転生した俺が歓楽街の帝王と呼ばれるようになるまで   作:色々残念

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なんとか書けたので更新します



女神の愛

自身の気持ちを自覚した女神イシュタルが積極的にアプローチしてくるようになり、俺が休日に部屋で休んでいると必ず部屋までやってくるようになった褐色の肌をした女神。

 

肌の露出が控え目な服を着てアプローチをかけてくる女神イシュタルは、以前俺が、ちゃんとした服を着た相手が好きだと言ったことを忘れてはいないようだ。

 

僅かに見える褐色の肌をほんのりと赤らめて、身体を密着させてくる女神の息は荒く、明らかに興奮していた。

 

「ジーンの胸板に頬擦り、してもいいか?頬擦りをすれば、気持ちが落ち着くのだが」

 

そんなことを言い出した女神イシュタルに「構わないが」と言っておくと、此方の胸板に頬擦りを始めた女神は「アフウウウウ」と声を漏らしながら幸せそうな顔をしている。

 

「ジーンの逞しい身体に触れていると、下品なのだが、フフ、下品なので言うのは止めておこう」

 

何を言おうとしたんだろうかと気になる言葉を言った女神は、胸板に頬擦りを続けていて、しばらく俺の胸板から顔を離すことはない。

 

「満足したか?イシュタル」

 

小一時間ほど頬擦りを続けていた女神が、ようやく胸板から顔を離したので、満足したのかを聞いてみた。

 

「気持ちは落ち着いたが、満足してはおらんぞ」

 

笑みを浮かべたまま答えた女神イシュタルは、今度は手で俺の身体に触れてきて、上半身から少しずつ下へと降りていく女神の手。

 

下半身にまで到達した手が愛おしそうに一部の部位に触れて、痛みを伴わない刺激を与え始めた。

 

娼婦の守護神でもある女神イシュタルは、性愛の女神でもあり、そちらの分野の技術が、まさしく神の領域であるのは間違いない。

 

通常の人間では太刀打ちできない神の技術まで用いてきた女神は確実に本気である。

 

「ジーンと結ばれる。それだけよ、それだけが満足感よ!過程や!方法なぞ!どうでもよいのだァ!」

 

なんてことまで言い出した褐色の肌をした女神は、多少強引な手を使ってでも俺と結ばれたいようだ。

 

まあ、そこまで求められているということでもあるので、女神の想いに応えておくとしよう。

 

此方の下半身を刺激し続けていた女神の唇を奪い、女神の口内を存分に蹂躙し、的確に快感を与えておくと、身体の力が抜けて倒れそうになった女神を抱きしめて支えた。

 

「ハァハァ、ば、ばかなッ!こ、このイシュタルがキスだけで腰砕けになるだとッ!」

 

性愛の女神である自分がキスだけで腰砕けになったことが信じられない様子だった女神イシュタルは、驚愕を隠せていない。

 

「続きは、どうする?」

 

息の荒い女神と比べて余裕のある俺は、一応続けるかどうかを聞いてみる。

 

「ハァハァ、続けるに決まっているだろう!」

 

まだ息が荒い女神は、続けるつもりがあるみたいだ。

 

「キスだけでそんなになってるし、手加減した方が良いか?」とも聞いてみたが「性愛の女神でもある私に、そちらの方面での手加減は必要ない」と答えた女神に、手加減は必要ないらしい。

 

それなら此方は何も遠慮することはなく、女神に相手をしてもらおう。

 

その後、性愛の女神としての全力を出してきた女神イシュタルを迎え撃ち、一晩中随分と激しい攻防を繰り広げることになった。

 

最終的に女神を圧倒して勝利した俺の隣には、蕩けきっただらしない顔で失神した女神の姿があり、幸せそうな顔ではあるので女神には問題はなさそうだ。

 

とりあえずそんな女神には問題はないんだが、様々な汁が付着した俺の部屋のベッドのシーツは捨てて、新しいシーツに交換した方が良いだろう。

 

特に女神イシュタルからの分泌液が多かったが、俺にとって今生では初めての行為だったからか、少々女神を執拗に攻め過ぎたかもしれない。

 

蕩けた顔で幸せそうに失神している女神を起こした後、立って歩けない状態だった女神を俺用の浴室まで、お姫様抱っこで運んで一緒に身体を洗っておく。

 

