リィン・シュバルツァー、貴様にクレア姉さん(語弊)は渡さないからなぁッ!?   作:発光米

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いつもと文体を変えてみました、読みずらかったらすみません......

最近忙しいので更新が滞りぎみなんですよ......





殺人兵器

 

 

 

帝都の一角......大抵夜9時ごろというと、ガタゴトとトラムの音や、大通りの喧騒などはあるものの、基本的に住宅街の夜は心地よい微睡に包まれつつあった。

 

 

しかし、今日ばかりは違った。

 

 

「住宅街で暴力沙汰のボヤ騒ぎがあったらしい」との情報を受け、ギルドに残っていたトヴァルは、本日最後の業務だろうと当たりをつけ、伝言をメモに残して支部を後にしたのだった。

 

通報した人に道すがら話を聞けば、ちょうど憲兵の巡回が終わったあたりに始まってしまったらしく、周りの住民は手出しができないとのこと。

 

 

 

(下手に怪我人が出るよりはマシか......)

 

 

 

何か、金属同士がぶつかり合う戦闘音がだんだん大きくなる。それにつれて、物陰で見守る野次馬の量も増える。バッジを見せ、人並みを掻き分け、その中央に向かっていく。

 

 

 

(この音は.......刃物、それに______駆動音!?酔っ払いにしたらタチが悪すぎだろ!)

 

 

 

自分にとって、もはや馴染みの深い音。アーツの駆動音は、術を展開するときの陣によって、微妙に音の質が異なる。幸い、周囲を巻き込むほど大規模なものではなさそうだった。

 

 

 

「______おい、そのくらいにしとけよ。遊撃士協会のモンだ」

 

「ぐぇっ!?」

 

 

 

駆動が終わったタイミングで、トヴァルは近くにいた方の首根っこを掴む。どうやらまだ子供のようだった。慌てて口調と緊張感を和らげる。

 

 

 

「......っと、あんまり夜の街で子供がうろつくんじゃないぞ、そもそも何でお前みたいな子供がオーブメントを持っているかも気になるし______」

 

 

「......う、と、トヴァルさん......?なんで、」

 

 

 

おずおずとトヴァルに取り押さえられた少年は、動かしづらい首をひねって、顔をこちらに向けた。

 

暗い髪の色が、夜の闇と同化してよく見えなかったが、緑色の髪と、自分を知るような口調で、トヴァルは、昨夜受けた依頼を思い出した。

 

 

 

「なんだ、おまえさんか......はあ、家出早々、憲兵のお世話になるところだったじゃないか」

 

 

 

話が通じる相手だと判明したことを喜ぶべきか、知り合った少年が非行二歩手前のことをしているのを嘆くべきか。ともかく気が抜けたまま続ける。

 

 

 

「で、どういうことだ?いくらなんでも物事の分別は_______ッ!」

 

 

 

少年の背後に、何か、薄ら光る筋が見えた。背中に伝う悪寒に従って、トヴァルはそのまま飛び退いた。

 

一泊遅れて、「めきょ」と、舗装の石畳が出してはいけない音と共に一瞬ひしゃげ、弾性の限界を迎えて派手にひび割れた。

 

 

 

「おいおい、マジかよ......」

 

 

 

追撃こそ来なかったので、トヴァルは難なく着地する。

 

フードを引っ張って、アルマも安全圏にに入れることに成功したが、当の本人は首が軽く絞まって間抜けな悲鳴をあげる。一言謝ってから放せば、小さく悲鳴をあげて下に崩れ落ちる。

 

 

 

「ケホッ......ぇ、あっぶな.......助かりました」

 

「ま、仕事なんでな。しっかし......半日の間に、随分ととんでもない荒事を引っ掻けてきたな、ナニモンだ?」

 

「......まだ詳しくは、俺にも。本人たちは"殺人兵器"と言っていましたが......」

 

「はは、そいつは物騒だな」

 

 

 

