦うとか、洒落にならない…」

 文字通りの意味である。しかも、その理由が一誠を巡っての痴話喧嘩(?)となってはもう、一周回って笑い話にしかならない。笑って諦めるしかない、という意味で。

 

 クロウは適当に空間に裂け目を作って狭間に出る。狭間をドラゴンの翼で飛行しながらクロウは一誠を見る。一誠は帽子を抱え込んでブツブツ呟いていた。多分現実逃避の一種だろう。

 

「ドライグ、クロウ・クルワッハ、久しい」

 小さく欠伸をして、オーフィスが二人の前に立ち塞がる。クロウはぶつからないように手前で立ち止まり、ホバリングする。

「オーフィスか。邪魔したか?」

「偶にはいい。我、静寂を望むが、ドライグの言う、時には変化も必要、理解した」

 そう言ってオーフィスは首を傾げる。

「前見た時、ドライグ男だった。いつの間に代替わりした?」

「いや、代替わりはしてねーよ。まだイッセーのままだ」

「つまり、それも変化、か?」

「これもう僕は何と返していいかわからねーよ…」

 純粋無垢な瞳で問いかけたオーフィスから一誠はそっと視線を逸らした。オーフィスは不思議そうに首を傾げる。二人を見てクロウは楽しそうに笑う。

「ああ、そうだ。もしアポロが俺かイッセーを探しに来たら、適当に喧嘩売っといてくれないか?アイツ最近運動不足気味だから」

「わかった」

 軽い口調でアレな事を頼んだクロウに、オーフィスは平然と頷きを返した。それを見て一誠が僅かに眉をしかめる。

「クロ兄何言ってるの。それにオーフィスもそうやって安請け合いするなよな」

「我、静寂を得た。だが、グレートレッド倒していない。いつか倒す」

「お前別にアイツを倒すことそのものにはさして興味がなかったんじゃないのかよ…」

 頭を抱える一誠を平然とスルーし、クロウはオーフィスに向けて片手を挙げる。

「じゃあ、そういうことだから」

「ああ。クロウ・クルワッハ、ドライグ、また会いに来てもいい」

「また機会があったらな」

 

 

 

 

「…クロ兄、此処何処?」

「俺の古巣」

 クロウの返事に一誠は頭を押さえる。

「…クロ兄の古巣って、確か冥界のグレモリー領がどうとかって聞いたような気がするんだけど」

「まあ、冥界の方の古巣の一つだな」

 一誠は大きく溜息をついた。クロウは一誠を抱えたまま古いベッドに腰掛ける。埃が舞った事に一誠が眉をしかめ、魔術を使って周囲を浄化する。

「いいじゃねぇか。態々此処に来る奴なんてそういないだろうし、人間界にいる方のメンツは簡単にはこっちには来れねぇんだから」

 クロウは一誠の首筋に口付け、甘噛みする。手は太ももをなでるようにスカートの中に入っている。一誠は納得しきれないような顔をして口を尖らせた。

「それ、一種のフラグのような気がする…っていうか、クロ兄、この手は何」

「誰も俺を倒せなかったら好き勝手するって言ったろ?」

 反論しようとした一誠をクロウはベッドに押し倒す。スカートがめくれてその中の下着があらわになる。

「下着も女物?凝ってるなあ」

「うわあああ、見んなよばかあああ」

 スカートを押さえようとした手を捕まえ、両手を一まとめにして押さえる。足は膝で踏みつけて封じる。

「無理矢理ってのも偶にはいいよなあ」

「そもそも同意の上での行為が成立すると思ってるのか、僕との間に」

 威嚇するように鋭く己を睨みつける一誠に対して、クロウは平然と返す。

「だってイッセー、俺の事好きだろ?」

「好きは好きでも家族愛だ!」

 クロウは一誠に口付けを落とす。完全に捕食者の目である。

「大体、お前なら此処に至るまでの間に幾らでも逃げられただろ。俺が最初っからムラムラしてたのもわかってたんだろ?此処まで来たら観念して喰われろ」

「だって、クロ兄すぐどっか行っちゃうし、ムラムラしてたって態々同性を選ばないだろ、普通」

 一誠の言葉に、クロウはわかっていないなあ、という顔をした。

「お前に、ムラムラしたんだよ。つうか穴があるんだからどっちでも同じだろ」

「同じじゃないだろ?!」

 暫く睨みつけた後、一誠は諦めたように体の力を抜いた。

「…まあ、読みきれなかった僕の負けだよ。お手柔らかに」

「優しく可愛がってやるから心配するな」

「クロ兄の優しくは信用できない」

「こういう時は兄、じゃないだろ」

「…クロウ」

 

