転生した俺が歓楽街の帝王と呼ばれるようになるまで   作:色々残念

7 / 12
なんとか思いついたので更新します
今回は短めです


女神との生活

歓楽街の問題を解決したり、治療所で治療を行うだけではなく、鍛冶工房で鍛冶仕事をすることもあったが、時おり性愛の女神である主神を「あふんあふん」言わせたりしながら日々を過ごす。

 

Lv7である俺の目が届いている今の歓楽街で暴れるのは、よほどの馬鹿か、俺に勝てる自信がある相手だけとなったようで、歓楽街で暴れる相手は非常に少ない。

 

それでも零になった訳ではなく、よほどの馬鹿をぼろ雑巾に変えて迷惑料を馬鹿の財布から徴収したり、喧嘩に自信があったらしい腕自慢の冒険者を滅多打ちにして迷惑料を奪ってから歓楽街から追い出してやったりもしたな。

 

歓楽街の主になりたいと望んだ女神の願いを叶えて、数年前には歓楽街の全てを手に入れたが、この数年間で様々な施設や設備を追加して発展させたことで更に華やかな街となった歓楽街は、オラリオの夜の顔だ。

 

歓楽街の全てがイシュタル・ファミリアの物になってから、暗い顔で歓楽街を歩く者は居なくなり、笑顔が溢れる街となった歓楽街には、様々な人々や神々が訪れる場所となっていた。

 

歓楽街に存在するイシュタル・ファミリアのホームである「女主の神娼殿」は、外観が宮殿のような造りになっている巨大な娼館でもあり、広い玄関ホールは赤い絨毯が敷かれた白大理石の空間となる。

 

内部はバベルの造りにも似ていて、遥か上階にまで続く吹き抜けの構造となっている「女主の神娼殿」で、今日もそれぞれの階で客を部屋まで案内する娼婦達。

 

娼婦はイシュタル・ファミリアの眷族であったり、傘下の娼館から派遣された娼婦だったりしたが、ホームでもある「女主の神娼殿」に入ることを許された存在でもあった。

 

ちなみにイシュタル・ファミリアの眷族は娼婦だけではなく、武器や防具に魔剣を売る商店の店員であったり、薬剤店で調合を行う薬師に、大浴場の職員や、ダンジョン探索を行う冒険者であったりもする。

 

冒険者達の中でもランクアップ間近だったLv4の団員達3人が、ついにLv5にランクアップしたようで、これで第1級冒険者の数が4人となったイシュタル・ファミリアは、ファミリアとしての等級がSとなったらしい。

 

ランクアップしてLv5になったイシュタル・ファミリアの団員3人は「神娼殿の三戦士」という異名で呼ばれるようになり、俺がウダイオスの黒剣から作った黒い剣と槍に斧を愛用している3人は、連携も巧みだった。

 

Lv5でありながらも3人で連携すれば本気のウダイオスが相手でも無傷で勝利することが可能となったようで、ウダイオスのドロップアイテムの黒剣を持って帰ってきた3人。

 

どうやらまず誰かが単独で戦ってウダイオスに黒剣を精製させるまで追い込んでから、その後に3人で袋叩きにして、倒したウダイオスから黒剣を奪ってきたらしい。

 

定期的にウダイオスを倒してドロップアイテムを持って帰ってくるようになった3人に、ウダイオスの黒剣を使用して作成した装備一式を渡しておくと、かなり喜んでいたな。

 

鍛冶師としての技術が更に上がった俺が、ウダイオスの黒剣を素材として作成した新しい剣と槍に斧は、同じ素材を使っていても以前の武器より優れた武器となっているのは確実だ。

 

新しい装備も身に付けて、並みのLv5よりも頼りになる存在となった3人になら、俺がホームに不在となる時に、女神イシュタルの護衛を任せておいても安心できるだろう。

 

なんてことを考えていたら女神イシュタルが俺の部屋にやってきて「その胸板で私を圧迫するのだ、ジーン」と言い出すと、俺の胸板に顔を押し付けてきた。

 

「圧迫だッ! 呼吸が止まるくらいッ! 興奮して来たぞッ! 早く圧迫するのだッ!圧迫祭りだぞッ! 私の顔を圧迫しろッ!」

 

息を荒げてそんなことまで言ってくる性愛の女神は、褐色の肌を興奮で赤く染めている。

 

とりあえず呼吸が止まるくらいだと死んでしまうかもしれないので、呼吸が止まらない程度に女神を強く抱きしめて胸板で圧迫しておくと、狂喜乱舞していた性愛の女神。

 

