文才とボロボロと息抜き   作:夜かな

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3日目 姉離れより妹離れ

 

 

今日は二葉の家に遊びに来ているのだが、二葉の妹を膝座らせていた。

 

「ねえ、四葉ちゃん…うちの子にならない?」

「一華さんがいいなら……」

「じゃあ、今日から私のことお姉ちゃんって呼んで良いからね」

「…お、おねえちゃん」

 

きゃあー可愛い、妹欲しかったんだよね。抱き心地も良いし、これは手放せんね。

 

「いやいや、四葉はうちの妹だしあげないからね」

 

元姉が何か言っているようだ。

 

「え~四葉ちゃん的にはどう?」

「妹離れ出来ないお姉ちゃんよりいいかな」

「そ、そんなぁ」

 

日頃の行いは大事なようだ。

 

「っていうか、二葉はさっさと宿題を終わらせないと」

「馬鹿姉、せっかく一華お姉ちゃんが遊びに来てるのに、宿題終わらせなよ」

「うるさいやい!二次方程式が解けるようになってからいいなよお!」

「高校生になって解けないのはお姉ちゃんぐらいでは……」

「ぐ、中坊が言い寄る」

 

ちなみに二次方程式は簡単な物から難しいものまであるので、高校生だからって絶対に解ける訳ではない。

 

「い、一華ぁノート見せてくれたりは……」

「嫌です、丸写しは二葉の為にならないからね」

「そんな~」

「大体、そんなことしても先生にばれて、さらに宿題増やされるよ?」

「うぐぐ……」

 

 すでに二葉はそれで前科持ちなので、ほぼ確実にばれること間違いなし。私も散々な目にあったし、先生から釘を刺されてしまっている。なので今回は自力で頑張って貰うしかない。

 まあ、適度にアドバイスぐらいはしても良いかもしれない。

 

「う~一華ぁあ」

「………はぁ、そこは別の公式を使うの、あとそこ符号ミス」

「うぎゃん、どれ使えば良いのか分からん!」

「お姉ちゃん……」

 

 結構良いところまで出来てはいたのだが、一度頭の整理をさせた方が良さそうだ。せっかく四葉ちゃんがお菓子を用意してくれていることだし、少し休憩にしよう。

 

「ほら、一旦休憩にしよう。その口開けて」

「んぅ?あーん」

 

 ひな鳥の如く口を開けて餌を待つ、二葉にひょい、とチョコレートを放り込む。すると可愛らしく咀嚼するもんだから、ついつい続けてあげたくなる。

 

「は~い、どうぞ」

「はむ、もぐもぐ」

 

 これはなかなか癖になるなぁ、というか二葉はまるで慣れているように見える。……まさか普段から妹にこうやって貰っているのだろうか……。何というか姉としての威厳が殆ど感じられん。世の中の姉という存在はもう少しこう、頼れる存在という印象があったのだが、二葉を見ているとその印象は瞬く間に壊れていくようだ。

 

「これは、妹からの自立が先かもしれない」

「あはは、お姉ちゃん……」

 

 

 

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