藤沢彩菜の肉体にDIOの魂が宿ってから二日目の登校。
誰一人、DIOに近づこうとする者はなく皆目線を反らし、中には怯えている物までいる。
―――――何なのだこのクラスは。磁石のプラスとマイナスのようにコロコロ態度が変わりおって……。甘ちゃん共の集まりか。
よそよそしい態度に却って苛立つもバレる可能性が減ると思えばメリットもある。
下僕も一人出来た。
「彩菜……おはよう」
菅原千鶴。この女もへりくだるような笑みだがDIOに奉仕する気はありそうだ。
「おはよう千鶴。全く面倒くさいクラスだねぇ。家で勉強した方が数百倍マシだよ」
「ハハハハ……」
明らかに千鶴は棒笑いである。
―――――ふん、コイツラは人間のクズの集まりに過ぎん。強者がいれば流される。
もうこの
ふん、彩菜イジメを始めたお前としては苛立ちが止まらんだろうな結城真莉。
DIOが挑発したような目で真莉を見ると真莉は目を反らし廊下に逃げた。
「ま、真莉!」
親友の渋谷真央が追う。
「全てはあの女が扇動したのよねぇ。私へのイジメを」
「そ、そうだね。真莉が彩菜を虐めて皆に伝播してった感じかな?」
「そんな冷や汗書くほど緊張しなくていいじゃない千鶴。貴女は私の仲間何だから」
「あはははは……」
相変わらず棒読みの笑いだが自分と話せてるだけマシだ。
その日はつつがなく一日が終わると思ったが帰り道事件が起きた。
「おい!。テメェら白咲中の奴等だな!」
日本の不良というのも今の時代はリーゼントやパンチパーマじゃなくなったようだ。
彩菜と一緒に帰っていた千鶴、近くにいた吉永翔太、野村藍、五十嵐 隼人は突如として他校の制服を着た不良達に絡まれた。
「これはやばくない…?」
「ふむ、敵は10人か。波紋使いやスタンド使いの相手をするよりはマシか。寧ろ物足りなさ過ぎるぐらいだ」
「嘘でしょ…彩菜」
千鶴は波紋やスタンドって何だろうと思いながらも絶句した。
翔太と藍は怯え、隼人に至ってはお金を出すから許してぇ!等と棒国民的アニメのキャラみたいな事を言ってる。
「おいそこのずんぐりむっくり。怪我したくなくば私と千鶴の元に来い。藍と翔太もこっちに来なさい」
三人はDIOに呼ばれ逃げ出すが当然不良達が追いかけてくる。
「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
「ハァ、ハァ……!」
「痛っ!」
「野村さん!大丈夫かい!?」
「よ、吉永君!。私に構わず藤沢さんの所へ行って!」
「出来ないよ!」
藍がよろけてしまい翔太は彼女の為に足を止める。
……隼人はあの体型からは信じられない速度でこちらに逃げてきた。
「彩菜!。翔太と藍が!」
「落ちつきなさい」
「テメェらなぁに見せつけてやがんでぃ!」
金髪の男が翔太と藍を殴ろうとした瞬間、男は突然目の前に現れた彩菜に蹴り飛ばされた。
「大丈夫?。藍、翔太」
「う、うん……」
「ありがとう藤沢さん……」
場にいる全員が驚愕した。
いったいいつの間に彩菜が移動したのかと。
DIOの魂が彼女に宿った等知る由もない彼らにとっては恐怖でしかない。
「野郎……!。全員でその女を潰せ!。潰したら犯してやれ!」
威勢よく「おう!」と返事する割には皆怖くて中々近づこうとしないがその中で一人だけナイフを構えながらDIOに特攻してきた。
―――――久々に試すか。
「気化冷凍法」
「なっ……!」
「嘘……!」
4人はまたも信じられない光景を見せられる。
彼女の身体に刃先が触れた瞬間から男の半身が凍りついたのだ。
彼女はそのまま男の肉体を欠損しない程度に10個の氷柱を手に取った。
―――――ザ・ワールド。時よ止まれ。
氷柱を10人それぞれの股間を狙い投げ飛ばす。
「そして時は動き出す」
「ホギャアァァァァァァァァァァァァ!?」
10人の悲鳴が上がる。
DIOの放った氷柱が男達の睾丸を潰したのだ。
「さ、帰りましょ」
「「「「は、はい……」」」」
五人はそのまま家に帰った。
その日の夜DIOは結城真莉から『私が指定した場所へ来い』と電話を受けたので「いいわ決着をつけてあげる」と返事し真莉の元へ向かう準備を始めた。