荒い息を整えながらも、まだアルマの目から闘志は消えていない。ナイフを構えつつ、目の前の少女と人形を捉え続けていた。

 

 

 

(引け______って言っても聞かなさそうだな)

 

 

 

スタンロッドをぬき、黒い影の前に割り込む形で攻撃を受け止める。

 

手首に伝わった一瞬の嫌な感覚を見逃さず、地面にうけながす。

 

体制を崩した人形は、そのまま腕ごと地面に突っ込み、すぱりと厚い岩を果物のように切ってしまう。切れ目からエネルギーが吹き出すように、割れた石の破片が飛び散った。

 

 

 

「______っ、こっちはなんとかする!とっとと術者をおさえてくれ!」

 

 

 

幸い動きが素早いわけでもない。制圧は厳しいが、時間稼ぎくらいなら持つと判断したトヴァルは、後ろへ叫ぶ。

 

 

"民間人の保護"としての最善は、アルマに原因と思わしき少女を追跡させながら、連絡をとらせて確保すること。敷居への被害も少なくなるだろう。

 

もちろん、この未知の術に対して興味がわいたのは、アーツ使いとして否定しきれない。動きや覇気に"達人"のようなそれが見られないのに、圧倒的な破壊力を誇る人形。そしてそれを操る幼すぎる少女にも。

 

 

 

しかし、それよりなにより己の勘が告げていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然現れたアルマと言う少年。

 

世間知らずで、未熟で、実力も今は足りていない。

 

 

 

 

端的に言えば夢見がちなただの一般人。

 

 

 

 

 

そんな彼が、事実上の帝国トップからの"要請"を受けるなんて......普通に考えればおかしいにもほどがある。

 

 

 

 

 

 

 

(______もしかしたら、政府の思惑の一端がわかるかもしれない)

 

 

 

 

 

 

 

 

遊撃士は、掲げるその理念から政治に介入することができない。しかし帝国政府が少しずつ、着実にトヴァルたちギルドにかける圧力を、大きくしているのは明らかだ。

 

それこそ、この状態が続けば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

「......わかりました、5分以内に落としてみせます!」

 

 

 

 

黒人形の腕の刃が、弧を描く。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

「_______、......!」

 

 

 

 

ゆっくりと、アルマの意識は覚醒する。二度寝したい欲に逆らい、思わず跳ね起きる。とっさにつかんでいた布団は、手汗でさわり心地がずいぶん悪くなっている。

 

 

 

 

 

「______ぁ、あ......れ?」

 

 

 

ベッドの上。窓際に寝かされていて、外を見れば朝の日差しと、緋色の街並みがそこにある。実家じゃ無いのは確かだ。だけど、宿まで辿り着けた記憶がない。

 

 

「ふうっ、ようやくお目覚めか......気分の方はどうだ?魘されてたんだぞ」

 

「......おはようございます、トヴァルさん。ということは、昨日のは、夢......じゃ、なさそうか......」

 

 

 

 

今だボーッとする頭が、鈍く痛む。額に手をやるアルマの表情をトヴァルは少しうかがったが、ひとまず後回しにして、朝食にすることにした。

 

手渡されたパンを口に運ぶ。ついでに牛乳をグラスに注いでもらいながら、ここがヘイムダルのギルド支部だと伝えた。宿屋の予約を踏み倒したことを心配したが、生憎昨晩の騒ぎは案外大きくなってしまった。「あとで顔を出してくれればいい」という伝言にほんの少し、心の重荷が取れた気分だった。

 

 

 

「ほらよ」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

どうやら口を開けたまま寝ていたらしい。口の中がパサパサする。時計を見れば、7時を少しすぎた当たりを指していた。朝早くなのに、人の気配がほとんどない。

 

 

 

「どこもわりかし、人手不足なんだよ」

 

「帝都は、人口も観光客も多いですからね」

 

 

 

 

しばし、沈黙を朝日をぼんやり見つめる。

 

 

 

 

 

「......お前さんと一緒に保護させてもらった女の子は、別の部屋さ。まだ寝てるけどな。見たところ、まだ時間はあるんだろ?」

 

「う......はい。"初仕事"は正午に出向けばいいはずなので」

 

 

 

トヴァルは頭を抱えながら、紙の束にペンを走らせる。

 

 

 

 

 

(さて、どこまで______)

 

 

(_____いや、どう話したものか......)