まさか着替えが必要になるとまでは思っていなかったのか、全く着替えを用意していなかった女神イシュタルに俺の服を一時的に着せておき、再びお姫様抱っこで女神を彼女の部屋まで運んでおいた。

 

用意しておいたエリクサーを女神には飲ませておいたが、立って歩けるようになるまでは、しばらく時間がかかりそうだ。

 

女神を相手にした時に身体能力的には加減したが、様々な技術に関しては手加減しなかったので、全力を出した性愛の女神を圧倒して勝利することができたが、ちょっとやり過ぎてしまったと思わなくもない。

 

そんなことがあった日の翌日、女神の様子を見に行くと、まだ1人では立てない状態だった女神イシュタル。

 

立つことができない女神はベッドに座ったままの状態で「ジーンのステイタスを確認しておきたい」と言い出してきた。

 

上半身の服を脱いで女神に背中のステイタスを見せて確認してもらうと、どうやらランクアップができるようになっていたらしい。

 

何故か納得していた女神が言うには、どうやら性愛の女神の神域である性の技術を越える性技で、完全に性愛の女神を性的に圧倒したことが偉業だと判断されたようだ。

 

「誇れ、お前は神を超えたのだぞ」と言いながら笑っていた女神イシュタルに「こんなことが偉業になるのかって気持ちにしかならないんだが」と言った俺は、何ともいえない気持ちになっていた。

 

そんな何ともいえない微妙な気持ちになっていようと、Sの999まで極まっているステイタスが、これ以上は上がらないと判断した俺は、ランクアップしておくことにする。

 

ジーン・グライペル

Lv7

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

鍛冶:S

精癒:A

魔導:B

治療:E

彫金:G

拳打:I

 

《魔法》

 

【ライト・オブ・ブレード】

 

【セイクリッド・ハイネスセラピア】

 

《スキル》

 

【天性肉体】

 

【鍛冶鍛錬】

 

【若年長期】

 

【斬拳走輝】

 

【極大治療】

 

【英雄錬鉄】

 

【超越名匠】

 

【夜帝王】

・夜に体力と精力の高速自動回復発動

・夜に耐久と器用の超高補正

 

Lv7にランクアップすると、新たな発展アビリティ拳打と新たなスキルである「夜帝王」が発現していた。

 

発展アビリティ拳打については、これまで様々なものを殴ってきたことから、寧ろ発現が遅かったぐらいかもしれない。

 

新たなスキルである「夜帝王」は、間違いなく性愛の女神との一戦が影響して発現したスキルだろう。

 

夜の間だけだとしてもかなりの恩恵があるスキルではあるので、有効に活用できるように努力しておきたいところだ。

 

なんてことがありながらも月日は過ぎていき、女神イシュタルとオラリオに来てから合計で24年が経過した頃、ついに歓楽街の全てがイシュタル・ファミリアの物となった。

 

女神イシュタルが歓楽街の女主となったことを祝して、歓楽街に新たなホームである「女主の神娼殿」を建てることが決まり、複数の建築系ファミリアが合同で女神の居城を造り上げていく。

 

「女主の神娼殿」の作成が開始されてから1年間が経過し、完成した女神の居城は豪華な仕上がりとなっていて、女神も満足していたようだ。

 

それから数日後の休日に「女主の神娼殿」にある俺の新しい部屋で休んでいると、慌てた様子で部屋に飛び込んできたイシュタル・ファミリアの団員が「治療所に急いで向かってください団長!」と言ってきた。

 

かなり慌てているイシュタル・ファミリアの団員が言うには、治療所に治療を頼みに来た男神はゼウスであるそうだ。

 

ゼウス・ファミリアとは知らない仲でも無いし、神ゼウスが怪我をしているなら治療は早めにした方が良い。

 

確かに急いだ方が良さそうだと思った俺は部屋を出て、歓楽街の治療所へと急いで向かう。

 

到着した治療所で「前が見えねェ」と言う男神の顔面は、ボコボコにされて完全に腫れ上がっていた。

 

「誰にそこまでやられたんだ?」

 

思わず聞いた俺に男神は「ヘラにやられたんじゃよ」と答える。

 