その後、主神の女神が言うところの圧迫祭りとやらが終わってからも、全く帰る気配がない性愛の女神と明日の朝まで一緒に過ごすことになった。

 

「戦いの中で成長しているだとッ!まだ発展途上だったと言うのかッ!なんという才能だッ!?」

 

性愛の女神を性的な戦いで驚愕させたりしながら、朝まで女神の相手をしていると幸せそうな顔で失神した女神は、しばらく起きそうもない。

 

眠っていなくても疲れてはいないが、食事は食べた方が良いと判断した俺は、ホームにある食堂まで行って、サンドイッチなどの簡単に食べられる食事を2人分用意してもらう。

 

2人分の軽食を自分の部屋まで運んだ俺は、ようやく目覚めていた性愛の女神が身体を動かすことに苦労しているようだったので、女神にもサンドイッチを食べさせておいた。

 

雛鳥のように口を開いている女神にサンドイッチを食べさせていると、主神である女神と旅をしていた時も、こんな風に食事を食べさせたことがあったことを思い出す。

 

「前にもこんなことがあったな、覚えているか?イシュタル」

 

「一緒に旅をしていた時、私が初めて下界で風邪をひいた日に、お前が用意した胃に優しい食事を食べさせてくれたな」

 

懐かしい記憶を思い出しながら女神に問いかけてみたが、女神も忘れてはいなかったようだ。

 

「旅先でもあんな薄着だったから、よく風邪をひいてたよなイシュタル。何回風邪ひいたか覚えてるか」

 

「お前は、今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」

 

女神に質問してみると、質問に質問が返ってきたが、その質問に答えてみるとしよう。

 

「食べたパンの枚数なら今日のサンドイッチで6573枚になるな。ちなみにイシュタルが旅先で風邪をひいた回数は83回になるぞ」

 

「本当に覚えているのには驚いたぞ。そんなことまで記憶しているとはな」

 

食べたパンの枚数と旅先で女神イシュタルが風邪をひいた回数を正確に答えておくと、驚いていた性愛の女神。

 

女神と会話を続けているとステイタスの更新も行っておこうという流れになり、シーツを取り替えたベッド上で背中を晒した俺の背に触れた女神の手で、ステイタスの更新が行われていく。

 

ジーン・グライペル

Lv7

 力:A878

耐久:A867

器用:A895

敏捷:A852

魔力:A884

 

鍛冶:SS

精癒:S

魔導:S

治療:C

彫金:E

拳打:G

 

《魔法》

 

【ライト・オブ・ブレード】

 

【セイクリッド・ハイネスセラピア】

 

《スキル》

 

【天性肉体】

 

【鍛冶鍛錬】

 

【若年長期】

 

【斬拳走輝】

 

【極大治療】

 

【英雄錬鉄】

 

【超越名匠】

 

【夜帝王】

 

【魔書作成】

・魔導書の作成方法が思い浮かぶようになり、高度な魔導書を作成することが可能になる

・魔導書の作成時のみ、最高ランクの発展アビリティ神秘の一時発現

 

新たなスキルとして魔導書の作成が可能となる「魔書作成」のスキルが発現していただけではなく、鍛冶の発展アビリティがSSにまで到達し、精癒と魔導もSとなっていたようだ。

 

「魔書作成」のスキルは、魔導がSまで到ったことで発現したスキルなのかもしれない。

 

魔導書には興味があったが、まさか自分で作れるようになるとは思ってもいなかったな。

 

俺がそんなことを考えていると、楽しそうな笑みを浮かべていた女神が口を開いた。

 

「数十年前にジーンを眷族にしたが、これほどまでにッ!絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ。最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ」

 

魔導書の作成が可能な俺の新しいスキルを知って、明らかに妙なテンションになっていた女神は、高らかに笑う。

 

「ハハハハハハハッ!ゴホッゴホッ」

 

笑い過ぎて咳をしていた女神に水を渡しておき、咳が治まったところで「大丈夫か?イシュタル」と話しかけてみると「うむ、少々はしゃぎ過ぎたな」と落ち着いていた女神。

 

テンションが上がったり下がったり忙しいなとは思ったが、それは言葉にすることはない。

 

とりあえず実際に魔導書を作成してみて、完成した魔導書を、魔法を欲しがっていたイシュタル・ファミリアの戦闘娼婦に渡して読ませてみると、戦闘娼婦は確かに魔法を発現していたようだ。

 

それからは魔法を欲しがっていた眷族達に、俺が作成した魔導書を渡しておくことになったが、魔導書の作成者が俺であることは眷族達にも秘密にしている。

 

様々なことがありながらもオラリオで生活を続けていると月日は過ぎていき、女神イシュタルとオラリオに来てから合計で35年が経過したが、不変である神が老いることはない。

