転生した俺が歓楽街の帝王と呼ばれるようになるまで   作:色々残念

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先週から体調崩してましたが小説を更新できるまでには体調が回復しました
体調崩す前にだいたい書けてたものがあったんですが、完成まであと少し書こうと考えていたら体調を崩して更新が遅れました
なんとか書けたので更新します


ダンジョンでの連戦

女神イシュタルと共にオラリオに来てから15年が経過したが、歓楽街の勢力図を大幅に塗り替えることに成功し、今では歓楽街の半分がイシュタル・ファミリアの領域となっている。

 

オラリオ第3区画の歓楽街の半分ともなれば、かなり広大な領域となるが、女神イシュタルが歓楽街の主となるには、歓楽街の残り半分を手中に収めなければいけない。

 

正攻法で歓楽街の全てを手に入れるまで女神イシュタルを手伝うつもりではあるが、それなりに長い道のりになるだろう。

 

まあ、1度手伝うと決めたなら、最後までやり通すだけだ。

 

この15年間でイシュタル・ファミリアの団員も増えており、冒険者と娼婦を兼任する戦闘娼婦という存在も生まれたが、戦闘娼婦になることを選ぶのはアマゾネスの団員が多かった。

 

基本的にアマゾネスは戦闘に慣れていて、女神イシュタルから恩恵を授かれば、即戦力になる存在ではある。

 

好戦的で2年か3年もあれば、Lv2にランクアップすることも多いアマゾネスの戦闘娼婦達。

 

下から追い上げてくる戦闘娼婦達に負けじと、以前から冒険者となっていた団員達がランクアップを果たして、Lv3にまで到達した者達も居れば、ついにLv4に辿り着いた者達まで現れたようだ。

 

Lv4になったイシュタル・ファミリアの団員が合計で3人も居るなら、その団員達に女神イシュタルを護衛してもらっている間に、再び深層まで単独で遠征してウダイオスの黒剣を手に入れに行くのも良いかもしれない。

 

という訳でLv4にランクアップした団員達に女神イシュタルを任せた俺は、単独で深層まで出向いてウダイオスを討伐して黒剣を手に入れた後、到達階層も増やしてみるかと考えて更にダンジョンを深くまで潜って49階層にまで向かってみる。

 

49階層にまで移動していく最中、明らかに強化種であるモンスター達と連戦することになった。

 

最初に現れたのはリザードマン・エリートであり、通常種と比べれば身体の大きさも鱗の強度も段違いなリザードマン・エリートは、見覚えのある黒剣を持っているが、あれは間違いなくウダイオスの黒剣だろう。

 

ウダイオスの黒剣を手に入れているリザードマン・エリートは、恐らくはウダイオスを単独討伐して黒剣を奪い、階層主の魔石も喰らって強化されているのは確実である。

 

Lv6に相当する階層主であるウダイオスを単独で倒せる強化種のリザードマン・エリートは、どう考えてもウダイオスより強い存在だ。

 

縦横無尽に黒剣を振るう強化種のリザードマン・エリートは、並みの第1級冒険者以上の腕前で黒剣を扱っていた。

 

モンスターがこれほどまでの剣の技量を手にするとは思ってもいなかったが、魔石を喰らった強化種ともなれば知能も強化される為、時間さえあれば剣の扱いにも慣れてくるのかもしれないな。

 

強化種のリザードマン・エリートが持つ黒剣で幾度も繰り出される斬撃を、構えた短剣とナイフで弾き、反らし、受け止めていく。

 

更に勢いを増す黒剣による攻撃を全て、短剣と大型ナイフの2振りで受け止め続けた俺は、強化種のリザードマン・エリートの動きを観察し、渾身の一撃を放つ瞬間に僅かな隙ができることを見抜いた。

 

受け止めた黒剣を弾き上げて、真正面から間合いを詰めた俺に対して、両手に握る黒剣を渾身の力で振り下ろしてきたリザードマン・エリート。

 