「何故女神ヘラに?」と続けて聞く俺に「歓楽街で遊んどるところがヘラにバレてのう。棒による殴打を連続で顔面に叩きこまれたんじゃ。なんとか必死に逃げたところで親切なお嬢さんに治療所まで連れてきてもらったんじゃよ」と男神は答えた。

 

つまり神ゼウスという夫の明らかな浮気現場に怒りを抱いた妻である女神ヘラからの制裁を受けた結果、男神の顔面がボコボコになったみたいだ。

 

夫婦喧嘩とは言えない一方的な制裁で、かなりバイオレンスな感じだが、伝え聞いた女神ヘラの性格なら確かにやる可能性は高い。

 

「一応治療はしておくが、料金は普通の料金になるな。1回の治療で10万ヴァリスだ。今払えなければ後払いでも構わないが、必ず払ってもらうぞ」

 

そう伝えておくと「治療してくれるならそれで構わん。必ず払うと約束しよう」と言った男神。

 

【セイクリッド・ハイネスセラピア】によって男神を治療すると、ボコボコになっていた顔の腫れも完全にひいて元通りとなった男神の顔。

 

怪我が完全に癒えたことに喜んでいた神ゼウスは、懐から財布を取り出して中身を確認すると「うむ、後払いで頼むぞ」と言うと治療所から出ていく。

 

男神は治療費を支払うと歓楽街で遊べなくなると判断したようだ。

 

ゼウスという神が女好きなのは、何処の世界でも変わらないらしい。

 

とりあえず治療は終わったので、イシュタル・ファミリアのホームにでも戻ろうかと俺が考えていると、外から「ゲェーッ!ヘラ!」という男神の声が聞こえた。

 

どうやら神ゼウスは歓楽街で再び女神ヘラと出会ってしまったようである。

 

顔面をボコボコされても懲りずに歓楽街で遊ぼうとしていた男神に、怒った女神が再び男神をボコボコにしてもおかしくはない。

 

そうなればまた治療しないといけなくなるかもしれないと思った俺は治療所を出ると、男神の声が聞こえた方向に移動してみた。

 

「マジでヤバイんじゃが!マジでヤバイんじゃが!マジでヤバイんじゃが!」

 

逃げることに必死で余裕が無いのか、同じ言葉を繰り返していた神ゼウス。

 

そんな神ゼウスを追いかけている棒を持った女性が、女神ヘラで間違いなさそうだ。

 

「下界の子らに歓楽街は確かに必要だ。その存在は認めよう。しかし夫である貴方がそこで遊ぶことをわたしが許すとでも?」

 

なんてこと言いながら男神を追いかけていた女神の眼光は鋭い。

 

いたいけな子どもが見たら確実に泣き出しそうな女神の鋭い眼光は、歓楽街で遊び歩こうと考えていたであろう他の男神達も怯えさせたらしく、女神から明らかに目線を逸らして逃げ去っていく他の男神達。

 

流石に女神の手で男神が天界に送還されるような事態にはならないだろうが、このままだと神ゼウスが意外と足が早い女神ヘラに追いつかれて再びボコボコにされそうだ。

 

これまで治療所で治療師として数え切れないほど治療をしてきたが、最初から怪我をする相手が出ないのが1番良いことだと俺は思うので、なんとか女神を説得してみるとしよう。

 

ついでに神ゼウスが怪我をすることなく痛い目にあって、女遊びをしばらく控えるようになれば、ゼウス・ファミリアの面々も喜ぶのは間違いない。

 

という訳で男神を追いかけている女神の隣に並走した俺は、女神に話しかけてみた。

 

「女神ヘラ、貴女がいくら殴っても神ゼウスは、歓楽街で遊ぶことを諦めないだろう。それなら神ゼウスを捕まえて連れ去って閉じ込めて、貴女がどれだけ神ゼウスを愛しているのかを、じっくりと教えてやれば良いんじゃないか」

 

そう言った俺に顔を向けた女神は「具体的には?」と方法に興味を示してくる。

 

女神ヘラの今の様子なら、此方の話をちゃんと聞いてもらうことはできそうだ。

 

「誰にも邪魔されない密室で、貴女が愛している神ゼウスという相手にやりたいことを満たされるまで続ければいい。ちょうど良い監禁部屋が無いなら部屋の貸し出しも可能なんで、ご希望の部屋と、ある程度の道具は用意できるぞ。少なくとも棒で殴打するよりも、貴女の心は満足すると思うが」