伝道師<エロパートは自主規制ですの☆彡

 

 

 

「ちなみに、ブラもつけてるのか?」

「…パッド込みでね」

 クロウは一誠のブラウスのボタンを外して胸元を覗き込む。

「サイズ的に白音あたりか?」

「何で白音のブラのサイズを知ってるんだよ」

「洗濯物見りゃわかるだろ」

 そりゃあ、一緒に暮らしている以上、その気になれば確認はできるのだろうが。

「っていうか、アンダー的に別に白音のってワケじゃないと思うんだけど」

 新品おろしたてのものだと思いたい。誰かの使っている下着を着て女装するというのは変態臭がする。いや、一誠がやりたくてやっているわけではけしてないのだが。

「ふーん」

 気のない返事をしながらクロウは胸元に手を入れて胸を揉む。

「まだやるの?」

「一度や二度で俺が満足するとでも?」

「…ですよねー」

 

伝道師<エロパートは自主規制ですの☆彡

 

 

 

 

 

 

「イッセー、嫌な事はちゃんと拒否しないとダメだぞ」

「そうそう、一兄さんは押しに弱いって言っても、ちゃんと自己主張しないと」

「…ソウダネー」

 一誠はそっと二人から目をそらして上着の前を合わせる。その反応にヴァーリは片眉をしかめ、レオナルドは溜息をついた。

 現在地は冥界の堕天使領にあるグリゴリの施設の一つである。レオナルドの持つ神器の事を調べる為に堕天使に協力する事になり、旧知であるヴァーリが付き添う事になった、というのがこのコンビが発生したきっかけだ。

 それで息抜きに散歩をしていてクロウが一誠にいたしているのを発見するというのはどういうミラクルだよと思わないではないが。

「…ちなみに、この格好は別に僕の趣味じゃないし、クロ兄の趣味でもないから」

「遂にギャスパーの女装趣味が移ったのかと思ったよ」

 ヴァーリは肩をすくめ、しかし少し興味深そうに一誠を見る。レオナルドはじっくりと眺めた上で平然と問いかける。

「じゃあ誰の趣味なの?」

「…塔城たち…いや、唆したのはヴァレリーかも」

 実の所、一誠は誰が主犯格なのかよくわかっていない。悪乗りで参加した奴とか、巻き込まれただけの奴とか、断れきれなかっただけの子とか、いそうな気はしている。

 だが、野郎の女装なんて事を最初に言い出すのはヴァレリーで十中八九違いないだろう、と思う。ギャスパーの件があるし、実家を出てから彼女はどんどん自由を満喫し…いや、はっちゃけ始めている。本人に悪意はないようだが。

「アザゼルが彼女の神器も調べさせて欲しいと言っていたが…随分癖の強い女性のようだな」

「いや、ヴァレリーはまだ常識的な方だと思うぞ…」

 ヴァレリーはなんだかんだ言って、可愛いものが好きなだけである。特に何か企んでいるという事もない。倫理観もまあ、一般に混じって生活してて問題にならないレベルだ。

 うっかり世界を壊しそうになったりはしないし、人類滅ぼしそうになったりしないし、街を消し飛ばしたりもしない。至って平和的で普通の人格をしている。

「…一兄さんは感覚バグってるからそう思うだけだと思うけど」

「世界を滅ぼせるレベルの奴は君の近くにいる相手に限定するならアポロとクロウと君自身ぐらいだろう」

 そういうヴァーリとレオナルドがどうやってクロウから一誠を奪還したのかといえば、半分奇襲に近い方式で捕食中(比喩表現)という隙の大きい状態のクロウを攻撃できた事が大きい。神滅具持ち二人がかりといえど、正面から挑むには分が悪い相手だ。腐っても経験豊富な邪龍である。