強化種のリザードマン・エリートが繰り出す渾身の一撃を、右手で構えた短剣で受け止めると同時に、左手に持ったナイフを瞬時に投げ放つ。

 

投擲した大型ナイフは通常種よりも分厚く堅固なリザードマン・エリートの強化種の鱗を貫き、突き進んだ黒いナイフの刀身がリザードマン・エリートの胸部にある魔石を砕いた。

 

弱点である魔石を砕かれて絶命し、強化種のリザードマン・エリートの身体は灰と化す。

 

リザードマン・エリートが持っていた黒剣を回収しておき、2本に増えたウダイオスのドロップアイテムを背負って運びながら、更に下へと進んだ。

 

強化種のリザードマン・エリートの次に現れたのは、狼頭人体なモンスターであるルー・ガルーであり、このルー・ガルーも強化種で、発達し隆起した全身の筋肉とナイフのように伸びた鋭利な爪を持つ。

 

石刃などの天然武器を持つこともあるルー・ガルーだが、この強化種のルー・ガルーは己の牙と爪だけを武器としているらしい。

 

発達した脚部の筋肉により、高速で疾走することが可能な強化種のルー・ガルーは、残像が残るような速度を出して、壁面すらも足場に駆ける。

 

完全に速度に特化している強化種のルー・ガルーは、下層最速のイグアスが非常に遅く感じるほどの速度で動き、攻撃を繰り出してきた。

 

かなりの速度を乗せた鋭利な爪によるすれ違い様の爪撃を、構えた短剣で弾いていくと、乱反射するピンボールのように上下左右から連続で襲い来る爪撃。

 

更に加速する強化種のルー・ガルーは止まることなく動き続け、激しい爪撃を放ち続けていく。

 

通常種のルー・ガルーとは比べ物にならないほど圧倒的な、強化種のルー・ガルーの速度は尋常ではない。

 

これまで戦ってきたどのモンスターよりも速く動く強化種のルー・ガルーは、今まで出会った中では最速のモンスターだろう。

 

並みの第1級冒険者では捉えられない速度で動く強化種のルー・ガルーが放つ爪撃を、並みの第1級冒険者ではない俺は短剣の刀身にある切れこみで受け止め、鋭利な爪をへし折る。

 

刀身の切れこみで剣を受け止めてへし折るソードブレイカーである短剣で、強化種のルー・ガルーの爪をへし折った俺は、爪を折られた痛みに動きが一瞬止まったルー・ガルーの腕を掴んで身体を地面に叩きつけた。

 

恩恵を授かる前から凄まじい怪力である俺の力で、地面に身体を叩きつけられた強化種のルー・ガルーは確実にダメージを受けているようだ。

 

ダメージを受けた強化種のルー・ガルーが立ち上がる前に、素早くルー・ガルーの腹部を踏みつけて動けないようにしてから胸部に短剣を突き立てておく。

 

魔石を破壊されて身体が灰となる強化種のルー・ガルーは、もう立ち上がることはない。

 

更に階層を下りていくと、次に現れたのはスパルトイであり、通常種よりも肥大化した骨の身体を持つスパルトイもまた強化種であるのは間違いないだろう。

 

左右の手に骨剣と骨盾を構えた強化種のスパルトイは身体の強度がとてつもなく高いようで、短剣や大型ナイフで斬りつけても傷1つ付かない頑丈な身体を持つ。

 

「【光剣抜刀】」

 

一応魔法も試してみようと思って、光の刃を付与する付与魔法の詠唱を行った俺は、手にした短剣から伸びた光刃で、強化種のスパルトイを斬りつけてみる。

 

【ライト・オブ・ブレード】なら強化種のスパルトイの身体を斬ることが可能なようで、スパルトイの腕を切断することができた。

 

付与魔法の光刃を短剣に宿したまま振るい、強化種のスパルトイを斬り裂いていくと、瞬く間に再生したスパルトイの身体。

 

かなりの強度と再生能力を持つ強化種のスパルトイを倒すには、致命の一撃を瞬時に叩きこむ必要があるだろう。

 