 

女神イシュタルも不変の存在であり、何年経過しようが全く老いることがない超越存在だ。

 

神の恩恵を受けている高Lvの眷族は老化も遅くなるようで、Lv7となっている俺も間違いなく老化が遅く、実年齢が50代後半でも20代になったばかりに見える若々しい姿を保っていた。

 

老化が遅くなっている理由は高いLvだけではなく、Lv2の頃から発現していた「若年長期」というスキルも確実に関係しているだろう。

 

スキル「若年長期」は30年に1歳だけ歳を取る程度に老化を抑えることが可能なスキルであり、このスキルが神の恩恵と組み合わさることで、俺の老化の速度を驚異的なまでに遅くしているみたいだ。

 

肉体的な衰えが遅くなり、若々しいままで生きていけるのは悪いことではないと思うが、通常の人間と比べると俺の寿命は凄いことになっていそうな気がするな。

 

300年が経過しても10歳しか歳を取らない俺は、スキルと神の恩恵が相まって随分と長生きすることになりそうだが、老いることのない女神イシュタルが一緒なら、きっと寂しくはない。

 

オラリオに来てから流れた35年の月日は神にとって一瞬なのかもしれないが、変わったものは沢山ある。

 

例えば、ここ10年間の間では、ゼウス・ファミリアのマキシムとザルド、ヘラ・ファミリアの「女帝」とやらが商店の新たな客となり、俺に装備一式を作ってほしいと頼んでくるようにもなった。

 

ダンジョンの到達階層と使用する武器や防具を3人から聞き取り、それぞれ現在の3人に適した装備一式を用意しておいたが、武器や防具の使い心地には特に問題はなかったみたいだ。

 

それでも「女帝」のみが「形が可愛くない」と文句を言っていたので、試しにどんなデザインが良いのか紙に描いてもらったが、絵心が全く無い「女帝」の絵では何がなんだか分からない。

 

という訳でヘラ・ファミリアで1番絵が上手いと評判な団員に来てもらって、絵心が無い「女帝」に代わって絵を描いてもらう。

 

完成した絵のデザインを元にした防具を作成しておき、可愛いデザインに喜んでいた「女帝」に渡しておいたが、ダンジョンで無茶をした時に防具の一部を落として無くしてしまったらしく、かなり落ち込んでいたようだ。

 

不壊属性は付与していないが、そう簡単に壊れることはない防具でも、落としてしまえば無くしてしまうことはある。

 

仕方のないことでもあるので、あまり気にしないように「女帝」に伝えた俺は、無くした一部と同じ部位を作成して「女帝」に渡しておいた。

 

そんなことがあった日の翌日、盛大に武器と防具を壊したマキシムとザルドが装備一式を再び頼んできたが、武器と防具が壊れた理由を聞くと言いづらそうにしていた2人。

 

言いづらかろうが装備一式を作成する者としては、壊れた理由を聞いておきたいので「壊れた理由を話さなければ、新しく装備一式は作らないぞ」と2人に伝えると、ようやく口を開いたマキシムとザルド。

 

「互いにランクアップしてから、ザルドと模擬戦をやっていたら思ったよりも熱が入り、そのまま戦いを続けていると気付いた時には全力で戦闘していて」

 

「マキシムと俺が互いの全力を出しきった結果、武器と防具が完全に壊れていた。申し訳ない」

 

申し訳なさそうな顔で頭を下げて謝ってきたマキシムとザルドの頭を、俺は拳で軽く小突いておき「もう模擬戦するなよとは言わないが、次からは言いづらくても壊れた理由を直ぐに言えよ」と笑顔で言った。

 

それから俺は、ランクアップした今のマキシムとザルドが全力で戦っても壊れない装備一式を作成して2人に渡し「ランクアップしたら装備一式の新調をちゃんと頼みに来いよ」と伝えておく。

 

俺に感謝して装備一式を受け取ったマキシムとザルドは嬉しそうに去っていったが、今度は装備一式が完全に壊れる前に来てほしいところだ。

 

一応更に強度は上げておいたが、俺が作った武器と防具をぶつけ合った場合、絶対に壊れないとは保証出来ないな。

 

不壊属性を超えた完全に壊れない完全不壊属性を付与することは簡単に出来るが、壊れない武器や防具に頼りきりでは強くなれないと判断して、今のマキシムやザルドの装備一式には完全不壊属性を付与してはいない。

 

いずれ壊れるものだとしても、武器や防具は大切に扱ってもらいたいと俺は思う。

ジーンが異世界に転生する話が見たいですか?

  • 見たい
  • 見たくない

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。