 ちなみに現在はレオナルドが生み出したモンスターと死闘(モンスター側のみ)をしていると思われる。飽きたら帰ってくるだろう、多分。

「ところで、どうやって帰るつもりでいるんだ?アポロでも呼ぶのか?」

「アポロにこの格好見られたら間違いなく妙な勘違いをするだろうからそれは避けたいんだけど」

「僕は明後日まで此処にいる予定になってるしね」

 うーん、とレオナルドが少し困ったような顔をして考え込む。一誠も顎に手を当てて考え込んでいる。ヴァーリが少し不思議そうな顔をして問いかける。

「見られたくないなら着替えればいいんじゃないか?」

「…着替えられるなら着替えてるに決まってるだろう」

 一誠はジトっとした視線をヴァーリに向ける。不審そうな顔をしたヴァーリに一誠は説明をする。

「鎧系人工神器の応用で魔力障壁によって防御力を確保して着用者の動きを出来るだけ阻害しないタイプのものを開発していたんだが、それを悪用…っていうか悪戯利用?された」

 簡単に言えば、バトルものによくある戦闘着タイプの人工神器なのである。デザインに手を加える事ができるはオプションみたいなもので、どうせ服にするなら可愛い方がいい、という女性陣の意見に沿った結果だ。

 試作品の一つであるため、一度発動したものを止めるためには壊すかそれ専用の人工神器(アンチ神器(ギアキャンセラー)の試作品から応用して作られたもの)を使う必要がある。また、所謂失敗作の一つであるため、基本的にどのような種類のものであろうと魔術や神器による外部干渉を受け付けない。

 まるで嫌がらせのように積んでいる状況である。

「それはつまり、その人工神器をどうにかしないと着替えもままならないという事か」

「壊すとかなしだからな。色々と差しさわりがある」

 端的に言うと、服は神器だが、下着は神器に含まれていないのである。

 ヴァーリはむ、と眉間に皺を寄せた。その時、レオナルドが何かに気付いたように窓の向こうを見る。

「…残してきた最後のモンスターが死んだっぽい」

 レオナルドの呟きと前後して、一誠とヴァーリは強大なドラゴンの気配を感じ取る。しかも明らかに高速で一直線にこちらに向かっている。

「アポロか?クロウか?」

「…クロ兄だな」

 騒音と共に建物の窓を突き破ってドラゴンが突っ込んでくる。ヴァーリは禁手を発動し白い鎧を身にまとって一歩前に出て、レオナルドも己の神器を発動して身を守るためのモンスターを生み出す。一誠は吹き飛ばされないように帽子を押さえた。

「よう、ヴァーリ、レオ。よくもまあ、俺に奇襲なんてしてくれたな?」

「くっ、相変わらず凄いプレッシャーだ…」

「もしかして、クロウさん本気で怒ってる?…相手したくないなあ…」

「僕もこんな馬鹿げた戦いはこれ以上重ねたくないよ…」

 戦闘狂的側面を持つ二人は闘志満々に睨み合っているが、あまり戦闘向きの神器ではないレオナルドと、そもそも戦闘行為を好んでいない一誠は著しくテンションが低い。まあ一誠は今回徹頭徹尾テンションが低かったと言ってもあながち間違いではないが。

「フラストレーションが解消しきれてねぇんだ、今度は逃げないで相手してくれるよな?」

 クロウは獰猛な笑みを浮かべる。ヴァーリがそれに答えるように、二人に下がるように手振りで示して戦闘態勢を取る。

「俺ではまだ敵わないだろうが、相手になろう」

「い、いや、ちょっとストップ!!」

 一誠が呼びかけるとヴァーリとクロウは視線だけで彼を見る。

「二人が本気で戦ったりしたらこの場が更地になっちゃうだろ!自重するか、せめて場所を変えろよ!」

 戦闘狂二人が沈黙する。兜で顔が隠れているヴァーリと、未だにドラゴン態のままであるクロウの表情は読めない。膠着状態の重い沈黙とプレッシャーに一誠がへにょりと眉尻を下げた時、クロウが動いた。

「ラブホに行こう」

 一瞬で人間態になったクロウが一誠を抱き上げる。身体能力の無駄遣いにも程がある超スピードによる接近だった。

「行かないよ?!」

「イッセーに何をする気だ」

「そりゃあ、ナニを」

 平然とヴァーリに返したクロウの背を俵抱きにされた一誠がぽかぽかと殴るが、全くダメージを受けた様子はない。まあ、強化しない一誠の素の攻撃力なんてたかがしれているが。