地を蹴りつけ疾走した俺は短剣から伸びた光の刃による突撃突きを繰り出し、強化種のスパルトイが胸部を隠すように構えた骨盾ごと、スパルトイの胸部を光刃で貫く。

 

確かに強化種のスパルトイの魔石を貫いた【ライト・オブ・ブレード】の光刃により、強化種のスパルトイの身体は灰と化した。

 

その後も様々な強化種のモンスター達と戦うことになったが、ようやく到着した49階層。

 

大量のフォモールを短剣とナイフで斬り裂いて倒していると、出現した49階層の階層主。

 

それから俺がバロールと繰り広げた戦いの余波で大量のフォモールが死亡し、ダンジョンの49階層もかなり破壊されていたな。

 

階層主であるバロールの単独討伐も成し遂げて、ダンジョンから出る為に上の階層に移動していくと到着した18階層。

 

少し18階層で休憩してからダンジョンを出ようかと考えて、18階層で休憩していると、放たれた神威にダンジョンが揺れた。

 

どうやらダンジョンに入ることを禁止されている神が、何故か18階層に居たらしい。

 

異常事態は続き、頭上から注ぐ光に影が混ざって周囲が薄暗くなり始めたが、その原因となるものを発見。

 

18階層の天井一面に生え渡り、安全階層を照らす数多の水晶の中で、太陽のような役割を果たしている中央部の白水晶、その内部から巨大な黒い何かが生まれようとしている姿が見える。

 

安全階層では生まれる筈のないモンスターが、今まさに生まれようとしているという明らかな異常事態。

 

亀裂の走った白水晶を突き破って生まれ落ちた巨大なモンスターは、間違いなくバロールであったが色は漆黒で、明らかに通常よりも強力な相手。

 

ゼウス・ファミリアやヘラ・ファミリアなら倒せるかもしれないが、漆黒のバロールを放置すれば犠牲者は間違いなく出るだろう。

 

イシュタル・ファミリア団長である俺が、漆黒のバロール出現現場の18階層に居たのに何もしなかったとなれば、イシュタル・ファミリアの評判が悪くなりそうだ。

 

俺のせいでイシュタル・ファミリアの評判が悪くなるようなことがあれば、歓楽街の主となることを望む女神イシュタルを手伝うどころか足を引っ張ってしまうことになる。

 

何よりもそれは避けておきたいことなので、誰かに被害が出る前に漆黒のバロールは倒しておいた方が良い。

 

18階層の地を駆けて、漆黒のバロールが単眼から放つ光線を避けて接近し、構えた短剣とナイフで漆黒のバロールを斬りつけてみたが弾かれる2振りの刃。

 

「【光剣抜刀】」

 

それなら魔法ならどうかと、唱えた詠唱で短剣に付与された光刃を用いて、漆黒のバロールに斬撃を放つ。

 

硬質な音を響かせながら漆黒のバロールの体表に弾かれた【ライト・オブ・ブレード】の光刃は、漆黒のバロールに傷1つ付けられていなかった。

 

降り注ぐかのように連続で放たれるバロールの光線をすり抜けながら、付与魔法の光刃を消した俺は、両手に持つ2振りも鞘に納める。

 

「ブレイカーウダイオス」も「ウダイオスナイフ」も【ライト・オブ・ブレード】すら通用しない強度を持った漆黒のバロールの外殻の強度は間違いなく高い。

 

ならばどうやって漆黒のバロールを倒すのかといえば、強靭な漆黒のバロールの外殻よりも強力な武器によって倒すだけだ。

 

「教えてやろう漆黒のバロール。男が信じる最強の武器はな」

 

単眼から放たれ続ける光線を避けて、漆黒のバロールとの間合いを詰めると振り下ろされた漆黒のバロールの腕。

 

「己の拳だ!」

 

力強く声を張り上げながら、握りしめた拳を漆黒のバロールの腕に叩き込んで弾き返す。

 

作った武器を振るう時は自身の怪力で武器が壊れないように常に気にしなくてはいけなかったが、己の拳を振るう時は、そんなことを気にする必要はない。

 