 

 

 

一度筆をおき、手をくんで向き直られる。寝ぼけた頭が、背筋と一緒にしゃきりとした。

 

 

 

 

 

「まずな、一般論になっちまうが。街中でアーツぶっぱなしたらどうなるかは、わかるな?」

 

「......はい」

 

 

 

 

 

思考が回りはじめて、ようやくアルマは、自分のした失態を少しずつ思い出していく。

 

 

 

「そういえば、いくつも花瓶を割っちゃったっけ。あー、シェーマに当て損ねたアーツで舗装を......いや、あの"サリドマイド"が暴れた時点で、割りとメチャクチャだったな......?」

 

 

「範囲がバカでかいのを無闇に乱発したわけじゃないから、被害そのものはほぼ無かった、が」

 

 

 

トヴァルは一度言葉を切る。空のグラスに飲み物を足してくれた。

 

 

 

 

「まあ、マトモな答えが返ってくるとは思わないが、俺と別れたあの後、ざっと8時間か.......一体何があった?」

 

 

 

 

アルマは、口をじっと閉じていた。

 

 

予想に反し、トヴァルの声は優しかった。なにせ民間人にまで被害を与えかけたんだから、正直、思いっきりキツいお叱りを受けると思ってたアルマは少し拍子抜けした。

 

トヴァルも、今踏み込んだところで、知りたい情報を目の前の少年から得られる気はしていなかった。それだから、軽口を叩くように、しかし的確に問い詰めていく。

 

 

 

 

「正直、ただのケンカで済ませられる域は越えていたぞ?お前さんはともかく、あの黒い人形を操る嬢ちゃんは、正気じゃなかった。そして、停めるとき______いや、"落とす"っつったか?そのときの、お前の様子もだ」

 

 

 

 

「.......っ、それは......」

 

 

 

 

ほとんど確信に近いところ全てを拾われ、アルマは沈黙せざるを得なかった。今、どんな行動をとっても墓穴を掘るだけであって、状況がゼロになるか、マイナスになるかくらいの差だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

......鉄血宰相は確実に危ないやつだ。

 

 

何度も考えた末の、初対面の印象、そして今なお変わらない認識。

 

敬愛する近所の姉のような存在の件を、アルマ自身の過剰な子供の被害者意識を抜きにしても、だ。

 

 

 

______あの日、ギリアス・オズボーンの傘下に入ってから、何日も、ずっとアルマは考えていた。

 

 

 

別に、国のトップが極秘部隊を持つこと自体は、何ら問題はない。むしろ無い方がおかしい。

 

その意味で、最近のしあがった平民出身のギリアス・オズボーンが信用できる部下を揃えようというのも、納得できる。優秀な人材は別に今の官職にも十分いるが、ほとんどは貴族の息がかかっている。若者のうちに従順、かつ自分の手足となりうる、革新派のもの______その候補が、きっと、鉄血の子供。

 

どういう経緯かは知らないが、ギリアス・オズボーンはクレアの才能を見抜き、焚き付け、そしてクレア自らの手で親戚と、セントアークを奪わせた。クレアに、罪悪感や恩義なんて枷をはめるために。

 

 

 

「______君の活躍には、それなりに期待させてもらおう。"彼ら"も仲間が増えて、さぞ喜ぶだろう」

 

 

 

たしか、ARCUSを受け取ったときの言葉だったはずだ。

 

正直、アルマ・カントゥータという人間は、クレアほどのポテンシャルがある訳じゃない。戦闘力も頭も、クソザコナメクジだ。そしてあのギリアス・オズボーンがふざけ半分で、部下なり何なりを増やすとは思えない。粗方身辺事情も洗っているなら、四大名門の本拠地、ハイアームズ候のお膝元で二人も迂闊なことはできないだろう。