 レオナルドが深く溜息をつく。

「最悪、一兄さんの貞操は考えなくていいから、ちゃんとクロウさんが家まで連れ帰ってね」

「元からそのつもりだ。戻るころにはほとぼりも冷めてるだろうしな」

「レオに裏切られた?!」

 ショックを受けた様子の一誠にレオナルドが若干疲れた顔をして返す。

「だって、一兄さん。それが一番平和だし被害が少なくて済むし都合がいいよね」

「それは…いやいや、そうかもしれないけど、貞操に言及しなくてもいいよね?!」

「状況的に言及せざるを得ないというか…もう今更だよね?」

 レオナルドの言葉に一誠は返事に詰まり、赤面する。クロウが楽しそうに笑う。

「…本人が嫌がってる事を強要するのはどうかと思うんだが」

 ヴァーリが苦々しい様子で呼びかけると、クロウがいじめっ子のような顔をして言う。

「イッセーがちょっと困った顔してるとムラっとくるだろ。今はほぼ女の子にしか見えないし」

「女性に見えるのは同意するが、ムラっと、と言われても…」

「童貞にはわからないか…残念だな」

 鼻で笑われ、ヴァーリはムッとする。それを見て一誠がクロウの後頭部をどついた。ダメージ自体は大したことがなさそうだが、いい気はしなかったのか、クロウは僅かに機嫌を損ねた様子で一誠を見る。

「ヴァーリはクロ兄と違って純粋なの!変態なクロ兄と一緒にすんな!」

「なかすぞ」

「な、泣かないし」

 と、言いつつ、割と簡単に涙目になるのが一誠である。クロウは一誠を横抱きに抱きなおす。

「可愛いだろ」

「…。…ああ」

「押さえつけてあんあん「セクハラ撲滅アッパー!」ぐっ」

 クロウの色々とアウトな発言を一誠による顎に向けてのアッパーが物理的に遮る。流石に全く脳が揺れないという事はなかったのか、クロウは片手で頭を押さえた。

「変な事吹き込もうとすんなっての。ヴァーリも、クロ兄の胡乱な発言を参考にしなくていいんだからな」

「…だが、そういえば俺たちぐらいの年代になれば異性に興味を持つのが普通だとアザゼルも言っていたからな」

「落ち着け、僕は同性だ」

 真剣な声で危うい事を言い出したヴァーリに一誠は焦りを含んだ声で静止を促す。一誠にとってヴァーリは好敵手(ライバル)であると同時に弟分みたいなものなのである。戦闘狂面は既に諦めているが、妙な所で道を踏み外してほしくない。

「性別なんて瑣末な問題だろ。つうか、穴があれば抱ける」

「クロ兄は余計なこと言わない」

 クロウの額に一誠のチョップが襲いかかる。まあ、大した威力はないのだが。

 そんな漫才と痴話喧嘩の間みたいなやり取りをレオナルドは呆れたような目で見て言う。

「子供の前で猥談とかやめてよね。僕だからマシだけど、余所の家の子だったら大変だよ?」

「…。本当にすまないと思っている」

 居た堪れないという様子で一誠が顔を押さえる。クロウは全く気にした様子もなく、僅かに首をすくめただけだった。ヴァーリが興が削がれたというような顔をして禁手を解いた。

「正直、色々と疑わしくはあるが…まあ、クロウならイッセーをちゃんと家に連れ帰れるだろうからな。仕方ないか」

「何だその上から目線は」

「俺ができれば俺がやっている」

 ヴァーリの返事にクロウは興味深いと思っている時と悪巧みをしている時の顔を足したような表情を浮かべる。何となく嫌な予感がしたので、一誠はクロウのほっぺたをつねった。

「…何だイッセー」

「いや、何かクロ兄が悪いこと企んでるような気がしたから」

「人聞きの悪い事を…」

 不審そうな顔をした一誠にレオナルドが真面目に同意する。

「うちで一番邪悪なのは間違いなくクロウさんだしね」

 クロウは舌打ちして首をすくめ、不機嫌そうな顔をする。

「何かすげー興が冷めた。ぜってーなかせる。十回位なかせる」

「泣かないし!」

 スタスタとクロウは歩き、自分が破壊した窓の所まで行くと翼を広げた。

「じゃあな、レオ、ヴァーリ。次があったら、とりあえず骨が折れるまで遊んでやるよ」

「では、次までには俺の方もあんたの骨を折れるようになっておく」

「そういう物騒な遊びは僕は遠慮しておきます」

「え、あ、じゃあまたな」

 