 

神に対しては嘘ではなく心から思ったことを言葉にしている俺の説得は女神に通じたようで「確かに、殴るよりもそちらの方が良さそうだ」と言った女神は棒を放り捨てた。

 

そして女神ヘラは両手を両頬に当てて恍惚とした笑みを浮かべながら神ゼウスを見ると「ゼウス、貴方に、わたしの愛を刻んであげましょう」と言い出す。

 

一応これで怪我をする相手が出ることはないなと思った俺は、難しい一仕事をようやく終えた気分になった。

 

「良かったな神ゼウス。もう女神ヘラに殴るつもりはないみたいだぞ」

 

前が見えないような状態になるまで男神が殴られるような事態を回避するという目的の1つは達成できたので、俺は晴々とした気持ちで男神に明るく話しかけてみる。

 

「いやマジで何してくれとるんじゃ!?ヤバイ事態が更に悪化したんじゃが!?ワシにとって超ヤバイ事態にワープ進化しとるんじゃけど!?」

 

顔を青ざめさせながら言った男神は、恍惚とした笑みを浮かべる女神を見て、恐怖に身体を震わせているようだ。

 

「好きで選んだ自分の女房だろうに」

 

そう言って女神を見てから男神を見た俺に対して、男神であるゼウスは言う。

 

「可愛い子なら誰でも好きじゃよワシは」

 

そんな男神の言葉を聞いて俺は、この神まだ余裕あるな、とは思ったが、それは言葉にすることはない。

 

とりあえず俺は女神に「良く効く精力剤は要るかな?」と聞いてみることにした。

 

「下界の子の手助けは受け取っておこう」と頷いていた女神ヘラは、良く効く精力剤を使うつもりがあるみたいだな。

 

その後、縛って動けないようにした神ゼウスを俺が運び、しばらく貸し切りの豪華な一室に女神ヘラを案内した後は、注文された道具一式と良く効く精力剤を10本ほど女神に渡しておく。

 

「今回は俺からの提案ということで、特別に無料サービスにしておくが、次回からは部屋と道具の用意は有料にしとくよ。それじゃあごゆっくり」

 

女神ヘラにだけそう伝えて、部屋から出た俺は、貸し切りにしてある部屋には、しばらく近寄らないようにイシュタル・ファミリアの眷族に言い含めておいた。

 

部屋には水と食料も用意してあり、風呂もトイレもあるので、部屋の中だけでしばらく生きていける環境は整えてある。

 

もし邪魔が入るとするなら歓楽街に行った主神が帰ってこないことに危機感を抱いたゼウス・ファミリアかヘラ・ファミリアの面々になる可能性が高い。

 

まあ、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの団員に神ゼウスと女神ヘラの居場所を聞かれたら、俺は正直に答えて部屋まで案内するつもりだ。

 

それでも真っ最中らしき声が部屋から聞こえていたら、邪魔にはならないように少し時間を空けた方が良いとアドバイスはしておくとしよう。

 

なんてことを考えていたらゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが総出で歓楽街までやってきたと俺に報告が届いた。

 

全員でやってくるとは思いきりが良いが、どうやらゼウス・ファミリアもヘラ・ファミリアも殺気立っている様子だったらしい。

 

ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアが歓楽街の住人達が怯えて近寄れないほどに殺気立っている理由は、帰ってこない主神が何らかのトラブルに巻き込まれたと考えているからだろうな。

 

早めに種明かしをしておいた方が良さそうだと判断した俺はゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの前に向かうことに決めた。

 

完全武装しているゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの面々の前に立った俺は「神ゼウスと女神ヘラは現在安全な貸し切りの一室で、男女の営みの真っ最中なんでな。女神ヘラが満足するまで待ってくれるとありがたいが」と殺気立つ面々に言ってみる。

 

歓楽街に遊びにきた通りすがりの神に俺が嘘を言っていないことを証明してもらうと、俺の言葉を聞いたゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの殺気が霧散していき、明らかに呆れた顔になった俺以外の全員。

 

一応それでも確認する為ということで、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの面々を貸し切り部屋の扉まで案内してみたが、部屋の中からは艶やかな声と野太い喘ぎ声が聞こえたので真っ最中なのは間違いない。