 

 

 

となれば、彼の能力ではなく、アルマ・カントゥータそのものに価値がある......ということ。

 

 

 

適当な領地無し貴族の息子。仮に不当な扱い......人質のようなことになっても、貴族として政府に抗議するには弱すぎるカードであり、かつ優しすぎるハイアームズ候に対しては、何よりの牽制になる。

 

 

それに、クレア・リーヴェルトに対する保険にもなりうる。"コイツを殺さない代わりにこれをやれ"と言えば、誰を人質にとられてもうなずいてしまうと、アルマは確信している。

 

 

 

 

 

足りない。

 

 

 

 

 

 

全てが足りない。こうして中途半端なまま実家を飛び出したことが、何よりもアルマが未熟であることを裏付けている。

 

 

今は姓を変えてしまった兄貴分は、いざという時でも職務を全うするだろう。そして、優しすぎる彼女は、鉄血宰相に下された命ならば、過程はどうあれ、最終的に頷くだろう。

 

 

 

 

自分は、いつもわがままを聞いてもらえる立場だった。

 

 

ならば、せめて彼女の4分の一くらい、わがままを言って、どこか遠くに行かないように、引き止められる場所を作りたかった。

 

 

 

 

 

甘かった。

 

 

そんな私情をすべて覆い隠すほどの血が、クレアの瞼の裏にはこびりついていた。

 

その赤と同化し、血を血とも認識できない居場所をクレアは求め、そこにすでにギリアス・オズボーンは居座っていた。

 

 

 

 

 

ならば、取るべき大方針は決まった。

 

 

常に訴えても、彼女が大人の顔をしてしまうならば、その表側を壊してしまえるだけの力を手に入れなくてはいけない。

 

 

 

鉄血宰相、ギリアス・オズボーンが政治関係のコネを作るなら、自分はその監察組織、そして民間企業と。

 

相手が武術に優れるなら、それすら下すような盤外戦術を。

 

そのためなら、相手が贈ってきたこの"殺人兵器"だって、使いこなしてやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残りのミルクを喉に流し込み、テーブルを立つ。

 

 

 

「シェーマは、あー......俺と一緒にいた女の子は、今どこに?」

 

「そう睨むなって。報告書には"概要"だけ、かいつまんでおくから。な?」

 

 

 

そういって、トヴァルさんは廊下に出たところの、隣の部屋を顎で指した。

 

 

 

「そんなにひどい顔してます?俺」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

真新しい服に身を包んだシェーマは、遊撃士の方が普段使っているベッドを貸してもらっていたらしい。呼吸を止めたまま、布団から顔だけが出ていた。

 

 

 

「どうやら......死んでるって訳でもなさそうだな?」

 

「ええ。意識が"落ちている"だけですから」

 

 

 

血のめぐりも、息も、鼓動も、身動きもないのに、体は決して冷たくはなりすぎない。死人にしては少し不自然だ。

 

俺は、目を閉じたままのシェーマの体を、人形のように起こし、目蓋に手をかざす。

 

 

 

「______Oz62、シェーマ・オライオン。起動してくれ」

 

 

 

「はい」

 

 

 

手をどければ、平坦な声と一緒に目が開く。トヴァルさんは少し目を見開いただけだった。

 

 

 

「驚かないんですね」

 

「いや、驚いてるさ……オーブメント、いや。アーティファクト、ってわけでもなさそうだな?」

 

「まあ、たぶん……きっとそうです。昨日鉄血宰相に“就職祝い”としてオーナーにさせられちゃいまして」

 

 

 

アルマは、ベッドの上に軽く腰掛け、黙ったままのシェーマと視線を合わせる。

 

 

 

「どこか、痛いところは?」

 

「ボディに損傷はないようです」

 

「……ああ、トヴァルさんも大体の事情を察してくれてる。無理しなくていいから」

 