 

 ちなみに、この後二人が自宅に帰ってくるまで約一日あったのだが、二人とも内容を黙秘しているため、何があったのかは不明である。

 

 

 

 

 






破壊者<おい、ちょっと待て。クロ兄はこんなエロ魔神じゃないぞ、他の奴らもだけど
伝道師<そんな無粋な突っ込み…薄い本時空ですよ?
伝道師<当然のようにエロ補正が入るに決まっているじゃないですか☆彡
破壊者<そんな当然はいらない
破壊者<っていうか、誰が得するんだよこれ
伝道師<だから私得だって言ってるじゃないですか
伝道師<信頼を踏み躙る背徳感…たまりませんね!義兄攻めの本懐ですね!
伝道師<っていうか、でなきゃ書きませんよ、こんな自己満足(オナニー)小説
破壊者<別に作者代理ってキャラ設定がされてる訳でもないのにぶっちゃけた?!
破壊者<( ゚д゚)ハッ!俺までメタ的な事を言ってしまった…
伝道師<次は、そうですねえ、恩を仇で返すルートとかどうです?勿論破壊者ちゃんが受けで
破壊者<それは一体誰の事だ。というか、やめろ。薄い本時空とかこれ以上やめろ
伝道師<或いは義妹ちゃんルートとか。義兄に向ける劣情が身を焦がす…浪漫ですよねぇ
破壊者<やめろ、俺の妹に手を出すな!
伝道師<義妹ちゃんの破壊者ちゃんへの騎乗位からの義姉ちゃん乱入ルートでもいいですよ?
伝道師<所謂、姉妹丼ってやつですね☆
伝道師<あとは、今回サクッとフラグ立ててみたのを回収してみるとか
伝道師<お友達だと思っていた相手に襲われて、でも悔しいけど感じちゃうビクンビクンとか
伝道師<…いや、感じちゃうビクンビクンはないな
破壊者<本当、やめてくれよ…
破壊者<てか本当、俺に同性愛趣味はないから
伝道師<かと言って異性愛者という訳でもないくせに何を言っているのだか
伝道師<実際のところ、好感度一定以上ある相手に迫られれば性別関係なく落ちるくせに
伝道師<まあ、破壊者ちゃんに限った話じゃないですけど☆
破壊者<この状況でそんな事ぶっちゃけるな、信憑性があると思われるだろ!
伝道師<疑惑を事実に変える、それが私の職人芸…
破壊者<なんかもう、色々と酷いな!




補足

・薄い本時空でギャグエロだからこういうノリなのである
・ちなみにクロウが出てこない場合普通に健全な一誠の取り合いルートである
・口調が地味に違うメンツは大体一緒に暮らしてる内に相互に影響受けたとか設定の変化で変わってる部分とかそういうの
・他メンツは原作と名前が変わってる人が居る。具体的には塔城≠白音とか
・ちなみにこの世界においてレオナルドは白音の一個下である。後、白音は原作より年相応の外見をしている。Bカップ。15歳だしそんなもんだろ多分。
・周囲のメンツ、関わりの深い人たちはもれなくパワーアップしている。主原因は行使する力を効率的に扱えるようになっている事。端的に言い表すなら最適化である
・薄い本時空の破壊者は総受けだから仕方ないね
・一誠は抱っこしたりされたり、ぎゅっぎゅしたり、相手の体温が感じられるスキンシップが好き。ハグくらいなら挨拶
・エロパートは一応書いてはみたんだが陳腐なんで公開予定はない
・軍服ワンピは以前Twitterで見かけたものなんだが、ワンピと言っていたがアレ実はツーピースというべきなんじゃなかろうか…
・ドライグさんが終始黙りっぱだったのは人工神器に発動阻害されてたのもあるんだけど、宿主の女装による精神ダメージもあるんじゃないかと思われる
・アポロが出ないのは一誠の最強のセコムであると同時に最大の捕食者だからである。奴が出たらオチがかっさらわれる。そういう意味ではクロウが劣化アポロみたいな立ち位置と言えないこともないが。後更にメタ的にはアポロがどういう姿と喋り方で破壊者に接するかが考え中
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