かなりの速度で両腕を振るう漆黒のバロールの連撃を、全て両拳による打撃で迎撃。

 

普段は眠っている時だろうとベッドを壊さないように、無意識の間でも繊細に加減している力を存分に解き放つ。

 

漆黒のバロールの単眼から放たれる光線を回避し、振りかぶった状態から繰り出された漆黒のバロールの腕による薙ぎ払いに、拳撃を叩き込む。

 

拳を一撃繰り出すごとに力を抑え込んでいた枷が外れていくかのように、速度と力強さが増していく拳撃。

 

俺の拳で大きく腕を弾き返され、体勢を崩した漆黒のバロールの胸部へ瞬時に数多の拳打を打ち込んでいくと、一撃ごとに威力が増す拳打によってヒビが入ってきた漆黒のバロールの外殻。

 

更に勢いと力強さを増した俺の拳による打撃の連打が叩き込まれ続けていくと、ついに限界が来た漆黒のバロールの体表の黒い外殻が完全に砕けていき、飛び散った黒い外殻の破片。

 

外殻を砕かれたことで痛みによる絶叫を上げて単眼から光線を放ち、周囲に無差別な攻撃を行う漆黒のバロールの光線を潜り抜けると、俺は固く握った拳による一撃で漆黒のバロールの胸部に大穴を穿ち、胸部にある魔石を完全に破壊した。

 

魔石を破壊されたことで大量の灰となった漆黒のバロールの身体は、ドロップアイテムであった腕刃以外は残ることはない。

 

色違いである漆黒のバロールの腕刃は間違いなく貴重なドロップアイテムだろうな。

 

そんな予想外の戦いもあったがダンジョンから地上に戻った俺は、さっそく手に入れたウダイオスの黒剣2本と、漆黒のバロールの腕刃を使って武器を作ってみることにした。

 

Lv4になったイシュタル・ファミリアの冒険者達の為に、ウダイオスの黒剣を素材として作成した槍と剣に斧。

 

俺が使う為に漆黒のバロールの腕刃を素材として作成した「バロールナイフ」が2本。

 

とりあえず完成した武器を渡す為にイシュタル・ファミリアのホームに向かった俺は、ホームで女神イシュタルを護衛してくれていたLv4冒険者達に槍と剣に斧を渡す。

 

通常のバロールになら通用するウダイオスの黒剣を素材として俺が作った武器達を受け取ったLv4冒険者達は「ありがとうございます団長!」と物凄く嬉しそうに感謝の言葉を言っていたので、かなり喜んでいたのは間違いない。

 

「私には渡すものは無いのか?」

 

喜んでいる冒険者達を見た女神イシュタルがそんなことを聞いてきたが、一応女神イシュタルに用意しておいた物があったので、それを渡しておく。

 

大粒のルビーをはめ込み、彫金を施した黄金の髪飾りは、女神イシュタルも気に入ったようで「美の女神に捧げる物としては、中々悪くはないぞジーン」と言いながら髪飾りを身につけて満足気にしていた。

 

イシュタル・ファミリアの冒険者達だけに物を渡していると、女神イシュタルが拗ねそうだと考えて、念の為に用意しておいた髪飾りは無駄にはならなかったみたいだ。

 

その後、ダンジョンで何があったかを女神イシュタルに報告しておき、ステイタスも確認してもらうと、どうやらLv6へのランクアップが可能になっていたらしい。

 

明らかに強力な深層の強化種達との連戦と、49階層の階層主であるバロールの単独討伐に加えて、18階層での漆黒のバロール単独討伐で、ランクアップが可能になったのだろう。

 

久しぶりにダンジョンの深層まで行く前から、全てのステイタスはSに到達して999まで極まっていたので、Lv6にランクアップすることにした。

 

ジーン・グライペル

Lv6

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

鍛冶:A

精癒:C

魔導:D

治療:G

彫金:I

 

《魔法》

 

【ライト・オブ・ブレード】

 

【セイクリッド・ハイネスセラピア】

 