 

 

すると、無表情を貫いていたシェーマの肩の力が、少し抜ける。

 

 

 

「……その、っ……昨晩は……」

 

 

 

「シェーマ。」

 

「ッ、はい……」

 

「おい、あんまり______」

 

 

 

びくりと肩を振るわせながらも、声をこちらに返す。そんな様子を読み取ったトヴァルが止めようとするが、アルマは気に留めない。

 

 

 

「正直、君のメリットは皆無だ。ただ、俺にできることなら、できるだけ君の"事情"に手を貸させてもらいたい......その上でなんだけど。

 

 

 

 

______鉄血を一緒に殴る気はない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、はぁあああっ!?」

 

 

 

暫しの沈黙のあと、ようやく我を取り返したようにトヴァルが口を開く。

 

 

 

 

「ちょ、おま......自分が何言って______って、そもそも、正気か!?」

 

 

「ええ、マジもマジ。グーで腹にいきたいですね」

 

「物理的にかよ!」

 

 

 

思わず全力でツッコミを入れてしまう。普段の彼なら、「まあ、ほどほどにな」と流すこともできたが、状況が状況だ。

 

未熟さが隠れきりもしない目の前の少年なら、反逆罪で帝国時報の一面に......なんてこともふと脳裏によぎる。それほどに、目の前の少年少女はアンバランスで、危うかった。

 

 

 

「あのなぁ......!憲兵の前で言ったら、人と運が悪けりゃ、速攻で牢屋行き______」

 

 

 

「かまいませんよ?姉さんのためになるなら」

 

 

再び、理解しがたいフレーズに頭が固まる。なぜ、そこで件の「姉さん」が出てくるんだ。一体君の姉は何者なんだ。トヴァルの頭は、よく回転するがゆえに、あっという間に疑問で埋め尽くされていった。

 

 

 

「ああ、安心してほしい。処刑台まで付き合わせるつもりはないからさ」

 

 

(冗談じゃすまねぇっつうの!!!なんでコイツはここまで覚悟キマッてるんだよ!?)

 

 

 

大まかにだが、家での経緯をアルマから「姉のような人に会うため」と聞かされていたトヴァルは、単なる家出の口実、そして身を寄せる場所くらいにしか認識していなかった。

 

 

 

______そして、少女は首を縦にふる。

 

 

 

「......かまわない、ですの。"返品"されないなら、どこだって______」

 

 

 

その後の言葉はとぎれてしまった。が、覚悟だけは確かに伝わる。アルマはそのままシェーマの手をとった。

 

 

 

「いつかその"返品"についても教えてほしいんだけどな」

 

「......単騎でシェーマに勝てるようになったら、かんがえる、ですの」

 

 

 

 

 

 






~おまけ:その後の話~


トヴァル「で、おにいさんを置いて二人だけで話を進められてもちんぷんかんぷんなんだが???」


硝子くん「マコトニモウシワケゴザイマセン......」

シェーマ「うえにおなじく、ですの」


トヴァル「まあいいんだが、行動の方針は決まってるのか?」

硝子くん「そこは大丈夫ですって!まず今日からは紹介状にあった......って、紹介状、ない!!?」

トヴァル「ウソだろ......」



シェーマ「安心するですの、今朝宿に配達される予定ですの」

硝子くん「あちゃ、それじゃあ確認に行くところからはじめなくちゃな______」







????「ゴンゴンゴン!郵便ですー!おいてきますねー!」


トヴァル「......速達かなんかか?こんな朝っぱらに珍し_______!!!」

硝子くん「え、どうしたんすか、急に固まって______っ!?!?!?」

シェーマ「.....これは......紹介状、ですの。手間が省けた、ですの......?」




硝子くん「ど、どどっどどどどうしてギルドに直接......」



この後、帝国ギルドヘイムダル支部に「政府に動向を逐一観察されている」と、戦慄が走ったのは、また別の話。



????「フフフ、我が子供たちよ、私はいつでも見守っているぞ......」


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