DIOは白咲中へと通う事となった。
「今日から白咲中へとやらへ登校か」
中学校。英語で言うところのmiddle schoolだ。
ジョジョ……ジョナサン・ジョースターと共に約130年前に通っていたものだ。
DIOは英語には自信があるが、言葉とは絶えず変化を続けるもの……口語的表現もたくさん生まれているかもしれない。
だが早く慣れなければ……調べたらこの藤沢彩菜は多方面の分野で活躍する大企業の社長令嬢らしい。
もうスタンドで世界一になるとか天国に行くなんてどうでもいい違う世界でまた新たな肉体に転生したのだ。
この身体で家の跡をつげばいい。
「しかし……」
思わず鏡の前に立ちDIOは声をあげた。
「なかなか慣れんな。女の身体と言うのは」
白咲中の服を着て鞄を持つDIOだが、どうもこの藤沢彩菜の姿に慣れない。
「まぁおいおい馴染むだろう」
母が用意した朝ご飯を食べDIOは白咲中へと向かった。
道中同じ制服を着た彩菜のクラス写真に映る生徒がいても誰にも話されず気楽なものである。
DIOとしてもこんな下賤な奴等と話す価値はない。
彩菜の書物から彼女は同じクラスの生徒に虐められこの藤沢彩菜はギリギリの精神状態の中で復讐方法を練っていたのだ。
つまり彩菜は孤独……だが却ってDIOにとっては嬉しい結果である。
この身体がDIOの物になったとバレる確率が低い。
そのバレない確率はより低くしなければならない。
先程から背後から視線を感じている。
DIOが振り返るとそこにはミステリアスはハーフツインテールの少女がいた。
女の名前は確か塚本美穂……だ。
「貴様見ているな。塚本美穂。私に何のようだ」
DIOの言葉を聞いた瞬間美穂は目が驚いたのかカッと開く。
彩菜が使わない発言だったのかも知れないがどうでもいい。
どうせこいつも彩菜の日記によればクズの中の一人だ。
「……あ〜……。入院してる途中に雰囲気変わったね彩菜……別人みたい」
――――ほう。流石元藤沢彩菜の親友だけはあるか。
「お前らみたいなゲスと話す気はない。私に二度と話し掛けるな」
「……………」
美穂は黙って此方をを見つめているのでDIOはさっさと先に行った。
校門に入り校舎まで後少しの場所で事件は起きた。
「おい!彩菜!挨拶ぐらいしろや!」
「事故ったってマジぃ?。包帯も何もしてねぇじゃん」
何と言う事だとDIOは頭に手を添える。
こういった下品な手合いにも彩菜は虐められていたのだ。
―――――越智一真と川本大輔だったか……。正しくクズの見本のような奴等だ。便所の鼠のクソにも劣る……。
「おいテメェ何無視してんだ」
「彩菜の分際でイキってんじゃねーぞ!コラ!」
「イキる?粋がると言う事か?。分からんのか貴様らみたいな単純脳味噌の馬鹿共に呆れ果ててるのだ。私の前から消えろ……」
「何ほざいてんだこのクソアマ!」
「ガチ殺すぞ!」
一真も大輔もカッターナイフを取り出しDIOに向かって来る……近くにいる教師も向こうから何か騒いでるが当然間に合うわけがない。
「この貧弱な人間風情が」
DIOは異常な速度で動くと一真の顔面に拳を入れ数メートル吹っ飛ばしてみせた。
これでも手加減したほうだが案の定大輔は怯えている。
「どうした?。私を殺すんじゃあなかったのか?」
「ひぇっ……。て、テメェェェェェ!」
正しく蛮勇。何も考えずカッターナイフを構え大輔は走るのみ。
全くもって芸がない。
「ザ・ワールド。時よ止まれ」
DIO以外の全ての時が止まりだす。
そのままDIOは自分が刺される予定だった場所に近くにいた奥井詩織を立たせた。
「そして時は動き出す」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「ハハハ!ざまあみやがれ!クソ女!一真君の仇は取ったぞ!」
アドレナリンが出て詩織をDIOと勘違いしている大輔はそのまま何回も彼女の脇腹を刺した。
………それを見てDIOは笑っていた。