《スキル》

 

【天性肉体】

 

【鍛冶鍛錬】

 

【若年長期】

 

【斬拳走輝】

 

【極大治療】

 

【英雄錬鉄】

・能動的行動に対するチャージ実行権

 

女神イシュタルから渡された紙に書かれていた俺のLv6のステイタスは、こんな感じになっていたようだ。

 

新たな発展アビリティの彫金は言葉のままだろうが、発現した新たなスキル「英雄錬鉄」の効果は、チャージとあるから蓄力が可能になるのは間違いないが、詳細は試してみないとわからない。

 

スキルを試すならダンジョンが良いが、俺がダンジョン遠征で、しばらく不在にしていた間に溜まっていた仕事を全て終わらせるまでは、ダンジョンに向かうのは止めておくとしよう。

 

イシュタル・ファミリア団長の俺でなければできない仕事に取り組んで、2週間程度で仕事を終わらせた俺は、女神イシュタルに注意されてからは欠かすことのない休日に身体を休めておく。

 

部屋で身体を休める為に横になった俺は、この際一眠りして軽く睡眠を取っておくのも悪くはないと考えていた。

 

ダンジョンでは眠らないで移動することも少なくはないから、眠れる時に眠っておくのが正解だ。

 

なんてことを考えていたら眠気が来て、そろそろ眠れそうだと思った頃に、何かしら俺に用があったのか部屋までやってきた女神イシュタル。

 

「ふむ、眠りに落ちる寸前といった様子か」

 

眠りかけていた此方の様子を観察して、そう言った女神イシュタルは俺が横になっているベッドに上がってきた。

 

そしてそのまま俺に寄り添うかのように密着して横になる女神イシュタルは「ふっ、私という美の女神の添い寝だ。これ以上の安眠効果はあるまい」と言いながら何処と無く満足気な顔だ。

 

美の女神の添い寝に安眠効果があるのかはわからないが、相変わらずいつも通りで薄着な服を着た女神イシュタルが寒さで風邪をひかないか心配になったので、抱きしめることで少しでも良いから暖めておく。

 

「間違いなく寒いだろその服。いい加減、もうちょっと布面積が多い服を着てくれたら、俺も安心できるんだが」

 

一応いつも思っていることを言葉にして女神イシュタルに伝えてみたが、今回も改善はされないかもしれない。

 

「いつもジーンがこうして暖めてくれるなら何も問題はない。そしてこのジーンの腕の中に収まるフィット感が実に素晴らしいではないか!なじむ、実に!なじむぞ」

 

なんてことを言いながら俺の腕の中で妙なテンションになっている女神イシュタルは、とても楽しそうではあった。

 

女神イシュタルが楽しそうなのは悪いことじゃないが、眠気が限界なんでそろそろちゃんと眠らせてもらいたいところだな。

 

「じゃあ俺は眠いんで、もう眠らせてもらうな。おやすみイシュタル」

 

「ああ、先に眠っておくがいいぞジーン。私も直ぐに眠るとしよう」

 

女神イシュタルと共に俺のベッドで横になって眠り、しばらくしてから俺が先に目を覚ますと、俺の腕の中には幸せそうな顔で眠っている女神イシュタルが居て、まだ目覚めてはいないらしい。

 

抱きしめている女神イシュタルを起こさないように、ベッドから移動することのない俺は、女神イシュタルが起きるまで待ってみることにした。

 

一時間位眠っていた女神イシュタルが起きると「ジーンにも安眠効果があるのではないか?これはもう情報を正確なものとする為に、同じ条件で主神として何度か検証しなければならんな」と言い出してくる。

 

「またイシュタルと一緒に眠れば良いのか?」

 

「うむ、私を抱きしめることも忘れずにな」

 

俺からの問いかけに満面の笑みを浮かべてそう答えた女神イシュタルは、これからも俺と一緒に眠ることで、俺に安眠効果があるかを検証するつもりのようだ。

 

特に誰かに実害がある訳ではないので、女神イシュタルの検証には協力しておくとしよう。

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