「これからお前らにこれを配る」
ルイス隊長は手のひらサイズの黒い直方体のような物を手に持っていた。
「これはまあ、武器の元となるものだ。これをスーツを着た状態で手に持ち、脳内で起動すると念じれば起動し、その者に最適な武器へと変化する。スーツを解除すると武器の元とスーツの元は同化するので無くす心配もない。」
兵衛左衛門や他の隊員にも配られ、隊長の言った通りに兵衛左衛門は脳内で起動すると武器の元は変形し始め、スーツを着用した兵衛左衛門と同じサイズの巨大な斧に変化した。
「これが俺の武器...!」
兵衛左衛門は少々以外だったが、以前木こりの手伝いをしたことがあり斧には多少手馴れていたのだろうと勝手に考察していた。
「兵衛左衛門は斧か!イカついな!」
「エイダンは...短剣?」
エイダンの両手には2本の包丁程の大きさの短剣が握られていた。
「俺スーツの計測結果だと結構身軽な動きができるみたいだからかなー知らんけど笑」
周りを見渡すと弓、槍、刀や銃など多様な武器へと変化を遂げていた。
「上手く変化できたようだな。最初スーツを着る時に詳細な説明が無かったと聞いたから次はスーツの詳細な説明を行う」
ルイス隊長は実家にスーツを着用し、スーツについての説明を始めた。
「まずはホバーだ。ホバーは体を浮かせて飛ぶとこができる。ホバーの使い方は勝手に体が覚えるようにスーツにプログラムされてるから練習の必要はないぞ」
いきなりさらっとすごいことを聞かされ、兵衛左衛門は今の科学力に感心するしか無かった。
「次は回復機能だ。痛みは感じないし、今のお前らでは腕や足2、3本程の再生は可能だが、俺くらい訓練すれば体の7割を失っても即時に回復できる。ただし、頭は他の箇所よりもかなり頑丈に造られるが、頭を潰されたり消し飛ばされたりすれば普通に死ぬし、回復のし過ぎも体力が無くなるから過信には気をつけろ。」
ただでさえこのスーツは肉体の形と性質を変え鋼レベルの防御力があるのにここまでするのかと驚く他無かった。
「それでは次は各グループになって訓練を____!!」
突然基地内に警報が鳴り響き、隊員達は何事かと戸惑った。
『地上部隊に連絡!地上部隊に連絡!南極付近上空の宇宙空間に隕石の存在を確認!直ちに担当の隊員は隕石を破壊せよ!』
「丁度いい、お前ら少し見学に行くか」
「...?」
ルイス隊長は隊員を引き連れて隕石破壊砲と呼ばれる口径の直径が500mを超える巨大な装置を見ることの出来る窓に連れていった。
「お前らよく見とけよ」
『隕石破壊砲を発射します。5...4...3...2...1...』
アナウンスのカウントダウンが0になると同時に巨大なエネルギー砲が発射され、隕石は完全に破壊されたとのアナウンスが入った。
「すげえ...なんだこれ...」
兵衛左衛門はあまりの威力に単調な言葉しか発することしかできなかった。
「隕石を破壊する時はいつもこの砲台が使われる。この砲台は地球にあと4つくらいあるぞ」
「ルイス隊長、1つ質問が...このエネルギー砲は人間バレないのでしょうか...?」
隊員の1人が隊長に質問をした。
「どうやら人間の目や人間が作った機械では感知されないようなしくみになっているらしいぞ。もっと詳しい事は技術開発部に聞くといい。」
「ありがとうございます!」
我々の科学力はどうやら人間の科学力を遥かに超えた力を持っているようだ。
「これから訓練を始める。指示はスーツに示した通りだ。では指定された場所に移動しろ!」
「「「はい!」」」
兵衛左衛門達は大広場で訓練が行われることとなった。