 

「部屋の中は聞こえた通りの状態だが、入るか?」

 

試しに俺が聞いてみるとゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリア全員が、無言で首を左右に素早く振っていたな。

 

何も言わなくてもゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの、嫌です、という気持ちが確かに伝わってきた。

 

本当に嫌なんだな、と思った俺は、女神ヘラと神ゼウスがお楽しみの真っ最中な部屋の中に入ることは強制しない。

 

それでも男神と女神の安全の為には、部屋の直ぐ外でゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアには待機してもらった方が良いかもしれないと考えて「じゃあ椅子用意するから部屋の外で終わるまで待とうか」と提案してみる。

 

ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの面々は、部屋の中に入る訳じゃないなら良いか、と思ってくれたようで、俺が用意した大量の椅子に、それぞれ座って待つことにしたみたいだ。

 

豪華な一室は外の廊下も広く、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリア全員が座れる数の椅子を用意するスペースがあった。

 

一応俺の椅子も用意しておき、静かに座って待っているとゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの知り合いである数人から「何でゼウスとヘラがこんなことになってるんだ」と聞かれることになる。

 

「歓楽街で遊ぼうとした神ゼウスが女神ヘラに制裁として棒で殴打されないで済むように、女神ヘラが満足するような説得と提案をして、お望み通りの部屋を用意したら、こうなったな」

 

正直にそう答えた俺に「えぇ」となんとも言えないドン引きしたかのような声を出したゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの知り合い数人と1部の面々。

 

「他に聞きたいことはあるか、今は暇だから答えるぞ」

 

なんてことを言ってみると歓楽街の全てを手中に収めているイシュタル・ファミリアの団長である俺に、聞いてみたいことが幾つかあったようで、ゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの面々は様々なことを聞いてくる。

 

「彼女は居るんですか?」

 

純粋な興味本意で聞いてきたゼウス・ファミリアの新人団員。

 

「付き合ってる相手は、いるな」

 

一応嘘はつかずに、そう答えておくと「やっぱり相手はいるんですね」とゼウス・ファミリアの新人団員は納得していた。

 

「付き合ってる相手がいるけど、彼女とは明言していない。ふふっ、お姉さんわかっちゃった。ずばり貴方には彼氏が居るのね!」

 

ハァハァと何かに興奮して息を荒げながらそんなことを言ってきたヘラ・ファミリアの中堅団員は、ある意味手遅れかもしれない。

 

「彼氏は居ないな、ちなみに俺からすれば貴女はお姉さんじゃなくて、お嬢ちゃんだ」

 

とりあえず思ったことを答えた俺に「くっ、残念。でもお嬢ちゃんと若くみられたのは嬉しい」とヘラ・ファミリアの中堅団員は残念そうにしながらも喜んだ。

 

様々なことに答えていると時間はあっという間に過ぎていき、数人以外は知り合いではなかったゼウス・ファミリアとヘラ・ファミリアの面々とも会話で打ち解けることができて、少しは仲良くなれた。

 

しばらくしてようやく部屋から出てきた女神ヘラは、笑みを浮かべて満足そうな顔をしていたな。

 

そんな女神とは対照的にぐったりとしていた神ゼウスは完全に限界まで搾り取られたみたいだ。

 

部屋の中を確認すると俺が用意して女神に渡した良く効く精力剤10本の瓶が全部空になっているのが見えた。

 

きっと役立ったのなら一応10本も用意しておいて良かったんだろう。

 

なんてことがあった日の後日、女好きである神ゼウスにしては珍しく、しばらくの間は女遊びを控えるようになったらしい。

 

しかしそれが長続きすることはなく、3週間もすれば元の女好きな男神に戻ったようだ。

 

「あの部屋の予約を頼めるか」

 

ちなみに女神ヘラは俺が歓楽街の治療所に居る時にヘラ・ファミリアの眷族を護衛にして現れて、定期的に部屋を予約するようになった。

 

どうやら神ゼウスを殴りに行くよりも此方の方が良いと思うようになったのかもしれない。

 

まあ、神が不変の存在だとしても心境が変わることはあるだろうな。

 

それでも金払いが良い歓楽街の常連客が増えたことは、イシュタル・ファミリアにとっても悪いことではない筈だ。

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