地球防衛ジェンツー隊   作:南極遭難組

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第二話:部隊入部

「それではお前ら、先程の説明にあった通りにスーツを装着しろ」

 

前方の隊員に指示された通りに兵衛左衛門もスーツを装着する。スーツを着用すると皆同じ見た目になるが、周りを見渡すと個々の頭の上に名前が表示されていた。スーツ着用前はスーツを着用した総隊長の名前が見えなかったため、これはスーツの能力の1つだろう。

 

「それでは個人個人の戦闘能力検査を行う!スーツを着用したまま一人ずつこの装置の中へ入れ!」

 

そう指示されると一人一人側面が透明で青みがかった円柱の装置に入れられ、技術開発部のペンギンに計測され、結果の用紙をその場で渡され、次に指示された待機場所へと向かう。ついに兵衛左衛門の番がやってきた。

 

「それでは次の方入ってください」

 

兵衛左衛門は指示通りに装置の扉をスライドさせて中へ入る。緑色をしたレーザーが全身を上から下へ流れ、計測が終わった。装置から出て技術開発部のペンギンから結果の用紙をもらった。

 

「総戦闘能力6500、地上部隊適正◎、飛行部隊適正△、対人戦闘部隊適正◎か...」

 

総戦闘能力の数字は初めて見るのでまだ強い数値なのかはよく分からないが、兵衛左衛門の希望である対人戦闘部隊の適正は◎だったので安堵した。

言い忘れていたが、ジェンツー隊には3つの部隊が存在する。1つ目は地上部隊。南極を中心として各国の基地に配属され、地上からの防衛を担当される部隊である。2つ目は飛行部隊。戦闘機を使って防衛を行う部隊であり、戦闘時は巨大な母船から出動する時と、南極の基地から出動する2つの場合がある。最高速度は地球から月まで10秒で到達できる程の速度を持つ。3つ目は兵衛左衛門の希望していた対人戦闘部隊。個人個人に武器を1つ所有し、それを使って宇宙人と直接戦う部隊である。

 

「あ、いたいた!」

 

「___?」

 

兵衛左衛門が後ろから聞き覚えのある話しかけられると、そこには最初に話したペンギンが立っていた。

 

「あー、あの時のペンギンか?」

 

「そうそう!俺だよ!あんたと同じ部屋でよかった。俺の名前はエイダンだ。よろしく」

 

「俺の名前は兵衛左衛門だ。よろしく」

 

お互い名前を名乗り合い、握手を交わした。

 

「そういや兵衛左衛門はどこの部隊希望なんだ?」

 

「俺は対人戦闘部隊希望だ。エイダンは?」

 

「奇遇だな!俺も対人戦闘部隊希望なんだ。これから次の指示が入ると思うけど、いっしょに行こうぜ」

 

初対面だか陽気なエイダンと行動を共にする事にした。居心地は案外悪くなかった。

すると、次の指示が入った。

 

「それでは各希望の部隊の場所へ行くように!各部隊の場所のデータはスーツに送ってある!」

 

隊員の指示の後に兵衛左衛門の視界にジェンツー隊の基地の地図と各部隊の集合場所の記載がされていた。

 

「ん...?あーこれか」

 

「このスーツすげえな!」

 

「集合時間まであまり余裕は無いし、行くぞ」

 

感心するエイダンと共に対人戦闘部隊の場所へ向かうと、また別のまた別の大広間に到着した。そこには多くの入部希望のペンギン達が居た。

 

「めっちゃここ多いな!」

 

「対人戦闘部隊は部隊の中でも1番人気の部隊だ。隊の中でも給料が多いって聞くけど、その部分1番危険が取り巻く部隊だぞ」

 

「兵衛左衛門よく知ってんなー」

 

「小さい頃からジェンツー隊に入りたかったからな」

 

会話を弾ませていると、1羽のペンギンが台の上に立った。

 

「ようこそ対人戦闘部隊へ。俺は対人戦闘部隊隊長のルイスだ。」

 

(これが本物のルイス隊長...!)

 

兵衛左衛門含め、その場の希望者全員がその名を聞いて活気に満ちていた。それもそのはず、ルイス隊長は歴代対人戦闘部隊隊長の中でも最強との噂だったと聞く。

 

「対人戦闘部隊は皆も承知だと思うが1番危険の伴う部隊だ。その覚悟が出来ている者のみ、入部を許可する!」

 

同時に勢いのある歓声が上がり、かなり熱量のある雰囲気となった。

 

「うむ、覚悟は十分のようだな。それでは早速、適正武器の測定を行う!」

 

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